BFG 2011レポート

「Hunted: The Demon's Forge」プロデューサーMatt Dickenson氏インタビュー
ダンジョン自作機能で繰り返し楽しめる新世代のダンジョンRPG


4月11日~4月13日開催(現地時間)

会場:ユタ州パークシティ



 「Hunted: The Demon's Forge」は、近接戦闘を得意としたマッチョな戦士の“キャドック”と、姉御肌でキャドックを引っ張るエルフ族の“エラーラ”の2人1組で、闇に包まれたダークファンタジー世界を救っていくというCO-OPに特化したアクションゲーム。日本での発売も6月23日に決定し、後は発売を待つばかりという状況だ。

 今回はBethesda Softworksで「Hunted: The Demon's Forge」を担当しているMatt Dickenson氏に「Hunted」の仕上がりについて話を聞いた。ゲームのインプレッションについてはこちらを参照頂きたい。


【「Hunted: The Demon's Forge」最新トレーラー】
インタビューで話題になっている「Dungeon Creatorシステム」がCrucibleモード。パズル感覚でパーツを組み合わせるだけでダンジョンが生成できる



■ ダンジョンの自作・共有機能で、2人1組のCO-OPをたっぷり楽しめるアクションゲーム

Bethesda Softworks「Hunted: The Demon's Forge」プロデューサーのMatt Dickenson氏
漆黒の暗闇に包まれたダンジョン。この暗さもまた「Hunted」の世界観をよく表している
血しぶきが吹き上がる凄惨なバトルシーン。ダークファンタジーらしい戦いが展開される

Q: 「Hunted」は、シングルプレイとCO-OPの両方を体験しましたが、それ以外のマルチプレイは用意されているのでしょうか。

A: ありません。シングルプレイとCO-OPのみです。

Q: クリアまでのプレイ時間はどの程度を想定していますか。

A: 全6チャプターで、14時間から20時間ほどのボリュームです。

Q: 各チャプターは細かくステージが分かれているのですか。

A: 各チャプターで6つ程度のセクションに分かれています。

Q: 各チャプターのデザインを教えてください。

A: 各チャプターごとにプロローグシーンがあり、チャプター1が街で、チャプター2がダンジョンで、チャプター3はジャングル、チャプター4は夜に炎上する街、チャプター5は石切り場、チャプター6はサプライズです。ストーリーは基本的に1本道なのですが、それに加えてサイドストーリーや探検できるところがあるので、もっと時間をかけて色々とプレイすることもできます。隠しクエストの中には最大で40分程度かかるものもあります。

Q: 「Hunted」は2人の主人公の掛け合いが面白いですが、エラーラの年齢はいくつですか。

A: 詳細に設定していませんが、キャドックの倍の年齢と考えています。エルフは長生きです。

Q: 男性よりも女性のほうが攻撃的なのはなぜですか。

A: エルフは彼女の種族が皆殺しに遭い、復讐に燃えているからです。

Q: プレイ中に追加効果のある武器を拾いました。こうした強力な武器はモンスターのレアドロップによって取得していくのでしょうか。またはアイテム合成も用意されているのでしょうか。

A: 武器の種類は近接系と弓矢系の装備があります。タレントシステムが導入されており、キャラクターの特性ではなく、戦い方によって能力が上がっていきます。

 武器については、最初から属性がエンチャントされたものは作ることはできないため、拾うしかありません。2人でプレイしているときに、味方にバフをかけることができますが、そのときとほぼ同じ効果が得られます。

Q: 「Hunted」はマルチプレイで繰り返し遊ぶ設計になっていますが、繰り返し遊ぶことのモチベーションは何でしょうか。

A: 先ほど申し上げた武器のアップグレードもありますが、各ステージでどのプレーヤーを遊ぶかも自由に選べます。特定のステージで男性のステージで遊んだけれども、こちらのステージでは女性で遊ぶということも楽しめます。Dungeon Creatorやサイドクエストや隠し要素が1回のプレイでは見つけきれないと思います。

Q: 「Diablo」のように数%の確率でしかめぐり合えないようなレアアイテムなどは用意されていないのでしょうか。

A: 似たようなシステムがあります。低確率でしか出現しない特殊な武器があります。見た目からはっきりわかるようになっています。アチーブメントにも絡んできます。

Q: Dungeon Creatorシステムとはどのようなものものですか?

A: 基本的にDungeon Creatorでいくつかのプリセットされた部屋タイプを選んでダンジョンを作っていきます。そのダンジョンはオンラインでシェアすることもできますし、ローカルでプレイすることもできます。

Q: Dungeon Creatorについて、プレーヤーは最初からすべてのコンテンツを遊ぶ事ができるのでしょうか。

A: ゲームを進めていくと、ゴールドを集めることができます。そのゴールドでDungeon Creatorで使用できるコンテンツがアンロックされていきます。

Q: ある程度プレイをしなけれ立派なダンジョンを作ることはできないのでしょうか。

A: 何も作ることができないわけではありませんが、ゴールドを集めてください。ちまちま作りたくない人のためには自動生成ボタンも用意されています。

Q: 自分が作ったダンジョンを相手が遊ぶことでメリットは用意されているのですか。

A: ユーザーが作ったダンジョンはXbox LiveやPSNにアップロードすることが可能です。他のプレーヤーに評価してもらうことが可能なので、評価が高いとダウンロードしてくれる人も増えることになります。それによる特典は特に用意していません。

Q: モンスターはどの程度のバリエーション登場するのでしょうか。

A: 基本タイプで10~12+バリエーションが存在し、他にボスキャラクタがチャプターごとに登場します。

Q: ボスには弱点があったり、特殊な倒し方があるのでしょうか。

A: あります。

Q: アクションと冒険の割合はどの程度ですか。

A: くまなくやれば6:4くらいです。ガシガシ行きたいタイプのユーザーであればほとんどアクションになります。探索をしたいというプレーヤーのためにはその要素をしっかり残してあります。

Q: ダウンロードコンテンツの配信の予定はありますか。

A: ノーコメントです。

Q: Xboxのアチーブメントに何がありますか。

A: 絶対達成不能なほどのゴールドを集めると、ゴールドフィンガーというアチーブメントが用意されています。思い出せないけど面白い系も用意しています。


【スクリーンショット】
ステージによって印象を変える「Hunted」のスクリーンショット。キャドックとエラーラのどちらを選ぶかによってもゲームプレイがかなり変わるので、繰り返し楽しめるゲームになっている。画面分割にも対応しているので自宅で隣り合わせで遊べるのも嬉しい

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(2011年 4月 19日)

[Reported by 中村聖司]