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【E3 2013】「FFXIV: 新生エオルゼア」βフェーズ3のイフリート戦に挑戦!

“地獄の火炎”に2度焼かれるも、呪術士のスタンスチェンジを一足先に体験

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 スクウェア・エニックスは、現在βテストフェーズ3に向けて開発中のプレイステーション 3/Windows用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」をE3 2013にプレイアブル出展した。

前回の海外出展では、種族装備を前面に押し出し可愛らしい感じだったが、今回は一転してガイウスを前面に押し出したダークでハードコアなイメージだった
「FFXIV: 新生エオルゼア」バトルチャレンジコーナーの様子
パーティーメンバーは、タンクが剣術士、斧術士の2人、ヒーラーが幻術士2人、アタッカーが格闘士、槍術士、弓術士、呪術士の4人の8人パーティー
タンクや物理アタッカー視点での戦いは、イフリートのアクションが間近で発動するため、見ているだけでも楽しめる
イフリートチャレンジ中の様子。スタンスチェンジが呪術士のバトルを格段にスリリングなものにしている

 「FFXIV」のE3の出展は、「旧 FFXIV」に続いてこれで2度目。前回は純粋なフリープレイだったが、今回は「旧 FFXIV」からお馴染みの存在である蛮神イフリートとのバトルが行なえるという趣向を凝らしたものになっていた。クライアントはβテストフェーズ3バージョンで、キャラクターレベル30の8人パーティー。本来、ストーリーで遭遇するイフリートは4人で戦うため、このイベント限定のスペシャル版となる。

 とはいえ、一見さんにイフリートを倒すような、ロールを意識した立ち回りがいきなりできるものなのか。そこで今回のイフリート戦では、戦いの前に別室でスタッフからイフリートの倒し方のヒントを教えて貰い、その上で戦いに挑むという2段階方式になっていた。ちなみに別室では、今回公開されたE3トレーラーや最新スクリーンショットを見せてゲームをアピール。参加者にβテストフェーズ3への応募をお願いすることも忘れていなかった。

 スクウェア・エニックスブースの試遊エリアには、スタッフが実況やアナウンスを行なう円形のステージを取り囲むように、Windows PC版8台、PS3版8台の16台の試遊台が設置され、斧術士や槍術士、剣術士など個別のクラスが割り当てられていた。PC版はマウス&キーボード、PS3版はゲームパッドでの操作だ。

 不肖ながら、ものは試しに私もチャレンジしてみようと思い、やけに空きまくりの列に並んだところ、スタッフにイフリートチャレンジは整理券を持っていないと参加できず、整理券はもうすべて捌けたのでまた明日来て欲しいと言われてしまった。

 会場にいたコミュニティチームの室内氏によれば、朝から長蛇の列になってしまったため、急遽整理券を配って指定時間に来て貰うシステムに変えたという。今から並んでも無理ということで、後ろから観戦するだけのつもりだったが、メンバーに欠員が出たため急遽参戦できることに。

 クライアントはPC版とPS3版が選択できたので、迷わずPS3版を選択。クラスはTHAUMATURGE(呪術士)だ。タンクか物理アタッカーならそれなりに対応できる自信はあったが、キャスターはまったくの門外漢。しかし、メディアの“特権”として、吉田氏へのインタビュー(ちなみにクラス/ジョブ関連の話は後編に掲載予定)を通じて、βテストフェーズ3以降の立ち回りを聞いていたため、記憶を総動員してチャレンジすることに。

 この8人バトルは、タンク2、ヒーラー2、アタッカー4という編成になっており、すでに割り当てられたキャラクター全員が参加の意思を示すと、綺麗にロールリストが埋まるようになっている。呪術士は、キャスター系のアタッカーということになる。

 全員がパーティーに参加していざバトルスタート。イフリート戦は、「旧 FFXIV」の同じように、火炎にぐるりと取り囲まれたファンタジックなプライベートエリアで、巨大なイフリートと対峙する。タンクは火炎を背にして戦い、後衛なのでイフリートと距離を取り、尻尾めがけてファイアIIやブリザドIIを唱えていった。ゲームパッドモードは、フェーズ2で慣れているのでなんなくこなせたが、呪術士の効果的な戦い方がよくわからない。適当に上位系の魔法を使っているだけでは簡単にMPが枯渇してしまうし、今ひとつダメージが伸びない。

 そうこうしている間にもどんどんバトルが侵攻していく。若干焦り気味で、マクロパレットにセットされたマクロアイコンを覗いていると、横から「スタンスチェンジしないと、MP枯渇しますよ」との聞き慣れた声が。吉田氏がメディアインタビューの合間を縫って冷やかしに来ていたのだ。

 吉田氏に言われるがままに、スタンスを変え、使う魔法をファイア系からブリザド系に切り替えるとMPが減るどころか、数百単位でグングン回復していくではないか。MPが回復したところでスタンスを戻してファイア系を連続して唱えていくと、今度は自キャラの回りを炎のエフェクトが回るようになり、ファイア系のダメージがぐんぐん伸びていく。その代わりMPの消費率も高くなるようで、せわしなくスタンスを変えながら魔法を連打し、ダメージを伸ばしていく。キャスター系とは思えないほど忙しいが、かなりおもしろい。吉田氏が求めるバトルの一端が掴めた印象だ。

 吉田氏は離れ際に、「イフリートはHPが半分になったらピラーを出してくるので、速く破壊しないと、“地獄の火炎”に焼かれて死にますよ」とアドバイスしてくれたが、ターゲットの切り替えに戸惑い、地獄の火炎をダメージを軽減するピラーを素早く破壊できず、地獄の火炎に焼かれて全滅してしまった。制限時間の10分までまだ6分余り残っていたため、いったん外に出て再チャレンジしたが、2度目も後もう一息のところで、地獄の火炎が発動してしまい再び全滅してしまった。

 後ほど吉田氏に聞いたところによると、画面左上に新設された「リミットブレイク」のゲージを注視してながら戦い、ゲージが満タンの状態で適切なジョブがリミットブレイクを発動させると、かなり楽に倒せるという。リミットブレイクはロールによって技や効果が異なり、局面を大きく変える力を持つという。

 実際、レガシーユーザーらしき人物が率いていたパーティーでは、早くもリミットブレイクを使いこなし、瞬殺に近い状態で倒していたという。ちなみに勝利すると、メテオサバイバーのTシャツが参加者全員にプレゼントされる。日本ではまだ得るチャンスのないメテオサバイバーのTシャツだが、東京ゲームショウのタイミングではその機会を用意したいとも語っていた。E3トレーラーで大々的に公開されたリミットブレイクについては、E3期間中のインタビューで深く掘り下げるつもりなのでお楽しみに。

【「FFXIV: 新生エオルゼア」の紹介】
イフリートバトルの前に、参加者には「FFXIV: 新生エオルゼア」のE3トレーラーを見せ、簡単なゲームの説明を受ける

【イフリートチャレンジのレクチャー】
ゲームの紹介が終わるとイフリートチャレンジの解説に移る。といっても解説されるのはエラプションを避けろということだけ。一見さんにはこれだけでは若干厳しいか

【「FFXIV: 新生エオルゼア」PS3版でチャレンジ!】
イフリートチャレンジはPS3版で体験。ご存じの通り、PS3版はとても綺麗で、動作も快適。今回の試遊では残念ながら負けてしまったが、会期中、また機会があればチャレンジしたい
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(中村聖司)