ニュース

「ファイナルファンタジーXI」11周年記念スペシャル生放送レポート

次回VUは12月11日! 新「神威」戦、コラボ企画、松井PのQ&Aなど盛りだくさん

11月27日~28日発表

12月11日実装予定

 スクウェア・エニックスは、11月27日23時より「ニコニコ生放送」において生放送番組「ファイナルファンタジーXI LOUNGE~とてもむずかしいBFとモンプレ、時々松井P~」の放送を行なった。

 「ファイナルファンタジーXI LOUNGE~とてもむずかしいBFとモンプレ、時々松井P~」は、「FFXI」の11周年を記念して行なわれたライブイベントで、声優の小西克幸さんと磯村知美さんをパーソナリティーに、ゲストとして「FFXI」プロデューサーの松井聡彦氏を迎え、社内サーバーを使った最新バージョンの実機デモを中心に、12月のバージョンアップ関連の情報を中心に、「FFXI」の最新情報を公開した。発表された主要コンテンツの概要については別記事にまとめたのでそちらを参照いただきたい。本稿ではライブの模様をお届けしたい。

 本イベントは23時から25時といういかにもMMORPGらしい深夜帯に行なわれたが、最終的に5万人以上が視聴し、11周年を迎えた「FF11」の根強い人気ぶりを見せつけた。

【出演者】
初対面にも関わらず「おまえ!」を連呼し体育会系のノリで場を盛り上げた小西さんと、それにうまく合わせた磯村さんのうまさが光った

【Otsumaruによる前座】
生放送の前後や休憩時間は、Otsumaruという名のタルタルが様々な無茶な遊びにトライする映像が流れるなど飽きさせない作りに。この辺りは、長い歴史を持つ「FFXI」ならではの見せ方

12月バージョンアップ情報を実機デモでたっぷり先出し!

 ライブで紹介されたコンテンツは、「ミッションBF上位版」、「エミネンス・レコード」、「フェイス」、「MMO3タイトルアニバーサリー企画」など。そのほか、モンスターになれる「モンストロス・プレッジ」を使った、現行サーバーでのユーザー参加型の企画や、「FFXI」プロデューサー松井聡彦氏へのQ&Aコーナーなど盛りだくさんの内容だった。

 まず最初に取り上げられたのは「ミッションBF上位版」。「懐かしのバトルフィールド戦」と称し、AA戦と言われたアーク・ガーディアン戦に小西さんと磯村さんがチャレンジ。運営スタッフも交えた6人PTでエルヴァーンと戦った。小手調べということで難易度は「とてもやさしい」を選択。

 小西さんは戦士、磯村さんはモンクで、いずれも不慣れな感じだったが、「とてもやさしい」だと、アビリティやウェポンスキルをろくに使わず、冗談をかわしながらオートアタックで殴っているだけで倒せるぐらいの難易度だった。実装当時は屈指の高難度だった「アーク・ガーディアン戦」だが、「ミッションBF上位版」は、かなり間口が広い設計になっているようだ。

【アーク・ガーディアン戦(エルヴァーン)】
6人PTで難易度は「とてもやさしい」。かなり適当に戦っていたが、特に危ないシーンもなくあっさり勝利できていた

 続いて紹介されたのは、新規コンテンツ「エミネンス・レコード」。「フィールド・オブ・ヴァラー」に続く、主にソロ向けコツコツ型コンテンツとなる。「フィールド・オブ・ヴァラー」のようにアウトポストの発注ポイントまで行く必要がなく、「FFXIV」の各種手帳のように、リスト化されており、任意の項目を選んでスタートする。

 討伐系はエリアを最初に選ぶようになっており、小西さんがチャレンジしたデモでは、「ロンフォールの敵を10匹倒す」という内容だった。経験値が貰える状態でなくても良いようで、高レベルキャラクターで敵をどんどん倒し、10匹倒し終わると経験値と新しいポイントとなる“エミネンス”を獲得できた。初回ボーナスや、初回クリアのみの特別報酬を得ることができるなど、モチベーションをかき立てる工夫が凝らされており、「エミネンス・レコード」だけでも十分レベリングが可能だと感じられた。

 いくつかの項目をクリア後、小西さんはサンドリアに戻り、入り口近くのNPCに話しかけ、エミネンスを消費して得られるアイテムの一覧を参照した。ポイント数によって獲得できるアイテムが異なるが、200ポイントで引き替えられたアイテムは、使うと任意のスキルが上げられるスキルアップアイテム、わかりやすい言い方をすると“ミラテテのスキル版”のようなアイテムだった。エミネンス・レコードでレベリングしながら、スキル不足はアイテムで補うような設計になっているようで、「FFXI」が第1世代のMMORPGから、「FFXIV」と同列の第2世代のMMORPGに脱皮しようという強い意志を感じた。

【エミネンス・レコード】
リストから選択するというところが一手間有るが、基本的な考え方は「FFXIV」の各種手帳に近い。ソロレベリングの大きな助けとなりそうな要素だ

 続いては「フェイス」。デモ機はデバッグマシンのようで、最初から12月のバージョンアップで実装されるすべてフェイスがリストアップされていた。シャントット、ナジ、クピピ、エグセニミル、アヤメ、ナナー・ミーゴ、クリルラ、フォルカー、アジドマルジド、トリオン、ザイド、ライオンなどなど。デモを担当した磯村さんは、ヒーラーのクピピ、アタッカーのアヤメとナナー・ミーゴの3人を連れてアドゥリンエリアを探検した。

 マンドラゴラを4人で殴る姿は4人パーティーそのものだ。解説していた松井氏によれば、フェイスのAIについては冒険者が逐一指示を出すという考え方ではなく、このフェイスはこういう立ち回りをするという考え方に基づいて固定的なAIがそれぞれのフェイスに搭載されているようだ。

 マンドラゴラは敵が弱すぎてすぐバトルが終わってしまうため、続いて海岸沿いのウラグナイトとバトルを開始。ウラグナイトはかなりの強敵で、クピピがケアルを掛けてくれたり、イソッチのコンボなどのウェポンスキルに応じてアヤメが連携技を繰り出すなど、見事にパーティーバトルが再現されていることを確認できた。

 デモを見ていた限りでは先にWSを撃たせたり、命中が低めなので“マドマド”を使わせる、あるいはリンクしたので1匹を寝かせてもう1匹を先に倒すといったインテリジェントな動きはできないようで、やぱり人間とのパーティープレイレベルとまではいかないようだったが、フェイスによって明確にジョブ設定が異なり、組み合わせの楽しみがあるなど、ソロ好きにはかなり楽しめるコンテンツになりそうだ。

 ちなみにウラグナイトとのバトルは完敗に終わり、2人が毒で倒され、イソッチは逃げだし、最終的には自分以外いなくなるという結末に。松井氏によれば、この程度(フェイス3人とも戦闘不能)では信頼関係は失われないということで、ビギナーのサポートキャラクターとしても活躍してくれそうだ。

【フェイス】
有名NPC複数人と共にパーティープレイが楽しめる「フェイス」。こちらはほぼ想像通りの内容だった。フェイスとは別にフェローも呼び出せるため、ペットも含めればフルパーティーで楽しめることになる
Amazonで購入

(中村聖司)