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まだ間に合う! 「フォーオナー」のクローズドαテストレポート

1対1の緻密な駆け引きと、MOBAライクな4対4の「ドミニオン」モードがクセになる

10月20日20時~10月24日 クローズドαテスト実施

 ユービーアイソフトが2017年2月16日に発売を予定している「フォーオナー」のクローズドαテスト(以下、CAT)が10月20日20時よりスタートした。期日は10月24日まで。

 今回体験できるのは、日本語字幕対応のαテストバージョン。ゲームに搭載予定の3つのゲームモードを、3勢力6人のヒーロー(英雄)を選んでプレイすることができるという内容だ。

 オンライン環境があって18歳以上なら誰でも参加が可能で、PlayStation Plusの加入は必要ない。プレイ料金は無料だが、年齢確認のための課金100円(税込)が必要で、クレジットカードからの引き落とし後、11月中旬にアカウントのウォレットに返金される予定。

 今回は現在開催中CATによって、いよいよ明らかになってきた「フォーオナー」の具体的な内容やその手触りになどついてお届けしていきたい。

6人のヒーローが繰り広げる、緊張感あふれる剣撃アクション

 侍、ヴァイキング、ナイトの3つの勢力による戦いを描く本作。製品版に収録されるストーリーキャンペーンでは、プレーヤーはいずれかの陣営に所属して戦うことになるが、このCATバージョンでは、それぞれの勢力から2人ずつ、合計6人のヒーローを自由に選んで、3つのマルチプレイモードをプレイ可能だ。

ゲームスタート時に参加する勢力を選択することになるが、このCATではプロフィールに設定するエンブレムの形程度しか違いはないようだ
初期状態では「ウォーデン」、「レイダー」、「剣聖」の3人が登用済みで、ヒーローのカスタマイズが可能だ

 6人のヒーローは、勢力ごとに異なる武器や装備を身に付けていて、さらに同じ勢力でもその特徴は異なっている。攻守のバランスが優れていたり、近接戦が得意だったり、相手を状態異常にする攻撃が使えたりと、この6人だけでも一癖二癖あるヒーローが揃っているので、プレイスタイルに合わせて選ぶといいだろう。

 なおこのCAT版では、6人のうち3人のヒーローは、ゲーム中に入手できる「スティール」を消費して登用することで、装備のカスタマイズなどができるようになる。テスト開始時に配布されるスティール全てを使えば、最初から全員を登用可能だ。

両手剣を持った「ウォーデン」。攻守のバランスがよく、操作も比較的簡単なヒーローだ
守備力が高い「コンカラー」。相手の攻撃を盾で弾いてよろめいたところに、モーニングスターでの一撃を加える
近距離戦が得意な「バーサーカー」。両手に持った斧で攻撃を4連続で当てると「狂戦士」の能力が発動する
近距離戦が得意な「バーサーカー」。両手に持った斧で攻撃を4連続で当てると「狂戦士」の能力が発動する
広い攻撃範囲の太刀を使う「剣聖」。チェーン(コンビネーション)からつなげるフィニッシュ攻撃が強力
素早い動きが特徴の「大蛇」。武器は日本刀。機動力を生かし、多彩な固有技で相手を翻弄する

 実際にプレイをしてみて感じられた本作の最大の魅力は、ヒーロー同士の緊張感のある攻防だろう。ヒーローは強弱の攻撃を上と左右の方向に使い分け、相手はそれに対する防御を行なう。もし攻撃がかち合った場合でも、強攻撃よりスピードが勝る弱攻撃が打ち勝ったり、くり出すわずかな時間差で遅い方が潰されたりしてしまうことがある。

 さらに相手の防御を崩したり、素早く回避をしたりと、全員共通の基本アクションだけでも多くの選択肢があり、そこへ各ヒーロー独自のアクションが加わり、さらに状況によっては1対2、あるいは1対多数でその攻防が繰り広げられることもあり、駆け引きはより深いものとなる。

L2ボタンで「ガードモード」に入ると、近くの相手をロック。Rスティックで構える方向を変える
攻撃も防御も構えた方向に行う。相手の赤い攻撃方向に構えを合わせれば防御や弾き返しが可能

 操作自体はさほど難しくはないが、一部のアクションはタイミングを見計らって出す必要があるなど、若干高度な入力を必要とするものも存在する。もちろんアクションの選択肢が多いほうが戦場で生き残れる確率は高いわけだが、まずは攻撃と防御における駆け引きを確実にして、それ以外のアクションは順次身に付けていけばいい。

基本的な操作はチュートリアル(訓練)で覚えられる。ヒーローごとの戦術はムービーにて解説

 ヒーロー達のアクションは、弱攻撃といえどその一撃は重く、武器と武器のぶつかり合いや、攻撃が相手の体にヒットしたときの手応えが、コントローラーを通して伝わってくるように感じられる。特にPvP時では、攻防における緊張感高めの駆け引きを経て、最終的に相手を処刑して倒すアクションでフィニッシュしたときの爽快さはカクベツなものがあった。

緊迫する1対1の攻防。状況によっては他のヒーローやNPCの兵士達が割り込んでくることもある
アクションにはスタミナが必要で、これが0になると画面がモノクロになり、一定時間行動が制限されてしまう
特定の条件下でフィニッシュ時に該当のボタンを押すと「処刑」を行う。これをやられた相手はリスポーンの時間が長くなる
倒れた味方の近くに行けば、その場でリスポーンさせることもできる。敵が多いと難しいが……

1対1、2対2、そして4対4で行われる、ヒーロー達の血みどろの戦い

モードはワールドマップから選択。全てがオンラインマルチプレイとなる

 このCATでプレイできるのは、オンラインによるマルチプレイモード3種類だ。プレーヤー同士1対1で戦う「デュエル」、2対2のチーム戦「ブロウル」、そして4対4で相手と戦いながらポイントを競う「ドミニオン」だ。

「デュエル」は1対1のプレーヤー同士の戦いで、専用のステージ上にて行なわれる。先に3ラウンド先取したプレーヤーの勝利となるルールで、2人の邪魔をするものは何もなく、純粋にお互いの腕を競える。

【デュエル】
誰にも邪魔されることがないサシの勝負。それゆえ、腕の差が如実に表れる

 「ブロウル」は2対2のマッチ。こちらも3ラウンド選手したチームが勝利となるルールで進行する。チームになったことで戦略の幅が大きく広がり、開幕後素直に敵の方へと向かって戦うか、あるいは味方に加勢してより有利な状況を作り出すかという、戦いにおいての選択肢が生まれる。

【ブロウル
互いの条件は2対2で同じ。自分が倒すべき相手に挑むか、2人で協力をするか!?

「ドミニオン」はかなり広めの戦場で繰り広げられる。防衛側と攻撃側に分かれるが、勝利条件は同じ
戦場の中央Bポイントは、兵士達がぶつかり合っている。これに加勢し征圧すればいい

 「ドミニオン」は、上記の2モードとはまったく異なるルールが展開する。プレーヤーは4人ずつのチームを組んで、戦場にある特定のポイントを奪取したり、相手のプレーヤーを倒したりして、ポイントを稼いでいく。

 チームのポイントが1,000ポイントに達すると、相手チームが「崩壊」状態となってリスポーンできなくなり、その状態で相手を全員倒すと勝利となる。

 ポイントの征圧や占有、あるいはプレーヤーが操作するヒーローとは別に現われる兵士の群れを倒すことで前線を征圧するなど、刻々と戦況が変わるリアルタイムな攻防はMOBAにも近いフィーリングで、1対1のいわゆる「サシの勝負」が苦手でも楽しめるバランスに仕上がっている。

 ゲーム中は各モードのプレイ状況がアクティビティとして表示されるのだが、CAT前半は常に最高状態を保っていて、ほとんどのプレーヤーがこのモードをプレイしていることがわかる。プレーヤーチーム対AIチームのCo-opもできるので、そちらで腕を磨いてみるのもいいかもしれない。

【ドミニオン】
AとCのポイントは一定時間の征圧で奪取できる。征圧したポイント体力を回復できる重要拠点となる
ポイントが1,000を超えると、相手側が「崩壊」する。この間に相手チームのヒーローを全員倒すのだ

ヒーロー達は戦うことで成長し、カスタマイズが可能となる

スティールを消費して入手するヒーロー別の装備品はゲーム開始直後でも入手可能だ
武器のパーツや装備の部位など、細かく分かれている。ものによっては見た目も変わる

 ゲームプレイにおけるヒーローの成長やカスタマイズについても触れておきたい。今回使用できる6人のヒーローは「英雄」のメニューから、装備の模様や性別などの外見を変更できるほか、ゲーム中で使用することで装備品を強化したり、ヒーロー自身が成長したりする。

 外見や装備のカスタマイズは、各モードでの勝利やスティールと交換でリワードとして入手できるもの使って行なう。特に装備品に関しては、プレーヤーの強さ自体に影響するので、最初に配布されるスティールを使って強化するのもいいかもしれない。

 ヒーローの成長は「ドミニオン」モードで使える特殊能力「戦技」のアンロックなどに影響するようで、やり込むことによってより自身のプレイスタイルに合ったヒーローに仕立てていくことができるというわけである。このあたりは製品版でもう少しじっくりと遊び込んでみたい。

ヒーローの性別を女性にすることも可能。能力には変わりはない
装備やタトゥーの柄なども、装備の部位ごとに自由に選べる

人を選ぶゲームだが、ゲームに慣れるとその面白さがクセになる

 ヒーロー同士の緊張感あふれる攻防に加えて、MOBA的な対戦モードによって、3つの勢力がぶつかり合う世界観を上手く表現していたのが好感触だった。

 欲を言えば、ゲームを始めたときのチュートリアルで学べるのがごく基本的な操作に関してのみで、ヒーローごとの独自の戦い方はムービーとテキストでのフォローだったので、実際に操作をすることで個々の特色をしっかり掴めるようなモードがあればいいなと、個人的には思った。

 プレーヤー同士の高度な駆け引きや、血と汗と泥臭さを感じられるグラフィックスなど、プレイする人を選ぶ特徴を持つゲームではあるが、ある程度コツを掴むことでクセになる面白さを秘めている。せっかくの無料でプレイできる機会なので、このCATでゲームを実際に触ってみて、ぜひその味わいを確かめてみてほしい。