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18mのガンダムを動かす! プロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」始動
専門家の監修の元、アイディアから参加企業まで世界中から募集してプロジェクトを推進
(2014/7/9 18:36)
創通、サンライズ、バンダイは7月9日、東京ベルサール神田にてプロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」の記者発表会を開催した。
発表会では「機動戦士ガンダム」を生み出した富野由悠季氏やスペシャルゲストとしてLUNA SEA、X JAPANのSUGIZOさんが登壇。さらに早稲田大学副総長、理工学術院教授であり、早稲田大学ヒューマノイド研究所所長の橋本周司氏を初めとしたパネリストによるパネルディスカッションも行なわれた。
「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」は18mの実物大ガンダムを“動かす”ことを目的とするプロジェクト。このプロジェクトを推進するために創通とサンライズによって“一般社団法人ガンダム GLOBAL CHALLENGE”が設立され、「機動戦士ガンダム」40周年を迎える2019年に18mのガンダムを動かす事を最終目標に活動を行なっていく。
「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」は「リアルエンターテイメント部門」、「バーチャルエンターテイメント」の2部門で、日本のみならず世界中からアイディアを求め、それを審査したうえで2019年の実現に向けて活動していく。2014年7月下旬からアイディア募集を開始し、2015年2月27日に受け付け終了。2015年末には追加アイディアを募集し、2016年末には基本プランを決定し、実際の作業に入っていくという。
「ガンダム」は2009年に18mの実物大の立像が製作された。この時も様々な技術が集結しての実現となったが、「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」は全世界を対象に、早稲田大学ヒューマノイド研究所所長の橋本周司氏を技術監修に迎え、アイディアのみならず参加企業も日本だけでなく世界から募るという大きなプロジェクトとなる。
「リアルエンターテイメント部門」はその名の通り18mの巨大なガンダムを動かすという方向でのチャレンジ。“歩かせる”などの具体的な目標はこれから設定していくという。「バーチャルエンターテイメント」はバーチャル空間でガンダムを動かすなど、様々な方向での可能性を模索する。どちらもまずアイディアを募集してからのもので、「ガンダムを動かす」という“夢”に対して挑戦していく。
富野氏は「ようやく絵空事で考えたものが形になる。公募という形でこれまで観客だったかもしれない人達も巻き込んで、新しいエンターテイメントのフィールドを構築できるかもしれないと思っています。せめて1/1を動かしてみたいということで、次のエンターテイメントの地平が見えるかもしれない。問題は俺はもう70歳で5年後はどうなっているかちょっとドキドキしているところもありますが、もし次のエンターテイメント、工学のあり方が見えれば素敵だと思っています」とコメントした。
(C)創通・サンライズ