超豪華な「宝」が本当に当たるスマホ用謎解きアプリ「NAZO」発表

　サイバードは、スマートフォン用謎解き絵本アプリ「NAZO」のサービス開始記者発表会を9月23日に開催した。本日より配信されており、ダウンロード、利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。対応言語は日本語、英語、スペイン語、中国語（繁体字）。

　「NAZO」は、不思議な劇場「シアターNAZO」を舞台に、支配人から出される数々の謎を解き明かしながら、最後には本当の「宝」を獲得できるチャンスを得られるという謎解き絵本アプリ。構成は編集工学研究所所長の松岡正剛氏、ビジュアル制作はStudio4℃、UI設計・監修は立命館大学教授のサイトウ・アキヒロ氏が担当している。

サイバード代表取締役社長兼グループCEOの堀主知ロバート氏

サイバードメディア事業本部事業開発統括部ソーシャル事業開発部部長の田島一平氏

　発表会では、サイバード代表取締役社長兼グループCEOの堀主知ロバート氏から挨拶が行なわれた。挨拶では、本作がイギリスの絵本「仮面舞踏会」に関する堀氏自身の記憶が元になっているということが明かされた。

　「仮面舞踏会」は謎を解くことで実際の宝が手に入るという触れ込みで爆発的なヒットを生み、日本でも1981年に販売された絵本。堀氏には、大人も子供もその絵本に夢中になっていたその時の記憶が強烈に残っており、この「宝探し」を「NAZO」で再現することを目指したのだという。

　会場では、サイバードメディア事業本部事業開発統括部ソーシャル事業開発部部長の田島一平氏より、「NAZO」の概要が説明された。

　「NAZO」は、1幕10章による9幕構成となっており、1幕の物語中に「小ナゾ」が3つ、「中ナゾ」が含まれている。1つ物語を読み進めると同時に、物語に関連する形でこれらの「ナゾ」も出題されていき、物語を読みながら「ナゾ」を推理していくこととなる。1章を読み進めるには有料のチケットが必要となるが、このチケットは1日に1枚ずつ無料でもらえる。

　また物語中には各「ナゾ」に対応するヒントアイテムがイラスト内に隠されており、このアイテムを探すことも1つの遊びとなっている。なお「ナゾ」は「小ナゾ」、「中ナゾ」と順番に解いていき、最終的には「大ナゾ」を解くこととなり、エンディングを見るにも「ナゾ」を解かなければならないという。

　そして本作は、2015年3月31日までに「NAZO」内のすべての謎に解答し、最後に出題される「最終謎」に早く正解したプレーヤーから順に、世界中の著名人から募った「宝」を実際に受け取ることができる。

編集工学研究所所長の松岡正剛氏（左）と、ビジュアル制作はStudio4℃、UI設計・監修は立命館大学教授のサイトウ・アキヒロ氏（右）は、制作者として挨拶を行なった

【スクリーンショット】

元F1レーサーで登山家の片山右京氏

　会場では「NAZO」で獲得できる「宝」についても発表があり、元F1レーサーで登山家の片山右京氏からはスポーツ・登山チーム「TeamUKYO」への帯同活動、ハリウッドの俳優兼プロデューサーのクリストファー・ブロートン氏からはハリウッドに赴いて映画製作に何かしら携われる権利が提供される。

　また楽天の黒坂三重氏とモデルの小倉優子さんからはファッションイベント「東京ガールズアワード」にてファッションコーディネートとバックステージツアーへの参加招待、指揮者のグスターボ・ドゥダメル氏からは、ドゥダメル氏と1日を過ごす権利が提供されることも発表された。

　「宝」についてはほかにも「まだ発表できないものもある」ということで、全容は今後順次公開されていく予定。現時点では上記以外の「宝」提供者として登山家の三浦雄一郎氏、ハリウッド俳優のジェイミー・フォックス氏、剣菱酒造などが名を連ねている。

　なお「NAZO」には、通常のアイテム販売のほかに、「ドネーション」として10円単位でユーザーが自由に寄付できる機能も付いている。これは「Share the Dreamプロジェクト」と名付けられており、「ドネーション」によって集められた収益のすべては、貧しい地域の子供に楽器を無償提供するベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」へと寄付される。

【編集部より】
記事掲載当初、「販売収益すべてが寄付される」としておりましたが、「『ドネーション』によって集められた収益がすべて寄付される」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

ハリウッドの俳優兼プロデューサーのクリストファー・ブロートン氏

楽天の黒坂三重氏

モデルの小倉優子さん

指揮者のグスターボ・ドゥダメル氏

「宝」提供者＆「宝」内容一覧（敬称略）