インタビュー
「ぷよぷよ!!クエスト」大型アップデートによせて、細山田プロデューサーが答える!
なぜ「ギルドタワー」なの? なぜ「農園」なの? ギルドでみんなで盛り上がろう
2017年8月15日 17:00
セガゲームスはAndroid/iOS用パズルRPG「ぷよぷよ!!クエスト(以下ぷよクエ)」において、大型アップデートを8月8日に実施した。「ぷよクエ」は2013年からサービスを開始し、4月に4周年を迎えた。それに合わせこの夏大きなアップデートを行なったが、今回の大きなアップデートの目玉として「ギルドタワー」や「農園」といった新規要素が導入されている。これらについて、どういう経緯で導入されたのか、聞いてきた。
技術の進歩で「ギルドタワー」にマルチ要素を追加!
長年オンラインゲームやソーシャルゲームを運営していると、やれること・やりたいこと・(ユーザーが)やってほしいことが増えてきて、どういった方向性に進めたら良いのか悩むことがあるという。細山田水紀「ぷよぷよ」シリーズ総合プロデューサー(以下、細山田P)によれば、今回まさにそんな状況だったという。やれることがたくさんありすぎて、その順位付けに悩んだのだという。そんな時はやはり「ユーザーがなにを遊びたいのかに立ち返る」ということで、今回アンケートが実施された。
アンケートの結果として、「ぷよクエ」のユーザーはガチでプレイするユーザーより、比較的のんびりと遊ぶユーザーが多いという。具体的には、50人くらいのメンバーで集まって楽しめる「ギルド」でワイワイとプレイするのが楽しいといった意見や、「アルル」などおなじみのキャラクターや初期に出てきたキャラクターをもっと愛をもってコツコツと育てていきたいといった意見も多く見られたのだという。そこで、この2つを軸にアップデートの方向性を決めるということになった。
そこで考えられたのが「ギルドタワー」の仕様変更だ。これまでにも「ギルドタワー」をメンバー全員で育てるといった要素はあったが、4年間全く変っていないという。今回この仕様にマルチ要素を加えることで、より楽しめるようになっている。
これまでの仕様では一定階数にいるボスを倒す時、技術的な問題で1人でしか倒せなかった。ところが、技術の進歩により多人数でのマルチプレイでみんなで倒せる仕様が可能となり、みんなで塔を攻略することができるようになった。これで時間を合わせて、みんなで力を合わせて倒しに行くことでワイワイと楽しむことができる。みんなで倒しに行った方が、キャラクターも多く、より攻略も簡単になる。
ただ、マルチプレイの要素が可能になったとは言え、一緒にプレイできるのは4人が限界。ギルドは最大50人までということで残りの46人は参加できないこととなる。しかしここでさらなる技術革新により、観戦して応援が可能になった。さすがに観戦しての応援だけでは経験値をもらうことはできないが、観戦して応援すればアイテムとコインをもらうことができる。観戦に参加できる人数は今後も増やす方向で改良が続けられるという。また、応援は途中からでも参加できるようにので、ぜひ応援に参加してみるといいだろう。
「ぷよクエ」で「農園」って??
もう1つの、みんなでワイワイ盛り上がれる要素として用意されるのが「農園」だ。タネを植えみんなで水やりをすると、ぷよ野菜を収穫できるようになる。自分だけでなく、ギルドメンバーの畑にも水をあげてお手伝いすることもでき、ギルド内の相互コミュニケーションの促進が図られることになる。
さらに、ぷよ野菜の交換所なども用意されているので、ギルド内メンバーで違う野菜を作り、交換などお互いにやりとりすることもできる。このほかにも、ぷよ野菜の収穫時にたまに現われてレアなぷよ野菜を落としてくれる野菜どろぼうをみんなで倒すイベントなど、よりみんなでプレイすることができる要素が取りそろえられている。
では収穫したぷよ野菜の使い道はどこにあるのか? それは「とっくんボード」と「へんしんボード」という2つの要素となる。とっくんボードは、必要な野菜を使うことで「★5」以上の全キャラクターを育てられるというもの。レアリティ自体は一部のキャラクターが「★7」まで順次解禁となるが、この仕様でパラメーターをマックスまで育てることもできるため、「『★5』だけど愛をもって育てていくといったことをやってほしい」と細山田Pは語る。
さらに一部キャラクターの「とっくんボード」には“まんざいデモ”が隠されていたり、アイテムがもらえるようになったりする仕掛けも用意されている。そうやってコツコツとキャラクターを育てていくと、「ぷよ野菜」と新たに登場した★7へんしん専用キャラクター「ワイルドさん」をつかって「★7」に変身させることができる。これが「★7へんしんボード」だ。
「へんしんボード」で「★7」に変身できるキャラクターはアップデート実施時では、魔導学校シリーズ、初代ぷよシリーズ、すずらん+αシリーズ、剣士アミティ、そして8月のログインボーナスで配布されているお祝いアルルとなっており、この他の「★7」については順次解放となるが、ここでも新しいまんざいデモなどを楽しめる。また、「へんしんボード」を1段階進めるごとにLV上限が解放されていく。
アップデートの段階で「★6」のキャラクターを持っていないため、すぐに「★7」を楽しめない人もいるので、8月の段階で「けっこう強い(細山田P談)」という「お祝いアルル」がプレゼントされるログインキャンペーンも実施されているので、この機会にぜひともゲットしておきたいところ。
細山田Pによれば、「ぷよクエ」のプレーヤー比率は、男女比で言えばほぼ半分か若干女性が多く、年齢層も子供からサラリーマン、お年寄りまでかなり幅広いという。このため、「どの世代にも楽しんでいただけるよう、より平和なイメージを打ち出すようにしている」という。そして今回は、主にギルド周りを強化することで、より深く楽しめるようになっている。
コラボしたいキャラクター上位にソニックが!
アンケートで「『ぷよクエ』とコラボしたいキャラクターは?」というアンケートをとったところ、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ(SONIC THE HEDGEHOG)」がかなり上位にランクインしたという。ちょうど新作が出るタイミングなので、細山田Pがソニックシリーズのプロデューサーの飯塚 隆氏に聞いたところ、快諾を得たということで実施したところかなりの人気だったのだとか。
さらに上位人気となっていた「サクラ大戦」のコラボレーションも7月24日より30日まで実施したところ、めちゃくちゃ好調だったのだとか。「真宮寺さくら」の衣装を着た「アルル」なども「カワイイ」と好評だったのだとか。
ちなみに「ぷよぷよ」の世界はわりと何でもありだが、実は「殴る」といった暴力的な表現はNGなのだとか。ふんわりした世界観であるためこういったNGコードがあるわけだが、細山田Pによれば「以前、『ぷよぷよ』の格闘ゲームの企画書を提出したんですが、全力で止められました(笑)」だとか。
コラボについては、今後もユーザーの意見を取り込みながらどんどん進めていきたいという。近々大きなコラボの発表があるかもしれない!
「ぷよクエ」の良さとは?
「ぷよクエ」について細山田氏は、「ソーシャルゲームではフレンドによる1対1のつながりが多いと思いますが、『ぷよクエ』はギルドのつながりということで沢山の人と楽しめます。こういったスマートフォン系のゲームは、より多くの人数でワイワイとプレイした方が楽しいですから。そこは『ぷよクエ』の良いところだと思って、よりよくしていきたいと思っています」と語っている。
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