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セガ、PS Vita「サムライ&ドラゴンズファンミーティング2013冬」を開催

「セガタイトル&ハード」、「初音ミク -Project DIVA- F」等々、たくさんのコラボが展開!

「セガタイトル&ハード」、「初音ミク -Project DIVA- F」等々、たくさんのコラボが展開!

 PS Vitaタイトル以外にも、これから登場するコラボカードが多数発表された。3月7日発売予定のPS3「初音ミク -Project DIVA- F」、2月28日発売のPSP「シャイニング・アーク」、アーケードからは「戦国大戦」と「三国志大戦」のコラボレーションカードが登場する。

「初音ミク -Project DIVA- F」
PS Vita版に続き、PS3の「初音ミク -Project DIVA- F」もコラボカードが登場!
「シャイニング・アーク」
2月28日発売のPSP「シャイニング・アーク」からもコラボカードが登場する
「戦国大戦」&「三国志大戦」
第2弾となる「戦国大戦」とのコラボ、さらに「三国志大戦」もついにコラボカードが登場する

 以前に発表されたものの、リリースされていなかった「セガ歴代ハード擬人化」のカードも遂にリリースされる。「セガっ娘13 ~夢 叶えし機械~(せがっこサーティーン ゆめ かなえしもの)」と題し、歴代の家庭用ハード13機種がかわいらしい女性キャラで描かれる。また、「システムI」、「システム16」など、セガの歴代アーケード基板の擬人化カードプロジェクトも新たに発表された。

 さらに、セガ歴代ゲームタイトルをカード化する「セガオールスターパック」も新ラインナップが登場する。前回のラインナップは比較的新しいゲームタイトルからのものが多かったが、今回は新旧を問わず「これぞセガ」という28タイトルがラインナップされるということだ。

「セガっ娘13 ~夢 叶えし機械~(せがっこサーティーン ゆめ かなえしもの)」
「SG-1000(1983年発売)(巨人族)」
セガ初の家庭用ゲーム専用ハード。
天然ボケ。悪い子じゃないけど不器用さが目立ってしまいいつもみんなに怒られている。
背中にはモノリス状の板を背負っている。
「SC-3000(1983年発売)(武将族)」
セガ初の家庭用PC。
古風な女性。1人で先陣を切って戦場に赴く強さも持つが、頭の回転も速い。
「マスターシステム(1987年発売)(精霊族)」
FMサラウンドシステムと連射装置。3Dグラスアダプタも搭載。
おシャレな精霊。音楽と美術を愛するアクティブなサブカル系。
「スーパー32X(1994年発売)(精霊族)」
32bitCPUを搭載し、メガドライブに装着することで性能をアップさせる。
メガドラが幼少時に出会った精霊。
優等生のメガドラに対し、常に脇道にそらそうとささやきかける。
「セガサターン(1994年発売)(魔族)」
2個のCPUを搭載。
2本の杖を振りかざす悪魔っ子。杖のパワーに振り回されて実力が発揮できないことも。
「ドリームキャスト(1998年発売)(騎士族)」
セガ最後のハード。
純白の衣に身を包んだ、清楚系の凛々しい戦乙女。

【そのほかの「セガっ娘13 ~夢 叶えし機械~」キャラクター】

  • 「SG-1000II(1984年発売)(不死族)」
    家庭用ゲーム専用ハード第2弾。デザインを変えただけかと思いきやRAM増量。
    青白い衣をまとった不死族。黄色く光るペンダントを身に付け、上目遣いで見つめる。
  • 「セガ マークIII(1985年発売)(亜人族)」
    グラフィックを強化した家庭用ゲーム機第3弾。
    ウサギの耳をつけた白いユニフォームの亜人。
    自分で作ったアクセサリー(ちょっと不器用な出来だがファンが多い)を身に着けている。
  • 「メガドライブ(1988年発売)(傭兵族)」
    16ビットCPU搭載。さまざまなパーツを付けて機能拡張が可能。
    優等生のメガネっ子。
  • 「ゲームギア(1990年発売)(魔族)」
    セガ初の携帯ゲーム機。カラーの表示が売りだがバッテリーが弱点。
    黒い衣に身を包んだ魔女。色とりどりの光球を撃ちだす派手さがあるがちょっと疲れやすい。
  • 「メガCD(1991年発売)(騎士族)」
    メガドライブに装着するCD-ROMシステム。
    パワードスーツを着た重戦士。ディスクを入れ替えることで能力が変化する。
  • 「メガドライブ2(1993年発売)(傭兵族)」
    軽量化が図られたメガドライブ。
    メガドライブの子供時代。賢い感じを思わせる強い瞳。まだ自慢体質ではないが素直な感じではない。甘え上手な一面も。
  • 「メガCD2(1993年発売)(騎士族)」
    メガドライブ2に装着するメガCD。
    エアーボードを自由に操る未来の戦士。スピードで敵を翻弄する。
「セガオールスターパック2」
セガ歴代タイトルからキャラクターがカードになる「セガオールスター」の第2弾。今回は新旧問わずの28タイトルが登場する。なんと、あのアソビン教授も!?
24時間放送「ぷよじかんテレビ」でイベント開催!
セガがニコニコ生放送で2月2日から24時間放送を行なう「ぷよじかんテレビ」。「サムドラ」では、メインプランナーの本橋氏を配下にするというイベントが行なわれる

稲船氏、高木氏、酒井氏、山田氏と、PS Vita期待のタイトルのキーマンへ合同インタビュー!

「サムドラ」とのコラボを通じて、PS Vita期待のタイトルを手がけるキーマンが集結! それぞれのタイトルの魅力、PS Vitaというハードへの気持ち、F2Pへの考えなど、貴重なお話が伺えた

――今日のイベントの感想をお聞かせ頂けますか?

稲船氏:コラボという形で何社もの人で集まるというイベントってあまりなくて、すごく新鮮でしたね。会場の人や、ニコニコ生放送で観ている人からも反応があって、楽しかったです。(サムドラ制作陣を見て)格好はゆるいけど、中身はすごく真面目な良いイベントだったね(笑)。

高木氏:これからPS Vitaを盛り上げていく凄いタイトルばかりの中で、(自分がいても)大丈夫なのかなと思ってました(笑)。でも、呼んでもらえて良かったですね。

酒井氏:僕は「サムドラ」と同じセガの仲間として、PS Vitaを盛り上げていきたいと思います。そういう意味で、他社さんのタイトルともコラボレーションして一緒にこういうイベントができたということが、嬉しいですし、面白いなぁと思いますね。

山田氏:PS Vitaというハードのラインナップの力がグッと上がってきたというのを感じますね。どのタイトルも凄いので、サムドラのPVを流すのを先にしておいて良かったなと思います(笑)。ハードが盛り上がってくれれば自分達にもプラスになりますので。こういうコラボなどを通して、積極的に盛り上げていきたいですね。

――これからさらにPS Vitaが盛り上がっていくにはどういったものが必要でしょう?

稲船氏:いろんな方法があると思うんですけど、お利口な答えをすると“良いゲームを作る”、そして“良い宣伝をしてアピールする”ということかなと。いろんな合わせ技が必要だと思います。ただ、僕ら開発者がやるべき事はやはり“良いゲームを作る”ですから。そこに集中したいです。

高木氏:ひとつのハードが盛り上がって大作も出てくる中で“僕らにしかできない変なゲームを出す”というのもラインナップに厚みが出てくるといいますか、良いんじゃないかなと思うんですね。メインどころもやりたいですけどね(笑)。自分はこれからもそっち方面をやっていきます。

酒井氏:いろんなタイトルがある中で、“PS Vitaならではのソフト”っていうものが必要なのかなと。PS Vitaでしかできない楽しさがあるというのが良いかなと思います。ならではのソフトというのがこれから出てきているところですので、それがもっと増えていけば、さらに盛り上がるのではと思いますね。

山田氏:僕らはオンラインゲームというものでやらせて頂いてますが、まだまだPS Vitaには色んな機能があって、それを味わい尽くせてはいないなと思っています。無料オンラインゲームとしてどんどんアップデートをしていきますので、PS Vitaの良さや凄さを届けていきたいと思います。

――今回は「サムドラ」に3タイトルがコラボ参戦ということですが、逆に「サムドラ」が各タイトルにコラボするというパターンはいかがですか?

山田氏:はー、なるほど。考えたことがなかったですね(笑)。

稲船氏:いや、でもコラボって面白いなと思っていたので、逆に「ソウルサクリファイス」に今日の3タイトルが~とか、できたら面白いと思いますよ。やっぱり、PS Vitaという共通のものはありますから。会社間を越えてというものなので、許可とか問題とかあるとは思うんですけど、やれたらいいなと思いますね。

高木氏:そうですね……。「サムドラ」に女子の忍者いればぜひ……(笑)。

山田氏:ヨクサル先生にお願いしましょうか(笑)。

酒井氏:「PSO2」はPS VitaではSCEさんのトロ/クロともコラボしていますし、「ファンタシースター」シリーズではコラボもいろいろとやってきたので。これからも仕込めていけたらいいなと思いますね。

山田氏:「サムドラ」から他作品にですか……。例えば「ソウルサクリファイス」にセガハードキャラが登場したら胸熱(胸が熱くなる想い)だなとは思いますが(笑)。「サムドラ」はなかなか、ごった煮なタイトルなのでどのへんを提供できたらいいのか難しいんですけれども、何かアプローチさせてもらえたら嬉しいですね。

――4作品ともマルチプレイができるという特徴がありますが、他のプレーヤーと一緒に遊べるという魅力をどのように考えられているのでしょうか?

稲船氏:みんなで遊ぶっていう意味合いのマルチプレイって今までもいろいろあったと思うんですけれども、「ソウルサクリファイス」では“それ以上のもの”を目指したいなと思っていて。単純な協力関係だけではなくて、仲間なのか敵なのかもわからないというか、仲間だったんだけど、敵に変わることもある、というような。そういう戦略的に考えさせられるマルチプレイというのを「ソウルサクリファイス」から伸ばしていきたいと思いますね。

高木氏:「閃乱カグラ」には4人対戦がありますが、対戦と言ってもすごく敷居は低くて、わいわいがやがやと服を破ったりとか、パンツを集めたりとか。そういうゆるいスタイルで楽しんでもらおうというものですね。

酒井氏:今まで携帯機のマルチプレイってそばにいる人と遊ぶっていうものでしたが、それを1歩進めて、3G通信でもログインできちゃう、どこでもオンラインゲームを楽しめる。電車の中や新幹線の中からも「PSO2」のクローズドβテストに参加してくれた人がいたようですし、オンラインゲームを楽しむスタイルそのものを変えていくというところに挑戦していきたいと思いますね。

山田氏:「サムドラ」はオンラインのマルチプレイが前提というゲームですが、オンラインって難しいところもあって、体験を濃くするとそれに縛られてしまって入りづらい、反対にライトにすると、とっつきはいいけど思い入れが生まれにくい。「サムドラ」は両方入れて、シミュレーションパートはどっぷり楽しんでもらって、アクションパートは気軽にもできる、と。そういういろんな形のオンラインマルチプレイというものがPS Vitaで楽しめるようになっていくと良いのかなと思いますね。

――今回4作品の中でセガさんの2タイトルは基本無料のFree to Play(F2P)ですが、そこについては皆さんいかがでしょうか?

稲船氏:僕はなんでもやりたい人なんで。「サムドラ」なんかを見ているとやってみたいと思いますよ。F2Pでどこまでユーザーさんを引っ張れるだろうか? とか、新しい試みはどんなことができるだろう? とか。すごく妄想は膨らむんです。ただ、F2Pってひとつ問題があって、F2Pってなにしろ無料で配っちゃうわけで、お金が戻ってくるっていう確約がないんですよね。セガさんぐらい大きな会社ならそれもできたんだと思うんですけれども(笑)。説得するのがが難しいんですよ。そこを説得できるぐらいの材料があればやれると思いますよ。

酒井氏:セガとしても、どれだけバクチめいた事をするんだって気持ちがあったと思いますよ。それこそ「どんな判断だ」って言われます(笑)。

稲船氏:(笑)

高木氏:もちろん興味はあって、いろいろやってみたいと思うんですが、入口が無料なだけで、後は課金でというのは嫌だな、と思っていて。F2Pだからできる面白さとか遊びとか、そういうアイデアが思いついたらやりたいと思いますね。

酒井氏:パッケージはパッケージの良さが絶対にあって、F2Pだからできる良さがあって。プレイしてくれる人がより多くなるっていう方法として、F2Pっていうのは有りなのかなと。家庭用ゲームとしては、「F2Pだけどこんなにすごいゲームがあるんだよ」っていうのを見せていきたいと、そういう仕事ができたらいいなと、僕は思いますね。

――最後に、各タイトルのPRと、ゲームファンの方へメッセージを頂けますか?

稲船氏:独立後はじめて家庭用で出す「ソウルサクリファイス」という新作で、相当に気合いが入っています。マーベラスのスタッフもまさに連日徹夜でがんばってくれています。すごく良いチームワークで作れていて、SCE、マーベラス、comceptと3社でやっていますが、みんな同じ会社のような一体感の中で作っていますので。それがゲームを通してユーザーさんにも良い形で伝わってくれるかなと思っています。新しい体験ができるゲームになったとも思いますので、3月7日の発売を楽しみにしてもらいたいです。PS Vitaを盛り上げていきますので。

高木氏:「閃乱カグラ」はちょうど今アニメもやっていますが、このタイミングにアニメ・コミック・ゲーム新作と合わさるように各方面でがんばってきましたので。喜んでもらえたらいいなと思います。僕のデスクのすぐ近くで「ソウルサクリファイス」が作られていますので、いつもチラチラと見つつ「……すごいな」と思っていました(笑)。そうした刺激もパワーにして、これからもやっていきたいと思いますので。みなさんよろしくお願いします。

酒井氏:昨日「PSO2」のクローズドβテストが順調に終わりまして。みなさんから頂いた要望を整理しつつ、さらに良いものに仕上げていきたいと思います。やはり、家庭用ゲーム機でF2Pであり、携帯機で完全オンラインゲームという挑戦でして、PC版を半年やってきましたが、そういう意味でもうひとつ新しいスタートになるんじゃないかなと今がんばっています。PS Vita版が入ることですごく変わってくると思いますし、オンラインゲームというものの概念を変えるものがあると感じています。そういう“何かが変わっていく瞬間”というのを、みなさんと一緒にPS Vitaで体験できたらと思っていますので、発売を楽しみにお待ち頂きたいです。

山田氏:「サムドラ」はいよいよ3rdシーズンに入っていきますが、こういうゲームってシーズンが変わるところでユーザーさんが離れてしまいがちだと思うんですが、たくさんの人が遊び続けてくれていて。今回3rdシーズンからの新要素や遊びを紹介しましたが、その次の4thシーズンに向けても既に動いていますので。「サムドラ」1周年の時に向けてもっと盛り上げていきます。みなさん、これからもよろしくお願い致します。

――ありがとうございました。

(山村智美)