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【Gamescom 2013】「FFXIV: 新生エオルゼア」吉田直樹氏インタビュー

「スタッフロールは絶対に最後まで見てください!!!」

8月21日~8月25日開催(現地時間)

会場:会場:kolnmesse

 3日間のオープンβテスト(βテストフェーズ4)を終え、いよいよ本日からアーリーアクセスが始まる「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」。ドイツで開催中の「Gamescom 2013」のスクウェア・エニックスブースでもひときわ大きなスペースを取って大々的なプロモーションが行なわれている。会場は大入りの満員で、ステージイベント度に吉田コールが会場に響き渡っていた。

 一般入場が始まった22日には、「FFXIV: 新生エオルゼア」のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏を囲んだ合同インタビューが行なわれたので、その様子をお届けしたい。また、ブースイベントとして開催されている「タイタン討伐戦」もチャレンジしてきたので、そちらのレポートも後ほどお伝えしたい。

欧州のユーザー数は日本と同等。北米はなんと日本の2倍!

「FFXIV: 新生エオルゼア」のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏
吉田氏がステージイベントで「タイタン討伐戦」を実演。イベントごとに会場は大盛り上がりだった
会場には「FF」シリーズのコスプレもたくさんいた。こちらは「FFXII」のガブラス。手作り甲冑を着たネールはそのままの姿で「タイタン討伐戦」に挑んでいた

―― 「Gamescom 2013」に出展して、遊んでいるユーザーさんたちの反応はどうですか?

吉田氏: 今日から一般のお客さんが入られて、さっきステージでやっと会ってきました。最前列の方は去年の「Gamescom」にも来てくださった方たちで、「旧FFXIV」からプレイされている方たちでした。さっきインタビューブースに戻ってくる途中に、一緒に写真を撮って欲しいと頼んできた方たちは割と新規の方で「タイタンも触ったけど、すごいゲームになっているから超楽しみにしてる」と言ってもらえたので、反応はすごくいいと思います。特にドイツってPCゲームが盛んな国で、MMOの知識がある人たちもすごく多い国なのですが、インパクトは結構あるみたいですね。こういう見た目であんな巨大なボスとばんばん戦うようなゲームを見たことがないので、すごくエキサイティングだという話はしてもらっています。

―― 欧米のプレーヤーは、ほかの地域と比べてどのくらいいるのですか?

吉田氏: どの時点のデータで言うが難しいですが、欧州は日本とほぼ同等で、北米が一番多く、すでに日本の2倍くらいいます。北米の方ってストレートなのです。ダメなものはダメだが、あいつらはがんばった、と。メディアさんの反応も同じで、βテストフェーズ4の期間中に北米のデータセンターでトラブルがあって長時間メンテナンスが入り、最終的に北米のデータセンターだけ6時間長くβテストフェーズ4を運営したのです。以前なら叩かれても不思議はない状況ですが、「βはこういうものだ。このトラブルが今出て良かった。対応も早かったし、これでローンチも万全だろう」みたいな感じで報じてくれて。やってみて面白ければやるし、つまらなければやらない。βテストフェーズ4が終わった直後のAmazonの購入数の伸びが北米は尋常ではなく、本当にストレートだなと思います。逆に日本は様子見されている方がまだいらっしゃると思います。ただ、今回βテストフェーズ4を終えて、PS3のダウンロード版の予約が過去最大になっているという報告を、SCEさんから受けています。オンライン専用のゲームですし、ダウンロード版の数はかなり期待しています。評判を聞いた方はダウンロード版ですぐにプレイが可能なので、日本はそういう意味では焦らずどっしりと構えていようかなと。MMOの本場の北米で非常に高評価なのは、僕らが一番勇気づけられているポイントです。

―― 種族ですが、北米、欧州、日本で好まれる種族の差はありますか?

吉田氏: 今回、それこそメディアさんから話を聞いていてもララフェルがすごいですね。ミコッテは国によって若干好みの差があるのですが、どの国に聞いてもララフェルが可愛いと言います。ミコッテは国によってバラバラです。フランスはルガディンの女性だったり、エレゼンが人気だったりとやはり違いますね。ただララフェルは普遍ですね。後は自分はタンクをやるつもりだからルガディンでいくと、こだわりを持って最初から決めている方は欧米の方が多いことは多いですね。そこはMMOを遊び慣れているからというのも歩きがするのですよ。「オレは今までのMMOでもずっとタンクをやってきて、仲間を守ることにこそ喜びを感じるから、見た目的にも壁役をやるんだ」とルガティンを選んだりする人は欧米の方が多い気がします。

―― 新しく入った種族はどうですか?

吉田氏: オスッテ(ミコッテの♂)は多いですね。でもたぶんオスッテの使用率が高いのは女性じゃないかなという気がします。特に日本の男性プレーヤーは女性キャラクターを使うのを好むので。ずっとキャラの後ろ姿を見ているのに男のケツは嫌だと言う素直な意見があるので。海外は間違いなく自分と同じ性を使い傾向がありますね。日本は女性も男性も逆ですね。日本が特殊なんだと思います。

―― ネールやガイウスのコスプレをしている方もいて、ドイツでは悪役の方に人気があるのかなと感じました。魔導アーマーがマウントとして出るということもあり、将来、ガレマール帝国群の武器はプレーヤーのアイテムとして手に入るようになるのでしょうか?

吉田氏: 帝国出身のシドが色々な魔導技術を持っているので、いずれ帝国のエピソードが一回落ち着いたら、というところでしょうか。「2.0」の話は、ある意味これまでの決着を付けるためのものです。これから先は、今まで誰も想像していないようなエピソードが始まっていくわけです。そこでも帝国の影が薄くなるわけではないし、帝国の武器は人気もあるので、その中で活かしていければと思います。まあ、ネールの武器を使うには、あれが使えるクラスがいなければいけないので、その辺りも考えながらいこうと思っています。

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(石井聡)