コーエーテクモ、PS3/Xbox 360/Wii U「真・北斗無双」
完成発表会を開催。ゲストに原哲夫氏やV6が登場
初映像化となる原作最終章までを、爽快感重視で描いたアクション大作!
襟川陽一氏 |
鯉沼久史氏 |
コーエーテクモゲームスは、プレイステーション 3/Xbox 360/Wii U用「真・北斗無双」の完成発表会を都内で開催した。発表会には代表取締役社長の襟川陽一氏、プロデューサーの鯉沼久史氏のほか、ゲストとして原作者の原哲夫氏、株式会社ノース・スターズ・ピクチャーズ代表取締役社長の堀江信彦氏、主題歌を担当したアーティスト「V6」メンバーの坂本昌行さん、長野博さん、井ノ原快彦さんが出席した。
冒頭で挨拶を行なった襟川氏は、2010年3月に発売された前作「北斗無双」のセールスに言及。国内で60万本、海外で20万本を売り上げたといい、「真・北斗無双」には全世界で100万本の売り上げを期待したいとコメント。α版、β版、完成直前バージョンをすべてプレイしたという襟川氏は、自らの体験を通して「パワーアップ目標を達成できている。皆様方に自信を持っておすすめできる」といい切った。
プロデューサーの鯉沼氏は、プロモーションムービー上映後に「真・北斗無双」の概要を説明。来年30周年を迎える不朽の名作「北斗の拳」と、シリーズ累計出荷本数約3千万本を誇る「無双」シリーズのコラボ作品。収録エピソードと登場キャラクターが倍増し、ゲーム性も“重さ”から“無双らしい爽快さ”に重点をシフト。ただし、前作で掲げたキャッチコピー“一撃当千の爽快感”はそのまま。会場に出展された試遊台でも実感したが、爽快感をフィーチャーしつつも“攻撃の質感”はしっかり維持されている印象だ。
原作に沿って進行するストーリーモード「伝説編」は、カーネル大佐、デビルリバース、ライガとフウガなど「ラオウ編」で触れられなかったエピソードをほぼすべて収録。「天帝編」、「修羅の国編」といった後半ストーリーもフォローされており「原作を知らない人でも『北斗の拳』の魅力を味わっていただける」と説明。イベントはムービーとコミック形式の2パターンがあり「『伝説編』を全部見るだけでも8時間以上ある」と相当なボリューム。このあたり「『北斗の拳』をすべて再現する」という意気込みで開発してきたという鯉沼氏ら開発チームの気合が伝わってくる。
前作で好評を博したオリジナルストーリーモード「幻闘編」は、「伝説編」の“合間の物語を描く”がコンセプト。原作で出番が少ないキャラクターにスポットを当てたもので、全20人のストーリー+αにやりこみ要素と、これまた相当なボリュームを誇る。「幻闘編」はオンラインプレイに対応しており、最大8人が参加可能なチーム戦など協力または対戦プレイが可能となっている。
前作で好評を博した「幻闘編」がさらにパワーアップ。最大8人まで参加可能なオンラインプレイも非常に気になるところだ |
新情報として公開されたのは、タイアップ関連。12月25日発売の漫画誌「コミックZENON」に、PS3/Xbox 360で使えるケンシロウ“ZENONカラー(赤)コスチューム”シリアルが封入される。また、エムグラントフードサービスが全国展開する飲食チェーン「ステーキ&ハンバーグ けん」では、12月中旬より各店舗にて様々な展開が行なわれるとしている。
モバゲーでは「100万人の北斗無双」がサービス開始。12月より事前登録を開始し、年明けに正式サービスを実施予定。「真・北斗無双」パッケージには「100万人の北斗無双」で使えるシリアルコードが封入される。また、前作で好評を博した「8キャラクター分の原作コスチューム」のDLC配信が「真・北斗無双」でも実施される。こちらは期間限定で無料配信となる。
続いて公開されたのは、「バット・リン編」の収録。「ラオウ編」、「天帝編」、「修羅の国編」に加え、原作最終章となる「バット・リン編」を収録。原作に登場しないシーンは、原作者である原哲夫氏、ノース・スターズ・ピクチャーズと一緒に制作したと説明。鯉沼氏によれば「バット・リン編」の映像化は今回が初になるという。
なお、11月29日(本日)より、PS3版の体験版がPlayStation Storeにて配信されている。1話と2話の冒頭がプレイできるので、興味がある人はぜひダウンロードしていただきたい。なお、既報の「真・北斗無双」店頭体験会では、配信バージョンとは異なる体験版が使用される。
発売日は、PS3/Xbox 360が12月20日、Wii U版が2013年1月31日。価格は各8,190円。PS3/Xbox 360は「ケンシロウUSBメモリ(4GB)」など様々な特典が封入された「トレジャーボックス」版も発売される。価格は各13,440円。
【スクリーンショット】 | ||
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■ ゲストに原哲夫氏、堀江信彦氏、テーマソングを手がけた「V6」メンバーが登場!
会場ではスペシャルゲストによるトークショウが行なわれた。最初に登場したのは原哲夫氏と堀江信彦氏。10週打ち切りという結果になったデビュー作にまつわる話では、拳法漫画で勝負したいという原氏のために、当時編集者だった堀江氏が古書店をまわり文献を集めた話、漫画家を辞めようと思った原氏を押しとどめたこと、秘孔を突いたあとの時間差を演出したのは原氏によるものなど、さまざまな秘話が披露された。
続いて登場したのは、本作のイメージソングを担当したアーティスト「V6」メンバーの坂本昌行さん、長野博さん、井ノ原快彦さん。コラボレート実現の経緯をきかれた鯉沼氏は「大掛かりなプロモーションを計画するにあたり、有名な方にやっていただきたいという思いがあった。ただ、有名ならいいわけではなく、『北斗の拳』を好きな方を探していたら、ちょうど『V6』さんが(北斗の拳を)好きだと聞き、お願いしたらタイミングよく引き受けていただけた」と説明。
パーソナリティを務めるラジオ番組でも「北斗の拳」をよく話題にするというお三方は「みなさんに引かれちゃうくらい僕ら好きなんで……世代がバッチリ(井ノ原さん)」という連載当時からの熱烈なファン。イメージソングを作るにあたっては、前作のオープニングを見ながら色々な曲をあわせて「何が1番あうか、凄くやった(坂本さん)」という。
「何百曲というなかから選ばれた(坂本さん)」という「ROCK YOUR SOUL」。完成させるべく作家と何度も打ち合わせ、最初に仕上がったものは今の時代にあったエレクトロっぽい曲。それを「もうちょっと『北斗の拳』の感じ……ゴリゴリした感じを出すべくギターサウンドを強めにしたり、敵をイメージした声を入れてみた。マニア的に言わせていただくと、牙一族のイメージ。ぼくらも思い入れをこめて歌える(井ノ原さん)」と最後まで相当時間をかけたと説明。PVでは「北斗の拳」をイメージした力強い振り付けにも注目していただきたい。
発売日は12月26日で、通常版のほか初回限定盤(A、B)と「真・北斗無双盤」の4形態でリリースされる。アートジャケットは、初回限定盤Aと「真・北斗無双盤」でキャラクターとメンバーが同じ立ち位置になっているのが面白い。誰がどのキャラクターの位置になるかはメンバーやスタッフと話し合って決めたといい、結果にみんなが満足しているとコメント。なお、「真・北斗無双盤」のみPS3カスタムテーマのプロダクトIDが封入される。
原哲夫氏 | 堀江信彦氏 | 「ROCK YOUR SOUL」初回限定盤Aと真・北斗無双盤アートデザイン |
(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983 版権許諾証 KOI-021
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(2012年 11月 29日)