【東京ゲームショウ 2012レポート】

セガブースレポートその1
「龍が如く5」は12月6日に発売決定!
PS Vita版&スマートフォン版「PSO2」をプレイアブル出展!
パートナーズタイトルでは「真・女神転生IV」のノーカット版トレーラーも!


9月20日~9月23日 開催(22日、23日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 プレイアブル出展した自社タイトルを、PS3用ソフト「龍が如く5 夢、叶えし者」(龍が如く5)とPlayStation Vitaおよびスマートフォン版「ファンタシースターオンライン2」(PSO2)だけに絞り込むという過去に前例がない構成となっていた今年のセガブース。とはいえ、いずれもビッグタイトルということもあって来場者の注目度はやはり高く、初日のビジネスデイから例年どおりに多くの人が訪れる盛況ぶりであった。

 以下、上記のタイトルをプレイしたうえでの筆者なりのファーストインプレッションと、開催初日の20日に行なわれた主なステージイベントの様子を併せてお届けしよう。



■ 発売日は12月6日に決定、予約特典の内容も明らかに! 「龍が如く5 夢、叶えし者」

 硬派なアクションベンチャーとしておなじみの「龍が如く」シリーズの最新作であるPS3用ソフト「龍が如く5」のコーナーは、本作がCERO区分ではD(17歳以上対象)になっていることもあり、外から展示内容が直接見えないように高い壁で仕切られていた。出展内容は、大型スクリーンを使用したトレーラー映像を視聴後、本作の体験版が遊べるというもの。

 大型スクリーンによって、トレーラー映像は任侠映画さながらの迫力が堪能できるようになっていた。キャラクターの表情も実にリアルで、特に府警の刑事のキャラクターの顔が声を演じた俳優の奥田瑛二さんとソックリぶりには本当に驚かされた。

 体験版に収録されたストーリーモードの舞台は、福岡の桐生編で、タクシー運転手をしていた主人公の桐生一馬が、かつて一馬のいた東城会の代紋を身に着けた2人の男に「話があるから」と待ち合わせ場所を告げられるというシーンからスタート。移動中にはときどきドスの利いた声とともにヤクザやギャングが突如現われ、そのままシームレスでバトルシーンに移行するようになっていたので、非常にスリリングなバトルが楽しめる印象だ。

タイトルロゴメインビジュアル

【スクリーンショット】


 本作のステージイベントではご存知、セガの名越稔洋プロデューサーが登場。発売日が12月6日(木)であること、および予約特典として本作の舞台となる全国5大都市マップのついたベストソングセレクション、その名も「龍うた」がついてくることを発表。

 また、これまでの情報のおさらいとして、川越達也さんが声優、およびCGキャラクターとして本作にゲスト出演すること、本作のテーマソングを手掛けた氷室京介さんのオリジナル曲がゲーム中にも数曲流れるという発言もあった。

 さらに「久々のナンバリングタイトルということで、今回はゲームエンジンを一新させました。そのかいあってナンバリングタイトルにふさわしい出来になったと思います。本シリーズのプレーヤーの2割は女性ということもあり、せっかく買っていただいたからには最後まで見てほしい、という思いを込めて作りました。そういう意味でも本当にやりごたえのあるゲームですよ」と語るなど、本作に対する熱い思いが十分に伝わってくるトークを展開した。

 イベントステージで公開したプロモーション映像では、本編以外にも5人の主人公たちが活躍するアナザードラマも豊富に紹介。福岡編では、桐生一馬がかつてのセガの名作ゲーム「クレイジータクシー」をほうふつとさせるワイルドな運転で町を激走するシーンがあり、大阪編はヒロインの澤村 遥のダンスバトルゲームが特に面白かった。

 ほかにもリニューアルされたキャバクラをはじめ麻雀やダーツ、名作対戦格闘ゲームの「バーチャファイター2」が遊べるゲームセンターなどの豊富なプレイスポットや、過去のシリーズでも登場したドン・キホーテ以外にも合計120以上のタイアップが作品中に登場することも明らかにされた。

イベントには名越プロデューサーとミス龍が如くの5人も登場。ミス龍が如くのみなさんはキャバクラのカウンターを模したコーナーにも代わる代わる登場し、来場者に素敵な笑顔をふりまいていた

【龍うた】【川越達也さん】
予約特典の「龍うた」には5大都市マップがついてくる人気シェフの川越達也さんもゲーム中に登場、声もご本人が担当


「龍が如く5」のコーナーには、11月1日発売予定の「龍が如く1&2 HD EDITION」の予約特典サンプルも展示されていた

タイトルロゴパッケージデザイン

【スクリーンショット】


■ PS Vita版はタッチパネルで快適操作を実現、スマートフォン版はゲームシステムを大幅アレンジした「ファンタシースターオンライン2」

 「ファンタシースターオンライン2」(以下「PSO2」)のコーナーでは、すでにサービス開始中のWindows版に加え、PS Vita版およびスマートフォン(Android/iOS)版の体験版をプレイアブル出展。PS Vita版は4人同時プレイで、スマートフォン版は1人プレイ専用となっていた。また、スマートフォン版の正式タイトルは「ファンタシースターオンライン2es(エス)」であることも本作のステージイベントにて発表された。

 今回出展されたPS Vita版の体験版の舞台は惑星ナベリウス。「ヴォル・ドラゴンを倒せ!」というミッションを遂行していく構成で、グラフィックスはWindows版に迫る勢いのクオリティを実現していた。PS Vita版ならではの特徴は、タッチパネルによる操作を導入したことで、画面下部に表示されたパレットに触れることでアイテムを使ったり、味方と力を合わせることで強力な攻撃が繰り出せるPBチェインなどがワンタッチで発動できる。

 その他の主な操作は、左スティックでキャラクターの移動、上下キーで武器の切り替え、□ボタンで攻撃、×ボタンでジャンプ、△でフォトンアーツ(必殺技)、○ボタンで決定・アクセスといった構成になっていた。体験版ではアイテムなどの使用回数が無制限に設定されているようなので、来場して本作を遊ぶ際はタッチパネルならではの操作感をぜひ楽しんでいただきたい。

 一方のスマートフォン版は、基本ルールがWindows版とはまったく異なり、画面上に攻撃力アップ、ドロップ率アップなどの効果があるチップタップというパネルのようなものを1枚ずつ選ぶことによってゲームが進行するというシステムで、チップタップを選択後に敵とのバトルやアイテム獲得などのイベントが発生するようになっていた。

 バトル時はタッチパネルを使って操作し、敵のロックオンおよび攻撃を実行。フリックするとスウェーで発動して敵の攻撃を回避することができる。さらにパレット部分に触れるとフォトンアーツを出したり、仲間を呼び出すと自動的に強力な攻撃を繰り出して支援してくれるようにもなっていた。グラフィックスや世界観はそのままに、今までの「PSO」シリーズとはまったく異なるゲームシステムを実現することに成功している。

 PS Vita版は2013年春、スマートフォン版は2012年冬のサービス開始予定。いずれもダウンロードおよび基本プレイは無料で、一部アイテムが有料となる。また会場では、プレイした人にシリーズ25周年を記念したサウンドコレクションCDをプレゼントするというファンには嬉しいサービスも実施していた。

【PS Vita版「ファンタシースターオンライン2」】
タイトルロゴ

【スクリーンショット】


【スマートフォン版「ファンタシースターオンライン2es」】
タイトルロゴ

【スクリーンショット】
※画面写真はすべてAndroid版のものです。


 初日の20日に行なわれた「PSO2」のステージイベントでは、セガの酒井智史プロデューサーおよびPS Vita版の菅沼 裕ディレクターが登場し、Windows版とPS Vita版をそれぞれ2台ずつ使った4人協力プレイのデモンストレーションを披露。異なるプラットフォーム間で同時プレイをしても、いわゆる遅延などのプレイに支障をきたすような場面がまったくなく、快適に遊べることを実演で示していた。

 酒井氏からは、「PC版のプレーヤーとPS Vita版のプレーヤーとでは優劣の差が出てしまうのではないか? というご意見がありましたので、PS Vita版のサービス開始後はシップ内にPC版のみ使用できるブロックと、PC版でもPS Vita版でも入れるブロックとを分けるようにします」との発表があった。またPS Vita版をプレイしていた菅沼氏は、タッチパネルを使って文字を打ち込み、スムーズにチャット入力ができることを説明していた。

 さらに今年12月でシリーズ25周年を迎えることを記念して、「ファンタシースターシリーズ25周年記念コンサート シンパシー2013」を2013年3月30日に日比谷公会堂にて開催することも併せて発表。オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団が、指揮者には天野正道氏が登場するという超がつくほどの本格的なコンサートで、本日20日から開設された特設サイトでは当日に聞きたい曲のリクエストの受付を開始している。特設サイトでは曲の試聴もできるようになっているので、興味のある人はぜひアクセスしてみよう。

 なおイベントの終わり際には、酒井氏からは「今年の年末には、もしかしたら何かあるかもしれません……」という気になる発言があったが、その詳細は一切明かされなかった。もし2日目以降のステージイベントで新情報などがあった場合には後日追ってお伝えするので、年末というキーワードをまずはご記憶されたい。

3種類のプラットフォームが登場した「PSO2」コーナー。プレイ後にサウンドコレクションCDがプレゼントされることもあり、4日間とも終日人気を集めそうだ
ステージでは酒井プロデューサー(※右下写真の左から2番目)と菅沼ディレクター(※同右から2番目)がPS Vita版とPC版との同期プレイを実演。酒井氏の「年末に何かがあるかも?」との発言も実に気になる……


■ 謎に包まれた大作RPG「真・女神転生IV」のノーカット版セカンドトレーラーを上映!

 20日の午前中に行なわれたセガパートナーズステージイベントでは、アトラス(インデックス)から現在発売中のニンテンドー3DS用ソフト「デビルサマナー ソウルハッカーズ」のトレーラー映像がまず上映された。本作には2013年発売予定の3DS用ソフト「真・女神転生IV」のファーストトレーラー映像が収録されているが、今回のイベントではYouTubeおよびニコニコ動画で既に公開されている「真・女神転生IV」のセカンドトレーラーのノーカット版も続けて特別公開された。

 発売日や価格などの詳細な発表こそなかったものの、ノーカット版では主人公とその仲間と思わしきキャラクターはもちろん、初代「真・女神転生」にも登場した悪魔召喚プログラムを開発したスティーヴン博士や、敵のジャックフロスト系の悪魔、仲魔を合成する邪教の館のシーンなどが見られ、全体的に正当なナンバリングタイトルであることを重視した構成になっているという印象を受けた。なお、この映像はステージ上での上映は毎日決まった時間にしか行なわれないので、会場で見たい人は以下のサイトであらかじめ時間を確認しておこう。

 最後に、セガブースに来場される場合する予定がある方は、「龍が如く5」および「PSO2」の試遊に関しては、20日の時点ですでに最長で30分以上の待ち時間表示がされていた。22日からの一般公開日はさらに混雑することが予想されるので、プレイしたい人はなるべく早めに並ぶことをおすすめする。明日以降も、本日紹介しきれなかった情報やイベントのレポートなどをお伝えしていくので、ぜひ期待してお待ちいただきたい。

「真・女神転生IV」のステーイベントではノーカット版のセカンドトレーラー映像を公開。はたして今回はどんな作品に仕上がるのか、今後の続報が待たれる


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(2012年9月21日)

[Reported by 鴫原盛之]