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「ストリートファイターV」ついにプレイレポート解禁!

リュウ、春麗、ナッシュ、ベガの4キャラと、新システムをレポート

発売日:未定

価格:未定

 カプコンは、プレイステーション 4/Windows用対戦格闘「ストリートファイターV」を発売する。発売日、価格ともに未定。今回は新バトルシステムと、リュウ、春麗、ナッシュ、ベガの4キャラクターのインプレッションをお届けする。

【「ストリートファイターV」スペシャルトレーラー】

 新バトルシステムは「クリティカルアーツ」、「Vリバーサル」、「Vトリガー」、「Vスキル」の4つ。

 「クリティカルアーツ」は“最大最強の必殺技”というべきもの。発動にはEXゲージすべてを消費。どのキャラクターも個性的なクリティカルアーツが設定されており、その演出は要注目だ。

リュウのクリティカルアーツ「真空波動拳」。シリーズおなじみの超必殺技に、本作のエフェクトテーマである流体表現の「気跡」が組み合わさり大迫力な演出に! もちろん威力も絶大だ
こちらは春麗のクリティカルアーツ「鳳翼扇」。左右交互の足で百裂脚を繰り出し最後に敵を大きく上に吹き飛ばす技。きまれば爽快感バツグン!

 「Vリバーサル」は“一矢報いる反撃技”。Vゲージを消費することで、相手の攻撃をガードしている状態から反撃することが可能。相手と乱戦に陥った場合に流れを変え、反撃から一気にこちらのペースにもっていくといい。

 「Vトリガー」は、文字どおり“勝利への引き金”。Vゲージをすべて使って発動できる「Vトリガー」は本作の肝といっても過言ではない、最大の切り札。キャラクター特有の特殊効果が発動し、うまく利用することで大逆転劇が期待できる。

 「Vスキル」は、各キャラクターの“個”を際立たせる。より具体的には“個性を最大限に引き出す固有技”で、相手の飛び道具を跳ね返したり、特殊なジャンプをしたりと、まったく新しいアクションが備わっている。対戦中は何度も発動することができるため、Vスキルを攻撃に織り交ぜていくといい。

リュウ

身長:175cm、体重:85kg、職業/所属:格闘家、好きなもの:武道一般、水ようかん

 “真の格闘家”への道を追い求め世界を旅する、もはや説明不要の本作主人公。グラフィックスは骨太さがより強調され、凛々しさもさらに増した印象。

 ナンバリングとしては8年ぶりということもあり、技など全体的に大幅に手を入れられているようだ。ただし、リュウはシリーズを象徴するキャラクターでもあり従来イメージを残してあるようだ。筆者が試したところ、レバー入れ中パンチ「鎖骨割り」、同強パンチ「鳩尾砕き」は健在で、モーションもほぼ同様。新システム含め、随所に新鮮さを感じさせつつ“すぐ手になじむ”キャラクターといえる。

 リュウのVスキルは、タイミングよく入力することでガードから素早く反撃に転じられるというもので、イメージとしては「ストIII」シリーズの「ブロッキング」に近い。上中下段すべてに対応するため「ブロッキング」ほど敷居は高くない。いわゆる“置いておく”のではなく“しっかりあわせないとダメ”といった感じ。多段技をすべてVスキルで受けきることも可能。Vスキルの使いこなしが、リュウ使いにとって最大のテーマになるかもしれない。

レバー入れ中パンチ「鎖骨割り(上画像・左)」とレバー入れ強パンチ「鎖骨割り(同・右)」など、リュウは従来シリーズのイメージを色濃く残す

Vスキルは「ブロッキング」に近いイメージ

【Vトリガー:電刃練気】
【クリティカルアーツ:真空波動拳】
手を使用した通常技と必殺技に電刃属性が付くようになりパワーアップ! 波動拳は溜める事が可能
波動拳の強力版。さらに、Vトリガーを使用すればより強力な電刃波動拳を放出!

春麗

身長:169cm、体重:秘密、職業/所属:ICPOの捜査官、好きなもの:フルーツ、洋菓子

 「ストリートファイターV」の春麗は、対戦前のキャラクター能力グラフを見ると“攻撃力は低めだが手数は多い”といった設定。余談ながら、(現時点で)従来シリーズキャラクターの2Pカラーは「ストリートファイターII'」配色がデフォルトとなっていたため、懐かしさのあまりつい頬がゆるんでしまう。

 さて……手数の多さとはいったいどういうことだろうか。「単純にコンボ数が伸ばしやすいのかな?」と思いきや、秘密はVトリガーにあった。Vトリガー発動中の特殊効果は、中や強攻撃が多段ヒット技に変化。しゃがみ強パンチなどは密着で6ヒットと凄まじく、思わず「これ、さっきプレイさせていただいたリュウのVスキルを合わせる場合、全段きちんと入力しなきゃダメってことですよね?」と質問してしまった。

 Vスキルは、攻撃判定を持ちつつ斜め上にジャンプするというもの。初見で「対空用かな?」と思いきや、これがなんと地上の相手にもヒットし、さらに空中で鷹爪脚が連続ヒットも可能と……。入力タイミング的にはセスの空中コンボに近いというか、非常にスピーディかつ小気味よく蹴りが叩き込まれていく。手数の多さも「なるほど!」といった感じだ。

Vトリガー発動中は中強の通常技が多段ヒット。爽快感バツグンで、どれだけのコンボ数が狙えるか今から楽しみだ

斜め上に跳躍する春麗のVスキル。ハンズオンの時間が非常に限られていたため、しゃがんだ相手にヒットするかどうか試せなかったのが悔やまれる……が、このあたりは先々調整でいかようにも変わる可能性もある。VスキルはEXゲージに依存せず使えるため、相手としては相当厄介な技になりそう

【必殺技:空中百裂脚】
【Vリバーサル:双発勁】
「ストリートファイター」ナンバリングシリーズでは初となる空中百裂脚。地上だけでなく空中も強化されたといえよう
相手の攻撃タイミングにあわせた反撃技。対戦の流れを変え、こちらの攻撃チャンスを作りたい

ナッシュ

身長:186cm、体重:93kg、職業/所属:無所属、好きなもの:特になし

 「ストリートファイターZERO」シリーズで登場したガイルの親友。ストーリー的には死んだはずだが、変わり果てた姿で復活。額のあたりがなにやら痛々しいが、そのあたりに秘密があるようだ。

 ナッシュのキャラクターグラフは「技」の部分が大きく伸長。これは単純に他キャラクターに比べ必殺技の数とバリエーションが豊富といった意味のようだ。技表を拝見すると、他キャラクターよりもやや多め。ある意味、テクニカルなキャラクターとして設定されているのかもしれない。

 これまた先々変わる可能性もあるが、ついつい先入観で「タメキャラですよね」と思っていた必殺技のほとんどが違っていたこと。タメいらずで飛び道具などが出せるのは、別に何もおかしくはないのだが「でも、なんか凄い!」と素直に思ってしまった。

 使ってみて面白かったのはVトリガーで、ざっくりいえば瞬間移動。入力によって相手の背後や頭上に変化するようで、奇襲はもちろん画面端からの緊急退避などにも使えそう。こう書くと「何それ、やばいんじゃないの?」と思われそうだが、発動にはVゲージすべてを消費する。このあたり使い手たるプレーヤーのセンスが問われそうだ。

使い分けられる瞬間移動。こう書くとヤバそうだがVゲージを全消費。用途を考えると実に悩ましい

【必殺技:ムーンサルトスラッシュ】
【Vスキル:バレットクリア】
空中で上から下にかけて蹴りをお見舞いする技。奇襲としても使える
相手の飛び道具をかき消す事ができる特殊な打撃技。飛び道具を消すとそのパワーを吸収しVゲージに変換

ベガ

身長:182cm、体重:112kg、職業/所属:シャドルーの総帥、好きなもの:世界征服

 「ストリートファイターV」のベガは、なんと白髪になって登場。いったいどんな怖い目にあったのか……かどうかは定かではないが、実際画面で見るとインパクトは相当なもの。

 それはさておき、ベガも随所に手が加えられているキャラクター。立ち弱キックなどは「スーパーストリートファイターII」以降のイメージを残しているが、膝を大きく振り上げる立ち強キック、そしてなによりも必殺技から「サイコクラッシャー」がなくなっているのが最大の変化。

 Vスキルのサイコリジェクトは、現時点ではボタン長押しで相手の飛び道具を反射可能。ヘッドプレスなどの必殺技は健在。“魔人”の新たなファイトスタイルはどのようになるのか。このあたりも興味が尽きないところだ。

【Vスキル:サイコリジェクト】
【クリティカルアーツ:アルティメットサイコクラッシャー】
サイコパワーの防御フィールドを出し、相手の攻撃が触れると飛び道具で反撃する
空中でサイコパワーを溜めきった後、サイコクラッシャーで相手に突進!

ステージ演出

中国ステージ看板の電飾が、キャラクターの攻撃で破損。他ステージにもこういった演出が存在するのだろうか?

(豊臣和孝)