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タカラトミーのスマホ向けカードゲーム「WAR OF BRAINS」発表
近未来世界を舞台としたカードゲームアプリのサービスがこの夏スタート
2016年6月15日 00:00
タカラトミーは、同社がリリースする新作カードゲーム「WAR OF BRAINS(ウォー・オブ・ブレインズ)」の発表会を6月14日に開催した。
同社はこれまで「デュエル・マスターズ」や「WIXOSS」などの、実物のトレーディングカードゲーム(TCG)をリリースしているが、この「WAR OF BRAINS」は、そのノウハウを生かした、スマートフォン向けのデジタルカードゲームとなる。開発はタカラトミーとホビージャパンの共同で行なわれ、内容は完全オリジナルの近未来SFの世界観を持つカードゲームとなっている。
発表会の冒頭で挨拶したタカラトミー取締役事業統括本部長の鴻巣崇氏は、カード企画部から上がってきたこの企画がアプリのカードゲームだということを聞いて難色を示したが、その時点で開発中のバージョンが既にできていて、それが非常に面白かったために、企画にOKを出したそうである。
続いてはその企画者である、カード企画部部長の佐戸憲一氏が登壇。本作の内容について解説した。
現在のリアルTCGにおける「時間がない」、「場所がない」、「相手がいない」という3つの課題をアプリ化することで解消し、これらの理由によって現在はTCGをプレイしていないという人が戻ってこられるような内容を目指しているとのこと。リアルTCGの良さを踏襲した「本物のデジタルカードゲーム」を作っていきたいと話している。
会場のスクリーンではProduction I.G製作の本作のPVが初公開され、その世界観についても明らかにされている。これまでのTCGに多かった中世ファンタジーの世界と明確に差別化をするために、近未来SFの世界観を設定。大きな戦争の後に勃発する国家間の「電子戦争」をテーマに、地球によく似た世界のもと、プレーヤーは個性を持った5つ国のいずれかに所属し、「Godbook」という謎の企業が制作したカードゲーム「WAR OF BRAINS」をプレイしていくという展開だ。
プレーヤーはゲーム開始時に入手できるスターターと、課金によって購入できるブースターのカードを使って40枚のデッキを組んでゲームに挑んでいく。カードには「ユニット」、「スペル」、「トラップ」、「ウイルス」の4種類があり、これらを使って相手のライフを0にするのが最終目標となる。プレーヤーはカードの能力のほか、「ソウルバースト」という1ゲームに1回だけ使える必殺技が用意されていて、その内容は所属する国家によって異なっている。また各国家には得意な「学問」が設定されていて、国固有のカードなども存在している。
リリース時のカードは第1弾として180種類となる予定で、リアルTCGと同様7枚入りのブースターパックで販売される。また複数購入によるボーナスもあり、BOX購入では最高レアリティのカードが1枚確定で手に入るとのこと。またダブったカードはBITというポイントに変換し、それを消費することで好きなカードを作れるという、デジタルTCGならではの要素もあり、これによって入手し損ねたプロモカードなども後日手に入れられるようになるそうだ。
もう1つデジタルTCGとしての利点を活かしたテーマが「耳で楽しむカードゲーム」だ。リアルTCGでは決して実現できない音による演出を本作ではふんだんに盛り込んでいる。BGMの製作には、プレイステーションやVAIOの起動音などを手掛けたFOX-ONEの藤澤孝史氏や、セガの「ジェット セット ラジオ」などのサウンドを担当した長沼英樹氏など、著名なサウンドクリエイターを起用し、強いこだわりをもって音作りに挑んでいるそうだ。
またゲームに登場するキャラクターのボイスには著名な声優陣のほか、つぶやきシローさんやニッポン放送の吉田尚記アナウンサー、コスプレイヤーの御伽ねこむさんなどのゲストも起用し、バラエティに富んだものとなっている。
これまで多くのリアルTCGを手掛けてきたタカラトミーとしては、店頭イベントのノウハウをアプリ内でのオンラインイベントに反映させ、さらにはアプリゲームながらリアルTCGのようなFace to Faceの対面オフラインイベントも充実させていくとのこと。今年夏のリリースから冬にかけて早いペースで新カードを用意し、12月には早くも日本一決定戦の開催も企画され、年内を一気に盛り上げていく予定だ。
本日6月14日より、公式サイトにて事前登録がスタートしているので、気になる人はぜひ登録しておこう。