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【E3 2013】「Saints Row IV」は超能力で宇宙人に立ち向かう!
お馬鹿なノリをフルスロットルにしたシリーズ最新作登場
(2013/6/14 14:55)
E3のスクウェア・エニックスブースの試遊台コーナーで人気を集めていたのが、「Saints Row IV」だ。これまではTHQで販売されていたタイトルだが、シリーズ最新作「Saints Row IV」は北米ではスクウェア・エニックスからの発売となる。プレイステーション 3/Xbox 360/Windows PC向けに、北米では8月に発売を予定している。日本での発売は未定。
「Saints Row IV」ではプレーヤーは“超能力者”になっている。テレキネシスや発火能力、衝撃波の発生など様々な力を使え、試遊台ではさらに光の剣や、ブラックホール・ランチャーなど超科学の武器を使いまくっていた。一体これまでの世界に何が起きたのかと驚かされてしまう衝撃の変化を遂げていたのだ。
大統領になった主人公の敵は悪の宇宙人。超能力とオモシロ武器で戦う!
「Saints Row IV」での主人公はこれまでどおりストリートギャング団「Third Streets Saints」のリーダーだ。彼はチンピラから成り上がり、周囲のストリートギャングを倒し、そしてついに大統領まで登りつめた。
しかし、その時宇宙からやってきたZinyakというエイリアンに襲撃を受ける。そしてセインツ達と宇宙人の戦争が始まる……はずなのだが、試遊台では主人公は様々なスーパーパワーを使いこなす超人となっているのだ。
「Saints Row」シリーズは3Dグラフィックスで広大な街を表現し、様々なミッションをこなしていくオープンワールドゲームシリーズ。オープンワールドのゲームはいくつもの作品が登場したが、「Saints Row」シリーズは“お馬鹿なノリ”で全世界のユーザーの心をつかんできた。自分から車に突っ込んでダメージを受けて金を稼ぐ「保険金詐欺」や、敵対する場所に汚水をぶちまけるミッションなど他の作品にはないノリを持っており、シリーズを重ねるごとに“悪ノリ”を強めていった。
「Saints Row III」ではレーザー機銃のついたSF的な戦闘機や、空中に飛び上がれる浮遊バイクなども登場し、タガの外れたブラックジョークもふんだんに盛り込まれ、「これこそが『Saints』だ!」とファンの喝采を浴びた。「Saints Row IV」はさらに、さらにスゴイ方向へぶっ飛んでいった作品となりそうである。試遊台では超能力を使って思う存分街で暴れ回ることができた。
まず何より、車より速く走ることができるのだ。スーパーパワーを使って走ると身体が青く発光し、そのオーラに触れると人も車も吹っ飛んでいく。ジャンプをすると高く高く飛び上がることができ、そこから滑空したり、空中で加速することもできる。大都市の中を滑空している姿は、スーパーヒーローの映画そのままだ。
テレキネシスや発火能力などの超能力も使える。テレキネシスを使うと人も車も何でも吸い寄せ、そして投げつけることができる。超能力はゲームパッドの方向ボタンで切り替えることができ、発火能力を使うと身体の周囲に炎が立ち上り、触れたものを燃やすことができる。衝撃波はしゃがみ込んで力をため、力を解放させることで周囲を吹き飛ばす。
持っている武器もおかしなものばかりだ。タンクのついた大型水鉄砲にしか見えない武器は強力なレーザーを発射するし、ブラックホール・ランチャーはその名の通り小型ブラックホールを発生させ、周囲のものを巻き込む。刀は頭身が紫色に輝き、「スター・ウォーズ」のライトセーバーそのままだ。
もう、見た目のインパクトだけでものすごいものがある。「Saints Row IV」というタイトルとこの超能力者のギャップには最初は驚かされるが「『セインツ』ならアリかも」という気にさせられ、そこから謎の武器の数々を使っているのを見ると思わずニヤリとさせられる。他の人のプレイを見ながら笑みを浮かべ、次にプレイすべく後ろに並ぶという人が多かった。
住人大迷惑なアクティビティは今作でも健在。超能力でさらにスケールアップ
今回の試遊バージョンではストーリー要素は入っていなかったが、いくつかのミッション(アクティビティ)をプレイすることができた。「レース」はタイムリミット内にチェックポイントを通過するもので、今回は走って挑戦する。オーラを輝かせながら人も車も吹き飛ばして爆走していく。ジャンプする場所もあり、そこから着地がうまくいけばビルを駈け上ることができる。試遊台でずっと練習してかなりのタイムをたたき出す人もいた。
「Saints Row III」でもあった「天才ゲンキ博士の超絶有頂天倫理委員会」も確認できた。指定したポイントに決められたものを投げ込むというもので、車や人をテレキネシスで拾い上げボンボン指定ポイントにぶつけていく。超能力を使って思うさま破壊行動をしている姿は、悪役そのものだ。論理的にはヒドイが、独特のユーモアがある。
マップ上は何カ所も“宇宙人”に占拠されていて、近寄ると宇宙人から激しい攻撃を受ける。これを撃退するのがメインの要素となるようだ。しかし、アクティビティでは街の人に迷惑を掛けているのはどちらかというと主人公のような気がする。
他の作品で「宇宙人に占拠された街」というのは無残に破壊されていたり、人々が支配に苦しめされているが、今回見た限りではネオンがきらめき、車や人の通りも普通で、そういった暗さはなかった。ストーリーが本当にどんなものになっているのか、気になるところだ。
「Saints Row IV」は「超能力を得た主人公が、今まで以上に街中でムチャクチャな活動をし、宇宙人と戦う」というコンセプトだけで“勝ち”なゲームだと感じた。トレーラームービーの映画を意識したノリも見逃せない。全ての要素を笑いに繋げながらそれでいてちょっと格好いいのが面白い。現在のところ日本での展開は未定だが、やはり日本語版を熱望したい。
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