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PS3版始動記念、「モンスターハンター フロンティアG」開発陣が解説!
オンライン専用タイトルならではの「MHF-G」独自の魅力とは?
(2013/11/20 18:00)
11月20日から、プレイステーション 3版「モンスターハンター フロンティアG(MHF-G)」のオープンβが開始される。PC、Xbox 360に続く3プラットフォーム目の展開で、この後には12月にWii U版、さらに来年にはPlayStation Vita版も登場を控えている。コンシューマーゲーム機でこれほど多彩なプラットフォームに展開する大規模なオンラインゲームは、おそらく初めてではないだろうか。
そのPS3版の「MHF-G」について、プロデューサーの杉浦一徳氏と、ディレクターの木本龍己氏にインタビューを行なった。後に控えるWii U版や、来年予定されている大型アップデート「G4」についての話題もあるので、他のプラットフォームで遊ぶ方もぜひご覧いただきたい。
「MHF-G」ならではのコミュニティ機能とコンテンツの厚みで勝負
――PS3、Wii Uという新しいプラットフォーム展開が始まりますね。今のお気持ちを聞かせてください。
杉浦一徳氏: PS3のお客様にどういう評価をしていただけるか、来るべき審判の日が来たなと思っています。クローズドβと本番では、お客様が抱かれる感想が違いますので、本番でどういう感想を持っていただけるかは始まってみないとわかりません。まだ不安も心配もありますが、ドキドキしながら見ていきたいと思います。ただクローズドβだけを見ていると、楽しそうに遊んでいただけているので、我々としてはやることはやったかなという手ごたえです。
――先行テストの手ごたえとして、これまでのハードと違いは感じましたか?
杉浦氏: 先にサービスしているXbox 360版とはお客様の傾向がまるで違うことに驚きました。Xbox 360ではとてもハードなゲーマーの方が多くて、PS3もそうなるのかと思ったのですが、PS3ではライトでカジュアルな方がとても多かったのです。ゲーム内で伝わってくる雰囲気や、お客様のプレイスタイルを見ていて、そう感じました。ご要望やご意見も、ゲームプレイ以外の部分にストレスを感じたという内容が多かったですね。Xbox 360版のお客様はそういった部分を当たり前に乗り越えてしまい、よりゲーム的な面白さの部分やコンテンツの充実を求めてこられます。それに比べて、PS3はすごくカジュアルな方々が多いですね。
今回の先行テストで多くのご意見をいただいた「ダウンロード/アップデート時間の短縮」、「毎回のアップデートチェックの高速化」といった、テスト当時にストレスを感じた部分を大きく見直していますので、先行テストで体験された方にもその変化を見ていただければと思います。
――そのカジュアルな方々でも、「MHF-G」は安心して遊べますか?
杉浦氏: ゲーム自体はライトな方もディープな方も楽しめると思っています。実はこれをきっかけにねじ込めた仕様変更もありました。例えば公式狩猟試験の変更ですが、これまでは「シェンガオレン」と「ヤマツカミ」が登場していましたが、癖が強くモンスターの強さとは無関係なところで時間がかかってストレスが強いというご意見を多数いただきました。
木本龍己氏: 具体的には、ハンターランク(以下HR)30の試験を「エスピナス」に、HR40の試験を「ノノ・オルガロン」に変更しました。
杉浦氏: ですので以前よりも公式狩猟試験をクリアしやすくなると思います。癖が少なく、「MHF-G」のプレーヤーにも評判がいいモンスターを配置することで、公式狩猟試験自体を楽しんでいただけると思っています。
――オンライン専用の「MHF-G」独自の魅力はどこにあると思いますか?
杉浦氏: 今回のテーマを"絆"としているとおり、多人数でワイワイ遊ぶマルチプレイが1番の醍醐味だと思います。あと猟団という、他のオンラインゲームで言う「ギルド」のようなものがあり、コミュニティ要素はかなり充実していると思います。
――ギルドみたいなもの、というのはオンラインゲームを遊んでいない方にはピンと来ないと思うのですが、どうイメージすればいいでしょうか?
杉浦氏: 現実の世界で言えば、「サークル」みたいなものですね。サークルにはいろんな目的がありますよね。例えば極限まで"強さ"を突きつめていくというヘビーユーザーを集めて、みんなで1秒を切り詰めるようにプレイスキルを高めていく猟団を作ろうとすれば、同じ考えの人たちが集まって楽しさを味わえます。またよくあるのが「社会人ギルド」みたいなもので、プレイ時間など節度を持って、お互いの私生活も大事にし、助け合いながら遊びましょうというものですね。他にも「リアル女性限定ギルド」なんかもあります。
オンラインゲームはお互いに協力しあった方が効率的だしハードルも低くなります。猟団を作らなくても、他の人に声をかけて「今から一緒にやりませんか」と言うこともできますが、やはりそれを同じ価値観で共有した人たちでやるというのが、1番敷居が低くて楽しめると思います。オンラインゲームは人と交わってこそだと思うので、猟団機能はとても大事だと思っています。来年春予定の次期大型アップデート「G4」では、猟団の追加機能の実装も考えていますので、この辺りは一押しだと思っています。
――他のシリーズをオンラインで遊んでいると、割と進行度が近い人が一緒にやっている感じになりますよね。でも「MHF-G」だと、猟団のメンバーが新人さんを引っ張ってあげるような印象があります。
木本氏: 武器の使い方をレクチャーしてもらえたりもしますよね。そういう人と人との絆の部分を、より前面に押し出していければと思っています。杉浦もプライベートで遊んでいる時、猟団メンバーから「ランスの使い方がなってない!」と言われてレクチャーされたことがあるそうです(笑)。そういうことをやりやすい環境を整えたいと思います。
――そういったコミュニティ要素が肝なわけですね。
杉浦氏: コミュニティ要素としては今回、新たなコミュニケーション機能として「CAPLINK」を12月に実装します。スマートフォンで配信している「モンハン 大狩猟クエスト」や、ブラウザゲームなどのプレーヤーともゲームをプレイしながら連絡が取り合えます。例えばお昼はみんなでスマートフォンで「モンハン 大狩猟クエスト」を遊んで、夜帰ったら時間を合わせて「MHF-G」で遊べるというイメージです。こういうコミュニティ要素は今後も強化していきます。
――既に6年以上サービスしアップデートを続けてきた「MHF-G」は、コンテンツの厚みも注目すべきポイントですね。
木本氏: 6年間分のコンテンツの蓄積がありますし、これからも定期的な大型アップデートを実施していきますので、遊びつくした、と思われることはないと思います。具体的な例をあげますと、現在ゲーム内には武器8,400種類以上、防具は3,400セット以上存在します。数字だけでも、そのボリューム感はおわかりいただけるのではないかと。
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