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「フィギュアヘッズ」サービス開始直前! メディア向け体験会レポート

3月上旬サービス開始予定。「ゼノギアス」とのコラボレーションも発表!

3月上旬 サービス開始予定

販売形式:基本プレイ無料アイテム課金制

 スクウェア・エニックスが3月上旬にサービス開始を予定しているPC向けオンラインゲーム「フィギュアヘッズ」のメディア向け先行体験会が、秋葉原e-sports SQUAREにて開催された。

 3DシューターとRTSの要素を組み合わせ、「ストラテジック・シューター」とジャンル付けされた本作は、昨年2度のクローズドβテスト(CBT)を経て、いよいよこの3月よりサービスが開始される。本稿ではまず体験会に向けて行なわれた開発陣によるトークの内容や今後の予定などについて紹介し、ゲームルールの詳細や、体験会のプレイレポートは別途記事にてお届けしたい。

「フィギュアヘッズ」運営プロデューサー石川岳氏(左)と、プロデューサーの柴貴正氏。本作の解説を行なった
MCの巽悠衣子さん。本作に登場する「サリーナ」役を演じる

 20世紀末の隕石の衝突により壊滅状態となった地球にて、地下シェルターで生活を余儀なくされた人類が、汚染された地上を管理するために無人ロボットを製造。そのロボットのジャンクを寄せ集めて戦わせる若者たちの遊びが、退屈な地下生活における一大娯楽産業へと発展していくというバックストーリーのもと、ゲームでは「2Foot(ツーフット)」という2足歩行ロボットを使った対戦競技「BOTgame(ボットゲーム)」が行なわれる。

 BOTgameには3つの企業が参加し、2Footを開発している。軽量級・中量級・重量級と3タイプのロボットと、6タイプの兵種が存在している。プレーヤーはこれらをカスタマイズして、自身が操作するロボットとして戦わせることになるのだ。

旧世界の軍需産業に関わっていた企業の集合体「ゴードン・アイアン・ワークス」。ミリタリー色の強いタフなロボットを得意とする
旧アジア・オセアニア地域を拠点とする企業「サリオ」。デザインの美しさや、コンパクトさを追求したロボットを開発
旧ヨーロッパ圏のモータースポーツ界で活躍した「ネオニューロン」。軽量で洗練されたスポーツカーのようなデザインが特徴
プレーヤーはこれら3社の開発するパーツを組み合わせてロボットを最大3機組み立てて、BOTgameへと参加する

 また各ロボットには、「フィギュアヘッズ」という、遠隔操作用インターフェイスを搭載可能だ。これはプレーヤーが操作するロボットの状況報告を逐一行うコミュニケーション用の人工知能で、画面には擬人化されたアバターの姿で登場する。ゲームプレイによって成長していき、習得するスキルによって、ロボットに特別な能力をもたらす要素も持っている。フィギュアヘッズの声は著名な声優さんが担当していて、今回のイベントでMCつとめた巽悠衣子さんも、この中の1体「サリーナ」役を演じている。

フィギュアヘッズも前述の3企業が開発していて、その個性がキャラクターに出ている。デザインはイラストレーター諸氏によるものだ

 プレーヤーはBOTgameの参加者「Ranks(ランクス)」となって、1機のリーダー機と2機の僚機を組み立ててマップに投入、プレーヤー数で5人、機体数で15機のチームを組んで、対戦を行なうのだ。

 そんな本作の先行オープンβテスト(OBT)が、2月25日18時〜2月26日23時の間に行なわれる予定で、現在公式サイトにて事前登録を受付中だ。またこれまでのCBTに参加者については、引き続き参加が可能とのことだ。

先行オープンβテストの詳細はこちら。CBTからの新マップや新パーツも配信される

 石川氏は「過去2回のCBTから、多くの参加者の意見を取り入れて、OBTではかなりの変更点がある」と語る。その中でも大きい要素が、は操作難易度の変更だ。CBTで複雑だと指摘された僚機への指示操作が簡略化され、さらに僚機数が3機だったものを2機に変更し、プレーヤーの操作の負担を軽減している。これによりCBTでは最大40機の機体がマップに登場していたが、製品版では最大30機となる予定だ。

僚機が2機となり、機体単体における重要度を高め、操作もしやすくなった

 またゲームルールも一部改善され、CBTまでは「僚機の破壊」や「施設の制圧」などでも「ポストチャージ」(チームの勝敗を決める持ち点を表すゲージ)が減っていたルールを排除し、プレーヤーが操作する「リーダー機の破壊」と、各チームの拠点にある「コアへの攻撃」のみがチケットを減らすための有効な行動となり、ルールがよりわかりやすくなっている。

特にコアへの攻撃は、多くのポストチャージを減らすことができる重要な攻撃手段となる

その他の調整点はこちら。CBT参加者にとっては、かなり感覚も変わっているのではないだろうか
OBTから追加されたマップ「Underground」。敵陣との距離が近く、両チームが各施設を取り合っている間に、拠点を攻められる可能性もあるスリリングなマップだ
OBTでは多くのパーツやフィギュアヘッズが実装され、より高い戦略を楽しめる

 なお動作に関するPCのスペックについては、このOBTより32bit OSにも対応し、ビデオカードならGeForce GTX 260(VRAM 896MB)、メモリ2BT程度でも一部グラフィックスの表示に制限がかかるものの、ゲームプレイは可能で、7〜8年程度前のPCやノートPCでも動くスペックとなっているという。またゲームパッドにも対応し、一部の操作を除いてゲームプレイに必要なものは基本的にアサインされているそうなので、キーボード操作に慣れないという人も安心してプレイできる仕様となっている。

 ここからはステージに、本作の世界観設定やシナリオ執筆を担当した佐藤大氏が登壇し、柴氏と本作の開発秘話について語った。

脚本家の佐藤大氏

 柴氏と佐藤氏は15年ほど前に知り合い、5年前に別の企画で初めて一緒に仕事をすることとなったが、それが中止となって、本作で改めての再開となった。企画の初期段階では、「装甲騎兵ボトムズ」や「マシーネンクリーガー」のようなハードなロボット作品の仕事として引き受けた佐藤氏だったが、フィギュアヘッズたちの登場により、結果的にアニメ的なセリフを書く仕事が増えてしまったとのこと。それに対し柴氏が「でもそういう仕事、嫌いじゃないでしょ?」と尋ねると、「うん」と返事をし、総合的には非常に楽しい仕事だったと述べている。

 また佐藤氏本人は海外ゲームが大好きで、「DEAD SPACE」に日本企業のロゴなどが出てくることに悔しさを覚えていて、本作の設定に対してその思いをぶつけ、日本から本作のようなゲームのアプローチができることが嬉しかったそうである。

ロボットがスポーツをすることにおいて、現実感のある設定を目指し、かなり細かなところまで設定したと佐藤氏。「ぜひアニメ化してほしい。実写でもいい」との希望も

 本作のサウンドプロデュースには、m-floの☆Taku Takahashi氏を起用。収録曲は全て書き下ろしのオリジナル楽曲で、Takahashi氏は作曲にあたり、カスタマイズをするときのワクワクする感覚や、世界観設定にある3企業のカラーを出すことに対して気を遣ったと話す。後者の3企業のテーマにはそれぞれ歌詞が付いていて、それをフィギュアヘッズたちがアイドル的に歌っているそうで、その作詩は佐藤氏が手掛けている。

音楽プロデューサー ☆Taku Takahashi氏(m-flo)

 そして本作の主役となる2Footのメカデザインを全面的に手掛けているのは、近年の多くの人気SF映画でキャラクターデザインを手掛けるAaron Beck氏だ。「第9地区」、「エリジウム」、「チャッピー」、「マッドマックス 怒りのデスロード」などで高く評価される気鋭のデザイナーの起用は大きなチャレンジで、佐藤氏も柴氏から2Footのデザインを見せられたときに「あまり『第9地区』に出てきたロボットに似すぎていて、“やっちゃったなー”と思っていたら、本人だった」と驚いたそうである。

 Beck氏はデザインにあたり、「それがどんな動きをするのか」ということを意識し、単に見た目のデザインだけでなく、実際に動いていることで、特別な何かを生み出せると語る。また1種類のデザインではなく、骨格となるロボットフレームに対して、まったく別のデザインが複数必要になることは、自身にとって難しいチャレンジだったと述べ、さらに開発中のフレームに対しダメ出しをするなど、本作のメカデザインに対する情熱とこだわりも見せている。

Aaron Beck氏とそのデザイン。Beck氏は写真の画面に映るネオニューロンの機体「グランソルダート」がお気に入りだそうだ

 ステージではプロゲーミングチーム「DeToNator」とスクウェア・エニックスの開発チームによるデモンストレーションマッチが行なわれた後、石川・柴両氏から本作の今後の予定についての発表が行なわれた。

DeToNator(左)と開発チームのマッチ。シューターとしての腕の長けたDeToNatorチームだが、開発チームがRTS戦術でそれを上回り、見事勝利に。本作のRTS要素の重要さを証明した

 その中でも最大のニュースとなったのが、1998年にスクウェアから発売された「ゼノギアス」とのコラボレーションだ。詳細はまだ未定だが、同作における本格的なコラボレーションは初めてのことで、2月23日に公式サイトにて改めて情報が明らかにされるとのことである。

 またゲーム本編ではクラン同士の戦いを支援し、勝敗によるクランレートをもとにしたイベントやリーグ戦、好成績をおさめたチームによる トーナメント戦が行なわれることも決定している。

1クランは最大50人まで参加できるとのことだ
事前登録キャンペーンでは、限定ヘッドパーツ「ハナカケ」と、ゲーム中の通貨「BIT」が増える「BITブーストチケット」が配布される

 最後に柴氏は「オンラインPCゲームにおける日本の市場が世界に比べて大きくないのは、“本気度”が足らないからだと思うんです。この『フィギュアヘッズ』ではその本気度をできるだけ見せるために、テストを何度も重ねてのチューニングや調整と、大さん、☆Takuさん、Arronさんをはじめとした著名クリエイターに携わっていただいたことの2枚看板を掲げて、ようやくここまでたどり着きました。ユーザーさんやメディアのみなさんとともに本作を盛り上げつつ未来につなげて、日本発のオンラインPCゲームを世界へと送り出すことを目指して、チャレンジしていきたいと思っています」と語り、イベントを締めくくった。

(稲元徹也)