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「ファイナルファンタジーXI」“モンストロス・プレッジ”の基本仕様を公開
モンスターとなって蛮名値を上げ、HNMを目指していくユニークな新コンテンツ
(2013/7/25 12:00)
スクウェア・エニックスは、プレイステーション 2/Xbox 360/Windows用MMORPG「ファイナルファンタジーXI」において、8月上旬に実装を予定している新規コンテンツ「モンストロス・プレッジ」の基本情報を公開した。
「モンストロス・プレッジ」は、同社が2012年4月に発表したアップデートロードマップの中で明らかにされた「モンスタープレイング(仮)」の正式名称。発表時点では名前だけだったが、その後6月に実施された「VANA★FEST2012」では、モンスターに変身して、冒険者と同じようにモンスターを倒してレベルを上げて強くなるだけでなく、バトルによって得られる「悪名値」を貯めることで同種族の凶悪なモンスターやNM(ノートリアスモンスター)になれたり、最終的にはHNM(ハイレベルノートリアスモンスター)にまでなれることが明らかになった。「VANA★FEST2012」では、「アドゥリンの魔境」が正式発表され、それに合わせて「モンスタープレイング(仮)」も延期されていたが、「モンストロス・プレッジ」と名前を変えてようやく8月に実装されることになった。
「モンストロス・プレッジ」は、モンスター同士のPvP前提の仕様から、まずはPvEコンテンツから実装されたり、「悪名値」が「蛮名値」と名前を変えていたりと若干の仕様変更はあるものの、基本的な方向性は発表当初からほとんど変わっていない。
「モンストロス・プレッジ」では、プレーヤーは、モンスターにジャンクション(憑依)し、“モンストロス”としてその魂を成長させていくことができる。まずはラビット族、マンドラゴラ族、リザード族の3種のいずれかからスタートし、一般フィールドの敵を倒してレベルを上げていく。レベルが上がると、新たな種族が開放され、それぞれ育てていくことができる。モンストロスのレベルを上げ、同時に蛮名値を上げていくことで、最終的には同種族のNMやHNMへのランクアップが可能となる。
特定のレベルまで上げると、その種族の特性を持った「◯◯の知識」を習得できる。「樹人の知識I」、「モルボルの知識II」などと表記される「◯◯の知識」は、装備品のようにステータス補正の効果があり、取り外しが可能で、別の種族でも装備することができる。これにより、多くの種族のレベリングを行なうことで、同じ種族、同じレベルでも違った性能のモンスターに成長させることができる。また、敵を倒すことで経験値に加えて、「蛮名値」を得ることができ、これを貯めることで、新しい種族や知識と交換することができる。
一方、冒険者の立場からも「モンストロス・プレッジ」には参加することができる。通常モンスターやモンストロスを倒すことで「高名値」を獲得でき、これを利用して新しい装備品や特殊なアイテムが手に入るという。
報酬として交換可能な装備品には、オーグメントが付与可能な首装備がある。このオーグメントは、「高名値」で交換できる強化素材を使用して段階的に強化することができる。この強化には3つの方向性が用意されており、成長ランクを上昇させることでさらに強化を図ることができるという。ユニークなのは、成長ランクを維持したまま、成長方向、つまりステータス補正を切り替えることができるところ。どれか1つだけではなく、必要に応じてどの方向にも切り替えられるため、ロールの異なるジョブを同時に育てている冒険者にはありがたい装備となりそうだ。
この「モンストロス・プレッジ」は、8月上旬の実装後も、継続的なアップデートが予定されている。今後予定されているアップデート内容は以下の通り。
・専用クエストの導入
・新しい種族の開放
・専用コンテンツの追加
モンストロス同士でのパーティープレイコンテンツ
モンストロス対モンストロス
・新たな報酬
レベル99まで到達したことで縦軸の進化は一段落した「FFXI」だが、パラレルで新たな縦軸の進化が用意されたことで、既存の世界がどのように変化し、とりわけ低レベルエリアがどのような活況を見せるのかが非常に楽しみな新規コンテンツだ。
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