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メカアクションFPS「HAWKEN」がNVIDIAと強力タッグで日本展開
オトクなタイアップキャンペーンを協力推進。開発者はリアルメカに搭乗でご満悦!
(2013/6/19 09:00)
GPUメーカーのNVIDIAは、「基本プレイ無料ゲーム、日本上陸キャンペーン」と題するプロモーションキャンペーンを6月21日より順次スタートする。このキャンペーンはPC用のF2P(Free to Play、基本プレイ無料)のオンラインゲームのうち、高品質のグラフィックスを備えるタイトルを日本国内に広く紹介しようというものだ。
その第1弾となるのはWindows用オンラインメカアクションFPS「HAWKEN」。本作は昨年末よりオープンβテストを実施中だが、7月中にサービスの完全日本語化を予定する。これに合わせて6月18日、本作をサービスするMeteor Entertainmentのプロデューサー、ポール・ロインド氏が来日し、都内オフィスにて開催されたプレスイベントにて、NVIDIAのGPU機能でさらにリッチな映像が楽しめるという「HAWKEN」の魅力を語った。
またこの日、「HAWKEN」の題材となっている“Mech”にあやかり、群馬県の榊原器械株式会社にて制作された2足歩行ロボット「LANDWALKER」への搭乗体験ツアーも行なわれたので、その模様も交えてキャンペーンの内容をご報告しよう。
HAWKENの完全日本語対応を記念して強力キャンペーンがスタート
NVIDIAが展開する「基本プレイ無料ゲーム、日本上陸キャンペーン」では、6月21日より様々な催しを矢継ぎ早に開催していく予定だ。その第1弾が「HAWKEN」となる。
「HAWKEN」は7月にも完全日本語対応を果たす予定で、本作のプロデューサー、ポール・ロインド氏が来日中だ。これを記念して秋葉原を舞台に各種イベントが行なわれることが明らかになった。以下、その詳細をお伝えしよう。
・「HAWKEN 3D Street Art in Akihabara」
6月22日 11時~17時(秋葉原UDX 1F 広場)
秋葉原UDXに巨大HAWKENが出現。2Dなのに3Dに見えるその姿を己の目で確認せよ! Twitterアカウント“HAWKENJP”をフォローし、“#HAWKENJP”のハッシュタグをつけて写真をツイートすると、スマートフォンケースなど「HAWKEN」 & NVIDIAグッズがあたるという催し。
・「GeForce GTX 700シリーズ紹介&HAWKEN日本上陸キャンペーンSHOPイベント」
東京:6月21日 18:30 ~ 6月22日 13:00~ 17:00~(ドスパラパーツ館前)
名古屋:6月29日 13:00 ~ 17:00~ (ツクモ名古屋1号店)
名古屋:6月30日 13:00 ~ 17:00~ (Goodwill EDM館)
東京:7月6日 13:00 ~ 17:00~ (Sofmap リユース館前)
大阪:7月13日 13:00 ~ 17:00~ (BuyMore)
NVIDIAスタッフが各PCパーツショップにてGeForce GTX 700シリーズについてプレゼンテーション。第1回目のドスパラパーツ館には「HAWKEN」のプロデューサーが登場し、ゲームの魅力を紹介する。
セッションを聞いてくれた人にはNVIDIA & 「HAWKEN」オリジナルバックがプレゼントされる。
・プロデューサー来日記念放送(ニコニコ動画)
6月23日 20時 ~
動画サイト「ニコニコ動画」にて、ポール・ロインド氏が出演。番組の最後に秘密のプレゼントを予定。(訂正:当初22時としておりましたが、20時の誤りでした。ここに訂正してお詫びします)
チャンネルURL:http://live.nicovideo.jp/watch/lv141260344
・「GEFORCEを買ってHAWKENのゲーム内で使えるクーポンを手に入れろ!」
対照製品を期間内に購入すると「HAWKEN」のゲーム内で使えるクーポンがもらえるスペシャルオファー。
GeForce GTX 660 以上を購入:75ドル分のゲーム内ポイント
Geforce GTX 650、650Ti、650Ti Boostのいずれかを購入:50ドル分のゲーム内ポイント
本キャンペーンの詳細はNVIDIA公式サイトの“Gear Up Hawken”キャンペーンページ内にて告知される予定だ。
最先端グラフィックスを備えるF2PタイトルをNVIDIAが強力推進
6月18日に都内オフィスにて行なわれたプレスイベントでは、来日したばかりの「HAWKEN」プロデューサー、ポール・ロインド氏を交え、本作におけるNVIDIAの取り組みが紹介された。
NVIDIAのパシフィック地域 シニア・テクニカル・マーケティングマネージャーを勤めるジェフ・イェン氏によれば、NVIDIAではPCゲーム市場におけるF2Pマーケットの急拡大に注目。今後も引き続き成長を続ける分野と見ており、高性能GPU搭載PCで楽しめるハイエンドなF2Pタイトルのデベロッパーと幅広い協力体制を築いている。
「HAWKEN」の場合は、ゲームエンジンにUnreal Engine 3を採用していることもありビジュアルクオリティは大手メーカーの大作タイトルに匹敵するのが特徴だ。NVIDIAではそれに加えてNVIDIA GPUによってアクセラレーションが提供される物理エンジンNVIDIA PhisXの各種フィーチャー実装に協力しているという。
「HAWKEN」において既に実装されているフィーチャーは2つ。大量のパーティクル描画をサポートするAPEX Particlesと、微細粒子の複雑な運動をシミュレーションするではAPEX Turbulenceを組み合わせることで、爆発時の破片や粉塵、火の粉といったビジュアル要素が大幅にグレードアップする。
これに加えて、プロシージャル破壊シミュレーションをサポートする APEX Destruction機能を現在実装中だ。この機能ではゲームフィールドのほとんどの物体が破壊可能となり、巨大ロボットが壁をぶち破って出現するような、これまでのゲームでは見られなかったようなダイナミックなアクションが実現する。マップ構造がリアルタイムに変化していくため、根本的なゲーム性にも大きな影響を与えるとしている。
「HAWKEN」プロデューサーのポール・ロインド氏はこれらNVIDIAとの技術協力について「非常に素晴らしいパートナーシップであり、『HAWKEN』の成功に直接な貢献があった」と高く評価。APEX Destruction機能もゲーム性を変革する新に次世代的なものとし、ゲームサービスへの実装時期を12月ごろに予定していることを明かした。
ロインド氏は「HAWKEN」の魅力にも触れ、その面白さの核が“巨大ロボットに乗っている感”にあることを強調。ゲームと世界観、メカニックのコンセプトは日本のモデルアーティスト横山宏氏によって強い影響を受けたことを明かし、開発チームの多くが日本のロボット、メカ文化の“オタク”であることも語った。ロインド氏自身、いまもガンダムのプラモデルを数体所有しているとか。
それだけに、今回の“日本上陸”には力が入っている。単にゲームのローカライズを行なうだけでなく、公式・サポートサイトを含めた包括的な日本語化や、日本で用いられるクレジットカード以外の多彩な決済方法への対応など、日本現地の事情によく合わせたものであるようだ。その詳細は7月の正式スタートに合わせ、今後さらに明らかになっていくだろう。
NVIDIAではこの「HAWKEN」のほか、世界的に大人気の戦車バトルゲーム「World of Tanks」(Wargame.inc)についてもキャンペーンに取り込み、ビデオカード購入時のクーポン添付をはじめとした施策でハイクオリティなF2Pタイトルの推進に力を入れていく。
「HAWKEN」プロデューサー、2足歩行ロボに試乗体験で大はしゃぎ
「HAWKEN」の魅力についてたっぷり語ったあと、ポール・ロインド氏とプレス一行は一路、群馬県へ。とある企業が開発したという話題の2足歩行ロボ「LANDWALKER」に搭乗するためだ。
場所は北群馬郡榛東村にある榊原機械株式会社の第2工場。ここではエンジニアの社員教育を兼ね、各種ロボット&パワードスーツの開発が行なわれている場所だ。
工場内部からぬらりと姿をあらわす「LANDWALKER」。全高3.4メートル、重量1トンを超える巨大なメカを前にして、日本のロボにひときわ思い入れを持つロインド氏は大はしゃぎ。はちきれんばかりの笑顔でさっそく乗り込み、ドルドルドル……とうなるエンジン音を響かせながら、そこらじゅうを歩きまわってご満悦だ。
この「LANDWALKER」は、人が搭乗できるサイズの乗り物としては非常に珍しい2足歩行マシーン。動きはすり足のようで、足を地から完全に放してしまうことはないのだが、足の裏に駆動輪を付けるようなインチキは無し。駆動部はきっちり脚部にまとめられており、足を前後させることによって前進する仕組みで、2足歩行を(一応は)実現しているのだ。ちなみに最高速度は時速1.5kmと、運動不足の記者が荒地で匍匐前進するより遅い。
筆者も、これは、と思い試乗させてもらった。パワーソースがガソリンエンジンのため、操縦席内部には揮発した油の匂いが籠もるが、この機械臭さもまたオツなもの。シートは意外とすわり心地がよい。狭い操縦席空間もなんだか堅牢な装甲によって守られている感じ(あくまでも感じ)がして、やけに落ち着く。
エンジンに火を入れれば、足元の操作パネルを踏んで前進・後退・左右の旋回ができる。1歩歩く度に大きく動揺して最初はビックリするものの、数歩進むうちに“メカを操縦している感動”がじわじわと高まって、これは面白い。
すり足で進むとはいえ揺れはかなりのもので、シートベルトを締めていないと不安になるほどだ。「HAWKEN」のように高速機動する巨大ロボを実際に作ったとしたら、壮絶な縦揺れ、横揺れに揺さぶれるパイロットは無事ではいられまい。
おそらく何らかの慣性制御装置が必要になるはずで、その実現方法はコックピットを振り子かジャイロのような構造とするか、内部に液体を充満させるか、わからないが、「HAWKEN」の世界ではきっとスゴイ方法で解決されているのだろう。そうでなければパイロットは発進後数秒で全身を粉砕骨折して面白い形になりそう。
そんな知見も体験的に得つつ、ロインド氏も大きなインプレッションを「LANDWALKER」から得られたようだ。「帰ったら開発チームに自慢する!」と子供のように興奮していたが、さて、この体験は「HAWKEN」のゲーム性にも影響を与えることになるだろうか?
後日、ポール・ロインド氏へのインタビューを弊誌でお届けする予定なので、そちらも楽しみにしていただきたい。