BFG 2011レポート

「Prey 2」アソシエイトプロデューサーMatt Bisenius氏インタビュー
シングル特化型のSFフリーローミングアクション


4月11日~4月13日開催(現地時間)

会場:ユタ州パークシティ



 「BFG 2011」のサプライズタイトルとして発表されたHuman Head Studiosの「Prey 2」。発売は2012年ということで今回はハンズオンは行なわれなかったが、わずかな時間ではあったがインタビューの機会は与えられた。まだゲームの仕様自体がすべて固まっているわけではないようで全体的にガードが堅かったものの、いくつかの要素について掘り下げて話を聞くことができたのでご紹介しておきたい。




■ 「Prey 2」では技術系、ガジェット系の要素が充実

Human Head Studios「Prey 2」アソシエイトプロデューサーのMatt Bisenius氏
ゲームの舞台となる惑星Exodusの美しいスカイライン
前作「Prey」のスクリーンショット。グラフィックスは当時から美しかった

Q: 「Prey 2」のストーリーについて教えてください。

A: 詳しくはまだ申し上げられません。

Q: 具体的な内容が明らかになるのはE3ですか?

A: E3でもお見せするつもりですが、今回お見せしたものと重複するところがあるかもしれません。

Q: 現在のゲームの完成度は?

A: リリースが2012年としか申し上げられません。

Q: 今回、「Prey 2」で大きくゲームシステムを変更した理由を教えてください。

A: 自由なプレーヤーチョイスを与えることに重点を置くと、オープンワールドのゲームになりました。

Q: ミッションの数はどのくらいになるのですか。

A: 80程のメインミッションに加えてサイドクエストが無数に用意されています。

Q: サイドクエストはランダム生成ですか?

A: いえ、メインストーリーを追っていくと、メインストーリーの順番とは関係なく、好みに応じて自由に選べるサブクエストが用意されています。

Q: 「Prey」をプレイしたことがない人でも本作は楽しむことができますか?

A: プレイしたことがない人はストレスを感じることがあるかもしれないですが、独立したゲームとして成り立っているので、本作から始める人でも楽しむことができると思います。

Q: プレゼンテーションでは、「Prey」の主人公トミーも再び出てくると発言していましたが、トミーはこの物語の中ではどんな役割を果たすのでしょうか。

A: 現時点では出てくるとしか申し上げられません。

Q: ゲームの途中で出てきたキャラクターは誰ですか。

A: スーツに組み込まれたAIです。エクロラです。

Q: オープンワールドとのことですが、どの程度のスケールを持っているのですか。

A: 基本的にメインストーリーを追っていて、プラスアルファでやるくらいで15時間ほどを想定しています。当然早くやればもっと早く終わるし、クエストを追っていけばもっと時間はかかります。今回お見せした場所の4倍でエリア、さらにエリアが3つで全体になります。プラスダンジョンが6つです。

Q: ゲームにはどのぐらいの種族やNPCが登場しますか?

A: 今回お見せした中に6種族登場していて、プラス5~6種族が登場します。さらに多くの種族のバリエーションが存在します。NPCの数自体は無数に存在します。


前作「Prey」の主人公トミー。不思議なスピリットパワーの使い手だった。「Prey 2」には彼も登場するという
「Prey 2」の主人公Killian Samuels。前作とはかなり雰囲気が異なる精悍な顔立ちだ
今回は敵に追われないため、ゆっくり異星人と交流ができる。この点も楽しみな要素だ

Q: 前作ではスピリットパワーが大きな特徴でした。死んでしまってもミニゲームをプレイすることで死ななかったことにするような不思議なパワーでしたが、今回は何か特殊な技能は盛り込まれているのですか。

A: 今回はスピリチュアル系の要素はなく、技術系のギミックが用意されています。お見せしたものではホバーブーツで非現実的なハイジャンプをしていましたね。ただ、ジャンプして向こう側に届かなかった場合は、落ちて死んでしまいます。死んでしまった場合は途中のチェックポイントに戻ることになります。本作では本拠地のようなものを持てるしくみになっています。そこでこまめにセーブすれば、サイドミッションで得られたものが失われないようになっています。死んでしまった場合でも本作では数分のゲームプレイを失う程度です。

Q: 「Prey」ではパズル系の要素が多かったのですが、本作ではいかがですか。

A: パズル系からは離れています。ガジェット系に注力しています。

Q: ガジェットを使うことでどういったアクションが可能になりますか?

A: デモであったものでは、敵を捕らえるための投げ輪のようなものや、手榴弾、ロケット、それから敵を追うときに出して見せた赤いシールドもガジェットです。そのほかにも、敵の追跡を手助けしてくれたり、登れるところを教えてくれたりするものもあります。

Q: 人の位置をスキャンしてくれるレーダーもガジェットですか?

A: あれはスーツにあるバイザーの機能です。

Q: 他のシューターとの最大の違いは何ですか?

A: テンポの良い動きの速さと、走りこみジャンプ、ガジェットや武器に力を入れています。武器については5つのコアタイプをベースに40種類の武器が用意されています。ガジェットは20種類以上あり、それぞれアップグレードが用意されています。さらに各武器に使える弾薬が4~6種類あります。

Q: メレーコンバットの要素はありますか。

A: 簡単に殴るようなアクションはありますが、それ以外はありません。

Q: お金はどのようにして稼ぎますか?

A: ミッションやルーティングによって得られます。

Q: 稼いだお金の使い道は?

A: 今回お見せした商人はたまたま1種類の手榴弾しか持っていませんでしたが、勿論、多数の武器やアップグレードを持っている商人も存在します。プレイスタイルにあった武器やガジェットを入手する事が可能です。

Q: 主人公はバウンティハンターとして生活していますが、彼の職業にそれ以外の選択肢はあるのですか。

A: ありません。基本的にバウンティハンターのゲームです。

Q: プレーヤーの行動はゲームプレイに影響を与えるますか?

A: 「RED DEAD REDEMPTION」の様に基本的には1つのストーリーラインのみ存在します。しかし、主人公のReputation(評判)によって受けられたり、受けられなかったりするサイドクエストが存在するほか、商人との取引金額にも影響を与えますし、中にはReputation次第で買える武器なども存在します。

Q: 画面内にほとんどHUDが無かったのですが製品版でもこのままですか?

A: 基本的な方針としてHUDは最小限に抑えます。今回は色々と未定だったのでご指摘の通りHUDは出していません。最終的には、Mini-Mapも含め、もう少し画面に出る事になります。

Q: 今回はまだ見ることのできなかった残り2つのエリアはどういった世界ですか?

A: 「ブレードランナー」に「Alien War」を足したような感じですね。

Q: マルチプレイモードはありますか?

A: マルチプレイは用意していません。せっかくゲームを作るなら、良いゲームを作りたい。限られた時間と人員をシングルのほうにつぎ込むことで少しでも良いゲームを作りたいと考えました。


【スクリーンショット】

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(2011年 4月 21日)

[Reported by 中村聖司]