【東京ゲームショウ 2012レポート】

バンダイナムコイベントレポートその4
「マクロス30周年!メモリアルステージ」では新作ゲーム「マクロス30(仮称)」を発表!
9月22日に行われたステージイベントをレポート! x


9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 9月22日、バンダイナムコゲームスは、ブース内にあるステージにて、「マクロス30周年!メモリアルステージ~だって、伝えたかったんだもん。ハッピーアニバーサリー!!~」、「『PROJECT X ZONE』スペシャルクロスオーバーステージ」、「GOD EATER 2 reboot stage -the 2nd daybreak-」、「『第2次スーパーロボット大戦OG』スペシャルステージ」を実施。本稿では、この4イベントをレポートする。




■ マクロス30周年!メモリアルステージ~だって、伝えたかったんだもん。ハッピーアニバーサリー!!~

 中島 愛さん(ランカ・リー役)、小西 克幸さん(オズマ・リー役)の2人が呼び込まれ、ステージイベントはスタート。30周年記念のステージだけあって、「ハッピー娘イヤー in パシフィコ横浜」、「MACROSS:THE DESIGN@PARCO」、「マクロス超時空展覧会~バルキリーで誘って~」、「ザ・マクロス原画展」と、マクロス30周年記念イベントが最初に紹介された。

 次に「マクロス30(仮称)」(2013年発売。価格/プラットフォームは未定)のPVを放映。突然の発表に会場から驚きと喜びの混じった歓声が上がっていた。小西さん曰く、収録は済んでいるが自分のパートしか知らないのでどんなゲームかはわからないとのこと。ゲーム画面はなかったが、「超時空要塞マクロス」、「マクロス7」、「マクロスF」といったシリーズのキャラクターが出てきたこともあり、マクロスシリーズのキャラクターが作品の枠を超えて登場するタイトルなのだろう。また、シリーズに出演しているキャスト陣からの30周年をお祝いするビデオメッセージも放映された。

「マクロス」シリーズ完全新作「マクロス30(仮称)」の2013年発売が決定!

マクロスシリーズでCVを担当した中村 悠一さん(早乙女アルト役)、神奈 延年さん(熱気バサラ役)、櫻井 智さん(ミレーヌ・ジーナス役)、速水 奨さん(マクシミリアン・ジーナス役)からのビデオメッセージも放映

「ミス・マクロス30 コンテスト」のグランプリに輝いた歌手の千菅 春香さん

 続いて「ミス・マクロス30 コンテスト」のグランプリに輝いた歌手の千菅 春香さんが登場。自己紹介などがあった後には、10月20日より全国の劇場にて上映されるアニメ「マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!」のPVが放映された。この劇場版アニメは、「マクロス7」と「マクロスF」を融合させた新作。主役を務める小西さんによると、シェリルの持つビデオテープを中心に物語が進むのだそうだ。また、過去のマクロスシリーズとつながる世界観のミュージカル「マクロス ザ・ミュージカルチャー」の紹介もあった。



 最後は中島さん、千菅さんのLIVE。中島さんは「マクロスF」ファンなら知らない人はいない「放課後オーバーフロウ」と「虹色クマクマ」の2曲を、千管さんは発表されたばかりの「マクロス30(仮称)」の主題歌「プラネット クレイドル」を披露した。


(C)1982,1984,1994,1995,1997,1999,2000,2002 ビックウエスト
(C)2007 ビックウエスト/マクロスF製作委員会・MBS
(C)2009, 2011 ビックウエスト/劇場版マクロスF製作委員会
(C)2012 NBGI
(C)2012 ビックウエスト/マクロスFB7製作委員会




■ 「PROJECT X ZONE」スペシャルクロスオーバーステージ

 ビジネスデーに行われたステージでは開発者たちが集まったが、今回のステージではCVを務める置鮎 龍太郎さん(「ロックマンX」シリーズ ゼロ役)、横山 智佐さん(「サクラ大戦」シリーズ 真宮寺さくら役)、浅野 真澄さん(「.hack」シリーズ ブラックローズ役)がゲストとして登場。開発者は塚中プロデューサー、森住ディレクターのみだ。

 ステージ冒頭には、本作のオープニングテーマ「Wing Wanderer」/エンディングテーマ「GALAXY」を歌う高橋 洋子さんのビデオメッセージ、オープニングムービーのフルバージョンが放映された。オープニング/エンディングテーマが収録されたCDは10月31日に発売されるとのこと。


初公開となるフルバージョンのオープニングムービー。制作は株式会社トリガー。ムービーに銃撃音などの効果音を入れたのは、トリガー社からの要望があったからだそうだ

 続いては森住ディレクターのデモプレイ。初披露となるトレーニングモードにて、ゲスト3名がCVのキャラクターを使い、100ヒットコンボを目指すことに。ペアユニット:大神&さくら、ソロユニット:イムカ(浅野さんはこのキャラクターのCVも担当している)、サポートユニット:エックス&ゼロの設定でプレイ開始。見事に攻撃を叩き込み、なんとコンボ数は100ヒットジャストに。これには「出来すぎですね」と森住ディレクターも驚いていた。


 次にタイトルの垣根を越えたキャラクターのやり取りを見せてくれることに。 森住ディレクターが用意した6種の組み合わせから、ゲストが選んだ以下の3つが放映された。

 ・エックス&ゼロ&ゼンガー・ゾンボルト(置鮎さんチョイス)
 ・大神一郎&真宮寺さくら&コブン(横山さんチョイス)
 ・カイト&ブラックローズ&イムカ(浅野さんチョイス)

 どれも普通なら起こりえない、本作ならではのかけ合いが楽しめた。例えば横山さんチョイスのパターンだと下記のようなかけ合いになっていた。真宮寺さくらとコブンのCVはどちらも横山さんである。

<大神一郎&真宮寺さくら&コブンのかけ合い>
 コブン 「帝国華撃団さんじょーでーす。」
 真宮寺さくら 「帝国華撃団参上!」
 大神一郎 「よ、よし行くぞ、さくら君、コブン君!」


作品の枠を超えてのかけ合い、本来なら言わないであろうセリフも本作ならではの要素。横山さんチョイスのパターンと同じく、浅野さんのチョイスも1人2役パターンだ。こういったパターンを用意してくる森住ディレクターはさすがである。また、3つのかけ合いが終わった後には、お客さんの拍手の数で決定された1本を追加放映。選ばれたのはデミトリ=マキシモフ&ダンテ&ブルーノ・デリンジャーの男だらけのパターンであった

 ビジネスデーのステージと同様に、発売記念アイテムや早期購入限定スペシャル仕様、公式ECサイト限定オリジナルTシャツなどの紹介があり、ステージは閉幕となった。ちなみに早期購入限定スペシャル仕様で手に入るサントラCDには、本作オリジナルを含め、44曲が収録されている。これほどのサントラ+資料集までついて、ソフト単品仕様と同じ6,280円はかなりお買い得だ。

(C)CAPCOM (C)CAPCOM U.S.A. (C)SEGA
(C)SEGA (C)RED (C)NBGI (C)SRWOG PROJECT
(C).hack Conglomerate (C)藤島康介 (C)2012 NBGI




■ GOD EATER 2 reboot stage -the 2nd daybreak-

 東京ゲームショウ2012では2回目となる「GOD EATER 2」ステージ。富澤プロデューサーと吉村ディレクターに加え、本イベントでは隊長として個性豊かな神機使いを束ねる藤木コウタ役の阪口 大助さん、1回目のステージで参戦決定の発表があったエリナ・デア=フォーゲルヴァイデ役の阿澄 佳奈さんがゲストとして登場。



 PSP版 / PS Vita版の特徴や3大コンセプトなど、1回目のステージと同内容プレゼンテーションの後には、シフトの山本氏が登場し、1回目とは異なるバージョンのロムでのデモプレイを披露。選ばれた「轟々たる拳風」は、お馴染みのオウガテイルやシユウの登場するミッション。注目はデモプレイが新武器のチャージスピアで行われた点だろう。ためからの突進突き、バックジャンプを駆使したその動きは、スピアという武器から連想されるであろうものより遥かにスピーディー。機動力はかなり高いようだ。また、通常コンボの4連撃の「ブラッドアーツ」も披露。スピアの周囲にスピアの残像が出る技で、威力・範囲共に上がっているように見受けられた。


 続いて昨年の東京ゲームショウ2011でも登場したテーマソングアーティストのyu-yuさんが登場。“yu-yu as 芦原ユノ”として紹介された。芦原ユノは、コミック「GOD EATER -the 2nd break-」に登場する歌姫。ユノはコミックだけでなく「GOD EATER 2」に出ることも明らかになった。歌はyu-yuさんが、CVは別の人になるとのこと。東京ゲームショウ2011の際に、“シナリオには歌の力が大きく絡んでくる”と語られていたことから、ユノはシナリオ上、かなり重要な位置付けのキャラクターになりそうだ。

yu-yuさんのライブ。「神と人と」(~日本語 version~)を披露してくれた
ビジネスデーと同様に、平田広空さん(リンドウ役)からの出演依頼!?ビデオメッセージも去年と同じく最後には集まったファンとの記念撮影が行われた

(C)2012 NAMCO BANDAI Games Inc.




■ 「第2次スーパーロボット大戦OG」スペシャルステージ

 11月29日発売予定のPS3「第2次スーパーロボット大戦OG」スペシャルステージでは、スーパーロボット大戦シリーズ チーフプロデューサー 寺田 貴信氏、緑川 光さん(マサキ・アンドー役)、置鮎 龍太郎さん(ライディース・F・ブランシュタイン役)、岡本 寛志さん(イング役)が登場。

 寺田氏のデモプレイのコーナーでは、攻撃対象と隣接する対象に攻撃できる「コンビネーション攻撃」、4機の機体が一斉攻撃を仕掛ける「マキシマムブレイク」を紹介。

最初に選んだ敵と隣接する敵、さらにその敵に隣接する敵にというように隣接する複数の敵に同時攻撃できるコンビネーション攻撃。デモプレイでは3体を連続撃破していた。攻撃できる数は攻撃のレベルに依存するとのこと

 ここで寺田氏は「ここまでは雑誌にのっている……」と前置きした上で、初公開となる「バニティリッパー(魔装機神I、IIに登場した武器)を装備したサイバイスターの戦闘シーン」、「リュウセイ・ライ・アヤによる3機での合体攻撃 フォーメーションR」を実機で披露してくれた。さらにこのプレイの際、緑川さんや置鮎さんが生で声を当ててくれた。スパロボファンにとってはたまらないイベントになったのではないだろうか。

バニティリッパーを装備したサイバイスターの戦闘シーン。バニティリッパーは普通にプレイしていれば取れるとのこと。緑川さんは「生きてて良かったです。この仕事やっててテンションが高まるのは、自分の演じるキャラクターの乗るロボットが今のテクノロジーで再現され、ゲームになることなんで。ありがとう!」と熱く語っていた
リュウセイ・ライ・アヤによる3機合体攻撃 フォーメーションR。さすがスパロボという、ハイクオリティでこだわりの感じられる演出だ。このデモプレイではフォーメーションRで敵に止めを刺しており、止め演出の話題に。本作にはたくさんの止め演出が用意してあり、寺田氏が最近テストプレイした所、知らないトドメ演出が追加されていたなんて話も聞くことができた

 通常版や限定版などの製品情報紹介の後には、JAM Project(影山ヒロノブさん、遠藤正明さん、きただにひろしさん、奥井雅美さん)が登場。「Break Out」(TVアニメ「スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズ」OP主題歌)、「MAXON」(TVアニメ「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」前期OP主題歌)、「Rocks」(PS2「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」主題歌)を熱唱。続いて、美郷あきさんが登場し、「僕らの自由」を優雅に歌い上げる。そして、JAM Projectへとタッチし、やっぱり最後はこの曲「SKILL」(PS2「スーパーロボット大戦α」主題歌)!熱気冷めやらぬままステージイベントを締めくくった。

熱いライブに来場者はヒートアップ!ブース内には枚数限定の整理券を持っている人しか入れなかったのだが、ブースからかなり離れた場所にいるお客さんたちも拳を振り上げ、盛り上がっていた

(C)SRWOG PROJECT

(2012年 9月 23日)

[Reported by 木原卓]