ゲームオン、WIN「C9」先行体験レポート
「乱入」、「アリーナ」など多彩な対人戦コンテンツの魅力を紹介


7月11日12時まで プレオープンテスト参加者募集

7月14日15時~19日12時 プレオープンテスト実施予定


 株式会社ゲームオンは、Windows用アクションRPG「C9(Continent of the Ninth)」のプレオープンテストを7月14日から19日まで開催する。参加者は7月11日12時まで募集中で、GAME Watch専用枠でも2,000名を募集している。プレオープンテストへの応募はこちらのページを参照して欲しい。

 このプレオープンテストに先駆け、ゲームオン本社にお邪魔してプレオープンテストに実装される内容をプレイできた。プレオープンテストから使えるようになる対人システム「乱入システム」や、改善されたUIとグラフィックスなどを一通り体験してきた。様々なモードで対戦が楽しめる「アリーナ」では、2対2の対人戦を試した。こちらについては動画で紹介するので、「C9」の派手なアクションをじっくりと楽しんで欲しい。



■ グラフィックスエンジンの改良で、色彩の鮮やかさが進化

αテストではもう少しマットな雰囲気だったが、プレオープンテストバージョンでは色彩の鮮やかさやメリハリが増している

 「C9」は韓国WEBZENが開発しているアクション性の高いMORPG。韓国のゲーム大賞で5冠を達成した大作だ。近年アクション性の強いオンラインRPGが続々と日本に上陸しているが、本作はその中でも特にコマンドで出すスキルの数が多く、その分プレーヤースキルが問われるのが特徴だ。ジャンプや回避、ダッシュといった基本的な動きの他に、緊急回避やコマンドを組み合わせたクラス固有のスキルなど、コンシューマーゲームにも引けを取らない多彩なアクションを楽しめる。加えてスピード感のある映像がゲームを盛り上げる。

 最初に選べるプレーヤーキャラクターは遠距離攻撃やコンボ攻撃が得意な「ハンター」、魔法攻撃が得意な「シャーマン」、近距離戦闘に特化した「ファイター」の3クラス。レベル10でエリートクラスに1次転職ができ、レベル20で2次転職をすると系統ごとに3つずつ計9つの上位クラスを選べるようになる。「ハンター」からは「レンジャー」、「アサシン」、「スカウト」。「シャーマン」からは「エレメンタリスト」、「タオイスト」、「イリュージョニスト」。「ファイター」からは「ウォーリア」、「ガーディアン」、「ブレイドマスター」に転職できる。

 画面の美しさは本作の大きな特徴だ。独自開発のグラフィックスエンジンで、それほど高いスペックを必要としないにも関わらず、高精細なグラフィックスを実現している。プレオープンテストではエンジンを改良することで、αテストよりもさらに色彩が鮮やかになった。また、低スペックの時にも、今までよりも綺麗な画面で遊べるようになった。

 キャラクター選択の時に、3つの基本職のイラストが表示されたり、キャラクターカスタマイズの時に、鎧を試着することができるようになったりと、細かいところにも変更点がある。まずは美しくなった世界をスクリーンショットで楽しんで欲しい。


キャラクター作成時には、3種類の装備を試着できるようになった。また、決定時などにキャラクターがエモーションで動くようになっている
ダンジョンの敵も全面的にテクスチャーが貼り替えられ、見た目のバリエーションが増えている
街にある海では泳ぐこともできる。αテストではもっと深くまで潜らせて欲しいという要望もあったそうだ

 UI(ユーザーインターフェイス)は、ユーザビリティを向上する方向で改良されている。以前は左上にあったヘルプのアイコンが下に降りて、下に並んでいたキャラクターデータやインベントリなど戦闘に関係のないアイコンは、Ctrlキーを押した時に出てくるよう変更された。中央のスキルアイコンは間隔が詰まって2段になり、全体的にすっきりしてわかりやすくなった。

 もう1つ便利になった場所がクエスト受諾だ。αテストでは街でNPCに話しかけた後、クエストタブを押してクエストウインドウを開かなくてはならなかった。しかしそれではタブに気づかない人がいるので、適性レベルのクエストがある場合、話しかけると自動的にクエストウインドウが開くようになった。


Ctrlキーを押すと、スキルアイコンの上に、メニューアイコンが出るようになったヘルプは非常に充実していて、ゲーム中の疑問はここでだいたい解決するボスを倒した後に、ステージクリアの表示が出るようになった
適性クエストを持っていると、セリフの横にクエストウインドウが自動的に開くクエストを持っていないNPCだと、セリフのみレベルアップした時に、次に覚えられるスキルのアイコンが表示されるようになった
【ガーディアン】
盾を構えての突進攻撃や、相手を掴んで殴ったりといった、ゴツイ装備にふさわしい重みのある攻撃を得意とする。敵に囲まれた時に真価を発揮するクラスだ
【エレメンタリスト】
範囲攻撃を得意とする遠距離魔法タイプのクラス。モンスターの攻撃が届かない空中からの爆撃はかなり楽しい



■ 「乱入」が生み出す、戦略性のある新しい対人戦

誰かが乱入してくると、乱入された側にもメッセージが届く。一気に緊張感が高まる瞬間だ

 「C9」には「乱入」という変わった対人戦システムがある。「C9」はインスタンスダンジョンで、プレーヤーが入るごとに個別に生成される。「乱入」は、誰かが作ったダンジョンに後から割りこんで、ダンジョンにいる相手を倒してしまおうというものだ。乱入は疲労度に当たる「スタミナ」を使用しないので、スタミナがなくなったキャラクターでも遊べる。

 もちろん、なんでもかんでも「乱入」可能にすると、狩りが成立しなくなってしまうので、色々と条件がある。乱入可能なレベルは全員が25以上の場合で、最大4人のパーティーを組んで乱入できる。ただし相手が1人のダンジョンには1人、2人なら2人までと、ダンジョンにいるパーティーの人数を超えることはできない。逆に少ない人数での乱入は可能だ。

 自分が生成したダンジョンに誰かが乱入してきても構わないというプレーヤーは、ダンジョン生成時に、乱入を許可するチェックボックスにマークを付ける。許可しない場合は乱入されない。乱入を許可すると危険度は上がるが、ダンジョン内で獲得できる経験値やお金が増えるというメリットがある。

 乱入する側は、街にいる「乱入マスター」に話しかけて申請する。乱入するダンジョンは、ランダム選択か、あるいはダンジョンを作ったキャラクター名を入力して指定する。

 乱入すると、ダンジョンのスタート地点に出現する。相手は既に進んでいるので、それを追いかけて倒すのが目的となる。ただし乱入には5分の制限時間があり、それを過ぎると自動的にHPが0になって死んでしまう。この時間内に相手を倒せば、特別なポイントが手に入る。乱入した側は経験値が入らず、アイテムのドロップもないが、このポイントを能力値の高いアイテムと交換できるのがメリットとなる。そのため、とにかく相手を倒してポイントを手に入ることが目標になる。

 ダンジョンはそれなりの広さがあるので、ダンジョンを作成したパーティーがボス近くまで進んでいると、5分では追いつけない可能性もある。モンスターは、基本的にはダンジョンを生成したパーティーを狙うので、自分から手を出さなければ攻撃してこない。ただし範囲攻撃は当たるので、相手を攻撃している最中にモンスターの攻撃を受けて両方とも倒されるという可能性もある。ポイントが入るのは、相手プレーヤーを倒した場合だけなので、モンスターがとどめを刺してしまうとポイントが得られない。

 ダンジョンを作った側は、乱入者を真正面から迎え撃つだけでなく、5分間逃げ回っても構わない。後から入って襲いかかるというと、闇討ち的なイメージがあるが、乱入する側が有利なわけではない。対人ならではの、読み合いやパーティーの連携で勝敗の行方が変わる。そんな熱いコンテンツなのだ。


乱入する側は、街の乱入マスターからランダムかキャラクター指定のどちらかを選ぶモンスターは、先にダンジョンにいるプレーヤーを狙うので、後ろを追いかけてプレーヤーを目指すモンスターと、敵味方のプレーヤーが入り乱れての乱戦
ボス戦の最中にも容赦なく対戦は続くボスが倒されればそこで終了。ポイントは入手できない制限時間の5分が過ぎると、自動的に終了する



■ スタミナを気にせず、多彩な対人モードで遊べる「アリーナ」

レベル帯やルールを決めてルームを作成する

 「アリーナ」は、最大8対8の様々な対人モードを楽しめる対人専用のエリアだ。Ctrlキーで出てくる「アリーナ」というアイコンから、いつでも入場できる。今回は「デスマッチ」というチーム戦を体験した。デスマッチは制限時間内のキル数を競う戦いで、倒されるとすぐに復活して戦線に復帰できるルール。

 ステージはいくつか用意されている中から選べる。今回は教会のホールのような場所で、スタート地点からバトルフィールドの間に落下すると死んでしまう深い亀裂がある。亀裂の前には大ジャンプの発射地点があり、上に乗ると勢いよく飛び出していく。この躍動感はかなり気持ちいい。

 今回のチームは筆者側がアサシンとウォーリア、相手がエレメンタリストとタオイストの術コンビ。アサシンは近接攻撃とコンボを得意とするクラスで、素早く相手に近づいてキックで空中へ打ち上げ、空中の敵を追撃してコンボを決める。エレメンタリストは特定のスキルでスタイルを変更すれば、一定時間空中に浮かぶ事もできる。近距離攻撃の届かない場所から、大ダメージの範囲攻撃を仕掛けてくる魔法使いだ。同じシャーマン系でも、タオイストは棍を持って戦う格闘系のクラス。近接攻撃でばしばしと殴ってくる。

 対人戦ではスキルのダメージやクールタイムなどに補正が入り、ダンジョンでは強い技能が対人で強過ぎないよう調整されている。対人戦にはほかにも勝ちぬきの「リレーマッチ」や、ランキングが出る個人戦「ランクマッチ」など色々な方式がある。「アリーナ」もスタミナを気にせず遊べるので、ミッションで育てたキャラクターの強さを試すにはもってこいの場所になるだろう。


「デスマッチ」の待機画面。この段階では自由にチームの組み換えができるデスマッチのステージは、スタート地点との間に深い溝がある溝に落ちると死亡。相手を溝に落とすのも戦術になる
今回は2対2の「デスマッチ」を体験できた遠距離攻撃ができるクラスで、周囲の回廊から中央にいる敵を狙い撃つ事前に設定した制限時間が終わると試合終了となる

【対戦ムービー(エレメンタリスト視点)】





■ 家具配置は驚きの自由度。ボーナスがお得な「ギルドハウス」

街にいる「ギルド管理人」。ギルド関連はすべてこのNPCから行なう

 今回もう1つ実装される要素が「ギルドハウス」だ。これはギルド単位で持つことができる専用のエリアで、中に入れるのはギルドメンバーだけ。ギルドハウスにはギルド倉庫や、ギルドメンバーの能力を上げる家具を配置できる。ギルドはプレーヤーレベルに関係なく、決められたゲーム内通貨を支払えば設立可能だ。

 部屋は最初は木造の粗末なものだが、ギルドランクを上げて拡張すると広くなり、見た目も豪華になっていく。2階に上がれるようになったりもするそうだ。家具は優良等級以上のメンバーのみが配置可能で、位置や向きをかなり自由に変えられる上、家具を積み重ねたりもでき、配置の自由度はかなり高い。

 家具は椅子やベッド、壁にかけるタペストリーなど色々な種類があり、基本的には生産で作成する。中にはモンスターの剥製のように、ボスから得られる材料で作るものもある。家具にはレア度があり、同じ種類の家具でもレア度が高い方が見た目がよくなる。

 また家具には固有のボーナス値が設定されている。攻撃力アップや、属性値上昇などがあり、ギルドメンバーは1人3つまで、置いてある家具に応じた能力を自分に付与できる。効果時間は永続的で、狩りに行く前にセットしたり、攻略するボスに合わせて組み変えたりと、自由に使い分けられる。付いている能力値は家具のレア度に比例する。ほかにもギルドハウスがあれば、ギルド管理人から購入できる「ギルドスキル」を使えるようになる。

 今回紹介した要素はすべてプレオープンテストで体験できる。ゲームデータは残念ながらワイプされるが、後腐れなく色々なことを試せるチャンスでもある。プレーヤースキルがものを言う本作の対人戦は、格闘ゲームの対人戦のように魅せるプレイが生まれてくるだろう。ゲームには動画の録画機能が内蔵されており、手軽に撮影できるので、知恵とスキルを凝らした見ごたえのある作品が生まれてくるのが楽しみだ。


ギルドハウスの入り口はギルド管理人の横にある右下のアイコンからギルド家具を使用して、ステータスにボーナスをつける家具にはレア度があり、レア度が低いと見た目もおんぼろだ
エモーションを使ってベッドに座ったり、寝転んだりもできるギルドマスターは、家具の配置を行なえる家具は位置や角度を自由に調整して配置できる

【スクリーンショット】
ダンジョンでは多数のモンスターをなぎ倒す乱戦、対人戦ではスキルを駆使した戦術的な戦いを楽しめる

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(2011年 7月 5日)

[Reported by 石井聡]