「SDガンダム カプセルファイター オンライン」新機体先行体験レポート
ZZガンダムにノーベルガンダムバーサーカーモード、水中戦マップ実装による広がりも


9月15日より順次実装予定


 CJインターネットジャパン株式会社は、Windows用オンラインアクション「SDガンダム カプセルファイター オンライン(SDGO)」において、9月15日以降に実装する新機体の先行体験会を実施した。

 今回体験できたのは、まず9月15日に追加される「ストライクルージュ I.W.S.P.」と、「ZZガンダム」、さらに10月に追加される予定の「ノーベルガンダム(バーサーカー)」を触ることができた。

 今回大きなトピックは、いよいよZZガンダムが実装されることだ。原作では強力な力を持つモビルスーツ(MS)として描写されていた機体が、「SDGO」ではどうなるか期待されるところだ。また、「ストライクルージュ I.W.S.P.」は重武装がどう表現されているのか、禁断のバーサーカーシステムを解放したノーベルガンダムにも注目して欲しい。



■ ストライクルージュ I.W.S.P.、ZZガンダムとパワフルな機体が登場。ノーベルガンダムはついに秘められた力を解放!

ストライクルージュ I.W.S.P.、パイロットのカガリをイメージした「SEED覚醒」のスキルを持っている
ハイパー・ビーム・サーベルが強いインパクトを与えるZZガンダム。「ニュータイプ覚醒」のスキルを持つ
ノーベルガンダムの「バーサーカーモード」。パイロットの意志を破壊のみに向ける禁断のシステムだ

 最初に紹介する「ストライクルージュ I.W.S.P.」は、「機動戦士ガンダムSEED」では主人公キラの双子として登場するカガリ・ユラ・アスハの乗る赤いストライクガンダム「ストライクルージュ」の“ストライカーパック”を換装した機体である。「ガンダムSEED MSV」で設定された機体で、大型武器を多数装備している。

 ストライクルージュ I.W.S.P.はランクAのグー機体。武器1は巨大な刀のグランドスラム、武器2はシールドに取り付けられたビームブーメラン、そして武器3がシールドに取り付けられたガトリング砲での攻撃だ。右手に刀を持ち、左手にガトリングのついたシールドを持つ姿は、グフカスタムを連想させる。スキルはカガリをイメージしたのか、HPが30%以下の時、ユニットの動きが速くなり、レーダーのサーチ範囲が拡大する「SEED覚醒」を持っている。

 ストライクルージュ I.W.S.P.はなんといってもグランドスラムの攻撃が爽快だ。スピードも速く、敵に近付けば大暴れできそうだ。ビームブーメランは敵を遅くする能力もあり、チョキ機体の脅威になるだろう。連続でダメージが与えられるガトリングも強い。反面、狙撃してくるパー機体に対して、どう立ち向かうかは課題となりそうだ。

 「ZZガンダム」は「機動戦士ガンダムZZ」の主人公機。マッシブなシルエットに、額にハイメガ粒子砲という“必殺技”を装備しているという、放映当時のガンダムという機体のイメージを大きく変えた機体だった。

 「SDGO」でZZガンダムはランクAのグー機体として登場する。最大の特徴は武器1のハイパー・ビーム・サーベル他のMSと比べて段違いに大きく、とても目立つ。リーチも長く威力も大きい。武器2のダブル・ビーム・ライフルは射程距離が長く感じた。武器3はダブル・バルカン。バルカンはZZガンダムの武器としては地味かなとも感じたが、連続で攻撃できるのが強い。

 また、ZZガンダムは原作では変形だけでなく、分離合も体できるが、本作ではGフォートレスへの変形のみ可能だ。変形するとバックパックからのミサイルで攻撃する。高速で移動でき、高い場所から攻撃を加えられる。変形で一気に距離を詰め、得意の格闘戦に持ち込む、という戦い方も可能だ。その大きなビームサーベルは強いインパクトを与える。人気を集めそうな機体である。

 「ノーベルガンダム(バーサーカー)」は「SDGO」の初期に登場し、今でも人気のあるノーベルガンダムのバリエーションだ。ノーベルガンダムは「機動武闘伝Gガンダム」に登場するMF(モビルファイター)で、その姿は金髪の女の子がミニスカートのセーラー服を着ている様に見え、ファンに強い衝撃を与えた機体だ。

 原作では、このノーベルガンダムはかわいらしい見た目とはかけ離れた、恐ろしいシステムを搭載している。「バーサーカーシステム」と呼ばれるもので、外部からのシステムでパイロットの潜在能力を無理矢理引き出させる。パイロットは目の前の敵を倒すだけの自由意志のない凶暴な存在となってしまう。

 ゲームでの「ノーベルガンダム(バーサーカー)」はランクBSの格闘機体。通常の攻撃はビームリボン、ビームフラフープ、バルカンとノーマルのノーベルガンダムと同じだが、戦闘中SPゲージが溜まり、HPが75%以下になるとバーサーカーモードが発動する。攻撃力、防御力がアップし、ブースターの回復速度が上昇する。原作と同じように機体は髪の毛のような放熱フィンを広げ、真っ赤なオーラをまとう。

 姿や性能だけでなく、技も変わる。武器1は射程は短いが威力の高い格闘になり、武器2はビームショットでノーマルでは苦手だった中距離戦もこなせるようになる。武器3はスピンキック体を回転させて連続でキックする技で、決まれば大ダメージを与えられる。ノーベルガンダム以上に人気が出そうだ。


ストライクルージュ I.W.S.P.は手に持つグランドスラムが強い。ビームブーメランは敵のスピードを下げる
連続ダメージを与えるバルカン。武器4は必殺技タイプ。高速で動きまわり、攻撃を加える
ZZガンダムは大きくてリーチの長いハイパー・ビーム・サーベルが特徴的だ。ダブル・ビーム・ライフルによる中距離の戦いも強い
変形することで高速移動が可能に。武器4は必殺技タイプで、ハイメガキャノン発射時、顔のアップが出るのが面白い
ノーベルガンダム(バーサーカーモード)は通常時にはノーベルガンダムと同じだが、バーサーカーモードが発動すると攻撃も全て変わる
バーサーカーモードの武器2は使い勝手の良いビームショットに変わる。武器3は連続で攻撃が当たるスピンキック



■ 新マップ「ALASKA W.B」では水陸両用MSが本領発揮。今後は宇宙マップも実装予定

水陸両用MSでは水中で高速移動ができる
ビグザムとの対決。原作の雰囲気を再現したミッションだ

 今回の体験会では新機体に加えて、新マップも体験できた。対戦用のマップで、「ALASKA W.B」だ。“水中”のあるマップで、「SDGO」では始めて水中戦の概念が生まれることとなる。このマップでは、軍事基地は浮島のように海の上に浮いている形になっている。

 「SDGO」のMSには地形という項目があり、水中では水陸両用のMSのスピードが格段にアップする。実際に体験すると、これまでの戦いとは全く違う移動速度に驚かされるだろう。反面、他のMSは格段に不利になる。水陸両用MSが輝くマップとなるだろう。「ガンダム」シリーズにおいては、水中での抵抗を意識した曲線を取り入れたデザインと、格闘用の爪をもつ水陸両用MSは他のMSにはない独得の魅力と、“渋さ”がある。

 「SDGO」でも同様で、MSを獲得できるガシャポンに、水陸両用MS専用のものも用意されている。水陸両用MSは量産型機体が多いためか、Cランクの機体がほとんどだが、この水中マップの実装で、今までと違った遊び方が楽しめそうだ。ランダムマップでも「ALASKA W.B」は現われる。「Cランク限定」の対戦上でならば、このマップを目当てに水陸両用を使い続ける、というプレーヤーも多そうだ。

 また、9月15日には新ミッションも追加される。今回は体験できなかったが、ビグザムの登場する原作ミッション、「ソロモン攻略戦」が追加されるという。原作のシチュエーションを取り入れたこのミッションでは、復活は1回だけ。他の原作ミッションと同じように、攻略要素が強い。うまい戦い方、機体の役割の連携などが求められることになるだろう。

 このミッションでは、ソーラーシステムの防衛、基地への侵入、ビグザムとの戦い、と言ったようにいくつかのシチュエーションに分かれている。ソーラーシステムを防衛できたか、失敗したかで展開の変わる「分岐要素」も取り入れられているとのことで、開発スタッフの新しいチャレンジにも注目したいところだ。

 「SDGO」は今後もさらに様々な要素を取り入れていく。海外では2年近く先行している状況だが、海外では新MSの追加が月5機体に対し、日本では10機体以上とハイペースで実装が進められている。今後は宇宙用の機体がポテンシャルを発揮する「宇宙マップ」なども用意されるということで、今後の要素にも大きく期待したいところだ。


「ALASKA W.B」では水中が戦いの鍵になる。水陸両用のMSのポテンシャルを活かして戦えるマップだ

(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・毎日放送
Produced by BANDAI KOREA
Developed by SOFTMAX / Published by CJ Internet Japan.

(2010年 9月 15日)

[Reported by 勝田哲也]