バンダイナムコ、「テイルズ オブ ハーツ R」
新要素を多数追加してPS Vitaに登場!


2013年春 発売予定

価格:未定


 バンダイナムコゲームスは、2008年12月に発売され好評を博したニンテンドーDS用ソフト「テイルズ オブ ハーツ」をPlayStation Vita用にリ・イマジネーション(再構築)した、“新たな心と出会うRPG”「テイルズ オブ ハーツ R」を2013年春に発売することを発表した。価格は未定。

 「テイルズ オブ ハーツ R」は、少女コハクの感情の源「スピリア」を誤って壊してしまった少年シングが、心を失ってしまったコハクを救うため、感情の欠片を探し求める旅の冒険を描いたRPG作品。PS Vita向けに再調整された本作は、オリジナル版にはない要素が多数追加されている。

【プロローグ】

 辺境の村に祖父と2人で暮らす少年「シング」は、今日も祖父との剣の修行に打ち込んでいた。初めて祖父から一本をとったシングは、その褒美として祖父より神秘の武具「ソーマ」を譲り受ける。

 ソーマを譲り受けた後、シングは祖父の外出中に祖父を訪ねてきた少女、「コハク」と出会う。初めて会う村人以外の異性に戸惑いつつも、その笑顔に惹かれていくシング。

 しかし、コハクはシングの目の前で謎の女魔道士に襲われ、そのスピリアに術をかけられてしまう。シングはコハクを救うため彼女のスピリアにスピルリンクするも、誤って彼女の感情(スピルーン)を砕いてしまう。

 コハクへの償いと、コハクの笑顔を取り戻したいという思いから、シングは祖父から譲り受けたソーマを手に初めて村の外へ旅立つのだった。

【用語集】

【スピリア】
自然界のあらゆるものに宿る精神と意志、
または心そのものを指す、生命の根源。

【スピルメイズ】
スピリアが生み出す思念の迷宮。
その奥にはスピルーンや自身の思念、過去の記憶、
意識・無意識といったさまざまな事象が秘められている。

【スピルーン】スピルメイズの最深部に存在する、
人の感情と意志の源となる。

【デスピル病】
人間のスピリアが暴走する謎の奇病。
精神をでたらめに暴走させ、さまざまな症状を引き起こす。

【ソーマ】
スピリアを癒す治療具や祭具として珍重されていた神秘の武具。
現存するソーマの多くは攻防一体の形をとっている。

【スピルリンク】
ソーマを使い、スピルメイズに入る行為。


■ メインシナリオのフルボイス化!

 オリジナル版では重要なシーンだけに使用されていたボイスが、本作ではメインシナリオの全会話にボイスが用意されている。人気声優たちによって彩られたシナリオは、細かなニュアンスが表現され、キャラクターたちの魅力がアップするだろう。

ボイスは全て新規録りおろしのものを収録。キャラクターたちの会話がより楽しくなった

■ 美麗なグラフィックスと新規イベントアニメ!

 より進化したグラフィックスを目指したという本作。キャラクターの頭身や顔の調整、背景マップなど、オリジナル版との違いが一目で分かるほどのクオリティアップが行なわれている。

「テイルズ オブ」シリーズの特徴でもあるアニメーションは10シーン以上を新規追加

■ パーティキャラクターとして「カルセドニー」が参戦!

 オリジナル版ではNPC(ノンプレーヤーキャラクター)として登場したシングのライバルキャラクター「カルセドニー」が仲間になり、シングたちと一緒に戦ってくれる。

カルセドニーはスピーディーな剣技を得意とするキャラクターだ

■ 新戦闘システム「チェイスリンク」!

 本作の戦闘システムは、オリジナル版の戦闘を3D化し、新たに「チェイスリンク」と呼ばれるシステムを導入。チェイスリンクは、敵を攻撃中にある条件を満たすことで発動する。チェイスリンクモードになると、敵を宙に大きく吹き飛ばす攻撃の後に一瞬で間合いを詰める「チェイスムーブ」が出せるようになる。このシステムにより、縦横無尽にバトルフィールドを舞う派手なエアリアルコンボを繰り出すことができるという。

敵を逃がさない「チェイスリンク」で縦横無尽に空を駆けるエアリアルバトルを楽しめる
秘奥義カットインも新規描き下ろし!

■ 広大な世界を感じれるフィールドマップ!

 広大な世界をプレーヤー自らが歩き回るフィールドマップを採用。世界の広大さと冒険感を体感でき、「テイルズ オブ ハーツ R」の世界を楽しむことができる。

マップの隅々まで歩き回り、「テイルズ オブ ハーツ R」の世界を楽しもう


■ 登場キャラクター紹介

■ シング・メテオライト

「約束する。オレは逃げない。
   命をかけて、コハクを守る」

年齢:16歳
身長:167cm
体重:54kg
CV:柿原徹也

 辺境のシーブル村で、ソーマ使いの祖父ゼクスとともに暮らす少年。海岸に流れついたコハクとヒスイの兄妹に出会ったことで、生まれて初めて、村の外の世界へ旅立つことになる。好奇心旺盛で危険なことにも首を突っ込みたがる性格だが、ひたむきで強いスピリアを秘めている。


■ コハク・ハーツ

「わたしとみんなが信じてるのは
   シングの「想い」なの」

年齢:17歳
身長:158cm
体重:45kg
CV:井上麻里奈

 スピリアに宿る「彼女」の声に導かれ、ソーマを求めて兄のヒスイと旅をしている少女。謎の魔道士インカローズからの逃亡の果てに、シングのもとに現れる。本来は闊達で物怖じしない明るい少女だが、精神の源スピリアが四散し、感情のほとんどを喪失。世界中に散らばったスピルーンを求めシングと旅するうちに、彼と心を通わせていく。


■ ヒスイ・ハーツ

「コハクを助けたいって
   気持ちだけは本物みたいだな……
      それだけは認めてやる」

年齢:18歳
身長:184cm
体重:70kg
CV:松風雅也

 妹コハクを守るため、彼女とともに故郷の村を出奔した青年。大切な妹のスピリアが砕かれる原因を招いたシングを恨み、冷たい態度をとっているが、本来は情に厚い性格。妹に対してあきれるほど過保護で、シングとコハクの仲が接近していくことに不満を抱いており、ことあるごとにジャマをしようとする。


■ ベリル・ベニト

「ストーリーには、劇的な結末を求めるのが
   芸術家のサガなの!」

年齢:18歳
身長:148cm
体重:38kg
CV:千葉妙子

 宮廷画家を目指す自称・未来の巨匠。家出同然で故郷の村を出たものの、商人に騙されお尋ね者に身を落としたり、シングたち同様イネスにソーマの代わりにコキ使われたりと苦労が絶えない。本人は天才芸術家らしくニヒリストを気取っているが、元々お人好しで抜けているところがあるため、今ひとつクールに決まらない。


■ イネス・ローレンツ

「「イヤ」なんて言う権利は、ありませ~ん。
   文句は貸しを返してから言ってね♪」

年齢:24歳
身長:168cm
体重:54kg
CV:伊藤 静

 運び屋「日々寧日」の社長。提供したソーマの代金に、シングとヒスイの身柄を担保として彼らを行商に同行させ、タダ働きの従業員としてコキ使っている。一見すると優しげなお姉さんだが、巨大なソーマを軽々と振るう怪力の持ち主で、ピンチを前にしてもどこか余裕を感じさせる様子には、一筋縄ではいかない凄みが垣間見える。


■ クンツァイト

「機密事項につき、
   返答を拒否する」

年齢:外見20才(実年齢は不明)
身長:193cm
体重:77kg
CV:郷田ほづみ

 帝国軍により密かに保管されてきた、古代に造られた機械の人間。とあるきっかけで眠りから目覚め、主の手がかりを求めて一行のあとを追う。擬似スピリアという、人間の精神を模した機能を搭載しており、人の感情をある程度は理解できる。しかし、万事において融通が利かず、その言動はときに冷酷である。


■ カルセドニー・アーカム

「私も一緒に行こう
   命を救われた借りは返す」

年齢:16歳
身長:162cm
体重:48kg
CV:神谷浩史

 若年ながら優れた剣の腕で聞こえた、バレイア教会結晶騎士団の隊長。騎士の使命感と婚約者への想いから己を必要以上に厳しく律している。任務中にシングたちと遭遇し何度も激しく戦うが、互いを認め合う仲となり、彼らの旅に力を貸す。


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(C)NAMCO BANDAI Games Inc.

(2012年11月8日)

[Reported by 志賀康紀]