ロックスター・ゲームス、PS3/Xbox 360「L.A.ノワール」

交通課で発生する凄惨な事件に肉薄


7月7日 発売予定

価格:7,770円

CEROレーティング:Z(18歳以上のみ対象)



交通課での仕事は、交通整理などを行なうだけではない。ひき逃げ事件や犯罪が絡む死亡事故まで捜査の範囲は及ぶ

 ロックスター・ゲームスは、7月7日発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用クライムスリラー「L.A.ノワール」の新情報を公開した。価格は7,770円。CEROレーティングはZ(18歳以上のみ対象)。開発はチーム・ボンディ。

 発売が間近に迫ってきた今週は、主人公のフェルプスがロス市警で渡り歩く5つの課について新しいスクリーンショットを交えながら紹介している。昨日のパトロール課に続いて本日は交通課での活躍の一部を紹介する。パトロール課では制服警官だったが、活躍を認められ、スーツに身を包み交通課で刑事として汗をかくこととなる。

 交通課では、駐車違反や交通違反の取り締まりといった仕事だけではなく、ひき逃げ事件から業務上過失致死、重傷者の出た衝突事故、犯罪が絡む死亡事故まで自動車が絡む事故や事件について、多岐に渡る操作を行なうこととなる。フェルプスは、アメリカの車社会の中で、自動車が殺人や詐欺といった凶悪犯罪に使われている事実に直面することになる。

 今回はそんな中の1つの事件「墜ちた偶像」にスポットライトを当ててみよう。


■ 墜ちた偶像

 ある日、フェルプスは上司であるゴーダン・レアリー警部から事件の報告を受ける。その事件とは、「署の向かいの崖からダイブした車が、崖下の看板に衝突した」というものだった。規模の大きな事故だが奇跡的に死者は出ず、単なる飲酒運転によるものだと思われた。しかし、被害者の女性ドライバーが「薬を盛られた」と証言したことから事件は殺人事件の様相を呈してくる。

 運転していた女性は、ラスベガスのマフィア、ガイ・マカフィーと結婚したことで知られる大物映画女優のジューン・バラードだった。おびえる彼女は「プロデューサーに薬を盛られ、車ごと崖から落とされた」と証言。実際、車のアクセルには、なにか押さえつけるように映画の小道具がセットされていた。

 ジューンはそのプロデューサーのオーディションにジェシカという女性と連れだって参加したという。その女性は怪我を負い病院へと搬送されている。しかし、ジューンの高慢な態度の裏には、なにか隠されたものが感じ取られたが……。

 一方、期待に胸を膨らませてオーディションに参加したジェシカは、映画に出演するという夢が一気に悪夢に変わってしまったことを知る。映画のプロデューサーに薬を飲まされすぐに気を失ったという彼女には、暴行の痕も見つかっている。

 ジェシカが回復すると、病院を訪れ体調に気を使いながら柔らかい口調で調査を進めていくフェルプス。ジェシカは記憶があまりないようだが、“外に人魚がある”建物でオーディションを受けたことだけは憶えていた……。その建物とはどうやらシルバースクリーンという工房のようだ。車で見つかった映画の小道具と関係あるのだろうか?

 工房で捜査を進めていくと、オーナーが攻防の裏手でオーディションが行なわれていたと証言。しかし、映画プロデューサーが若い女性を連れて来ていたことまではなかなか認めてくれない。幾分手荒な手段を講じながら証言者に迫るフェルプス。さらに問い詰めると「オーディション風景」を密かに撮影する、ハリウッドの闇の一部、サイドビジネスの実態が明らかになっていく……。

 さらに捜査を進めると、映画のセットにたどり着く。最重要容疑者を見つけ出すもマフィアの手下が迫ってくる。容疑者を殺人事件で逮捕するために、マフィアとの壮絶な銃撃戦に突入することとなる……。

 ゲームの流れとして、このような映画さながらのスクリプトを元に、様々な操作を駆使し時には体を張って事件に挑んでいくこととなる。


事件は激しい雨の中、不審な男が斜面の上にある車に細工し丘の上から去っていくシーンからスタートジューンは映画プロデューサーに薬を盛られたと証言プレーヤーはフェルプスとして、細かいところまでも見逃さないように捜査を進めなければならない
ジェシカの証言を得るためには優しさも必要なようだ“外に人魚がある”シルバースクリーン工房にやってくるフェルプス達オーナーも一筋縄ではいかないようだ。幾分荒っぽい手を使わなければならない時もある
かなり派手なアクションシーンも盛り込まれるようだ。容疑者を無事逮捕することができるだろうか?

■ 交通課の相棒:ステファン・ビコウスキー刑事

 ステファン・ビコウスキー刑事は、ユーモアのある交通課の刑事。信頼できる仕事に熱心な切れ者として評価も高い。一連の事件を追いかけていくうちにフェルプスの信頼できる友人、かつ相棒となっていく。


【ステファン・ビコウスキー刑事】
容疑者の話を信用しないビコウスキーあちこちの住人を訪ねて質問を続けるフェルプスとビコウスキー。刑事は足で稼がなければならない。事件は次々と発生する。立ち止まっているヒマはないのだ
緊迫したシーンではビコウスキー刑事がフェルプスを援護してくれるビコウスキー刑事は、危険な場面においても冷静さを失うことはない尋問部屋。ここだけではなく、尋問は至る所で行なわれるようだ

■ 交通課の上司:ゴーダン・レアリー警部

 所属が変われば、当然相棒も上司も替わる。交通課の上司はゴーダン・レアリー警部。レアリーは事件に関わるうちに、フェルプスの操作能力を高く評価していく。部下の刑事とも親しく付き合う彼は、フェルプスの昇進通知が来た時、惜しみつつも彼を殺人課に送り出してくれる。


【ゴーダン・レアリー警部】
事件は、フェルプスと相棒が捜査本部でブリーフィングを受けるシーンからスタートするくせ者も多い刑事達を束ねる上司もまた個性派揃い。MotionScanで再現される様々な表情にも注目だろう

■ その他の登場人物:カラザース検視官

 検視官。事件解決の鍵となる重要な情報を提供してくれる。どの犯罪現場にも出動してくれる重要なこの道一筋のベテラン。


【カラザース検視官】
交通課の事件で検視を行なうカラザース検視官。恐ろしい現場でも冷静に対応していく

(C) 2011 Rockstar Games, Inc.

(2011年 6月 28日)

[Reported by 船津稔]