ニュース
PS3/Xbox 360「真・北斗無双」店頭体験会
鯉沼プロデューサーと片岡ディレクターによるトークショーも開催
(2012/12/8 20:00)
- 12月20日 発売予定(PS3/Xbox 360版)
- 2013年1月31日 発売予定(Wii U版)
- 価格:8,190円(PS3/Xbox 360/Wii U版)
- 13,440円(PS3/Xbox 360版、TREASURE BOX)
- CEROレーティング:D(17才以上対象)
コーエーテクモゲームスは12月1日から順次、各地でプレイステーション 3/Xbox 360/Wii U用「真・北斗無双」の店頭体験会を実施している。体験した人にはオリジナルグッズがプレゼントされる。また、8日にはヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館で、鯉沼久史プロデューサーと片岡 宏ディレクターによるトークショーも行なわれた。
「真・北斗無双」は、原作に沿って進行するストーリーモード「伝説編」では「天帝編」、「修羅の国編」といった後半ストーリーもフォローされており、前作では取り上げられなかったエピソードも収録されるなどボリュームが増している。イベントはムービーとコミック形式の2パターンがあり、「伝説編」を全部見るだけでも8時間以上。新作のテレビアニメーション程度の分量は収められていることになる。
オリジナルストーリーモード「幻闘編」では、「伝説編」の合間の物語が描かれ、原作で出番が少ないキャラクターにスポットが当てられている。全20人のストーリー+αにやりこみ要素と、ことらも相当なボリュームとなっている。「幻闘編」はオンラインプレイに対応しており、最大8人まで参加可能なチーム戦など、協力または対戦プレイが可能となっている。
イベント冒頭で、イメージソングであるV6の「ROCK YOUR SOUL」をバックにイベントムービーやプレイムービーまでふんだんに使った新PVが上映された。来週からは各ゲーム販売店などでも流されるが4分半にも及ぶ見応えのある内容となっている。鯉沼プロデューサーによれば、ダウンロードコンテンツのマスターアップ作業が残っているが、作業的にはほぼ終了といった状態のようだ。
今回はストーリーやキャラクターを追加し、最後まで見せることを目標として制作することとした。そのためストーリーからキャラクターまでかなりのボリュームとなり、鯉沼氏にとってもチャレンジングだったようだ。マスターギリギリまで調整を行なっていたといい、伝説編だけでイベントが8時間もあるため、修正する度に全てのシーンをチェックするのが大変だったとか。コミックのように見せたり、印象の強いシーンはイベントシーンとして描き、戦闘シーンへはシームレスに繋がり、ボスを倒せば原作同様のボスのやられるシーンが流れる……ありとあらゆる手法を使い、ケンシロウの生き様を体験できる。
ラストのエピソードに登場するボルゲが映像化されたのは初めてで、版権元からは「そこまでやるんだ」と言われたほどの徹底ぶりで、本当のラストまでが描かれている。前作でも収録されているラオウ編までのストーリーも追加エピソード満載でキャラクターは20人まで増やされている。さらに片岡氏も「アクションについても見直しを行ない、重みのあるところを残しつつ一撃当千の爽快感を実現した」と全ての面でパワーアップしていることを示した。
幻闘編のストーリーについては原作者である武論尊氏のチェックしてもらい、たとえばラオウ編から天帝編までの間のリンとバットの物語が描かれるなど、IF物語ではあるが、ケンシロウを中心に描かれている物語の中で、その裏で登場人物がどのような考えでどのように行動していたかを伺い知れる内容となっているため、「北斗の拳」のファンであればより楽しめる内容となっているという。面白い対決なども入っていると言うことで、ファンはなおさら注目だろう。
ダウンロードコンテンツについてもストーリーの配信はもとより、今回のトークショーで初公開となった情報だが、追加プレーヤーキャラクターの配信が決定しているといい、どのキャラクターが配信されるのか楽しみに待ちたいところ。
今回も版権ものと言うことで、非常に細かいところまでチェックが入ったのだという。原 哲夫氏は数ページでやられてしまうキャラクターに対しても思い入れがあるということで、細かいところまでこだわり指摘を受けたという。だが、片岡氏は「言われたところを直すとやはり良くなって、それらしく見えるようになったので、その変化の過程は楽しかった」と、原氏とのやり取りが勉強になったとコメントした。
鯉沼氏に少しお話を伺ったところ、前作発売後に多数の要望があったという。こういった原作モノでは当然だが、皆が同じ方向を向いているわけではないため、「どのキャラがいない、あのエピソードが描かれていない……」と多数の意見が寄せられたという。そのほかにも「アクションをもっと超人的なものにして欲しい」といったものもあったのだとか。原作者の原氏からは監修してもらうと同時に「ケンシロウとしてやり過ぎなくらいまでやってもらえれば。好きにやっていいですよ」と言ってもらえたことからイベントシーンは原作を徹底的に描き、アクションは「無双」らしく作ることができたという。
一方で、鯉沼氏としてどうしても描きたいシーンはあったのか訪ねたところ、「サウザーのシーンはちゃんとやりたかった。お師さんも登場させて。それと娘がいるので、アインのくだりは非常に好きで、がっつりとやった」と言うことらしい。こういった想いのこもったシーンはぜひともプレーヤーとしても注目したいところ。
ちなみに1月31日にはWii U版が発売となる。Wii Uに特化した新機能の搭載などはないか尋ねたところ「ありませんが、Wii U GamePadの画像は非常に綺麗なので、家庭の大きな画面は子供に譲って、Wii U GamePadを使って寝っ転がってプレイするのが良いと思います」とプレイスタイルの提案まで頂いた。
最後に鯉沼氏は「ついに発売になります。伝説編では原作を綺麗にすべて描き、幻闘編はこれまでにはないストーリーで、ファンにとっては魅力的だと思います。『北斗の拳』を好きな人はぜひ遊んでいただきたいし、“ケンシロウ”の名前を知っている程度の人も伝説編をプレイすればわかるので、再確認という意味でもプレイしてみてください」とコメントして締めくくった。
会場では3台の試遊台が置かれ、順番にプレイできるようになっていた。来場者は、係員の人と会話しアクションなどを確認しながらプレイしていたのが印象的だった。
(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983 版権許諾証 KOI-021
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.