インタビュー
「大逆転裁判2」、科学実験爆発事件紹介&プロデューサーインタビュー
今度の事件の舞台は万国博覧会! プレス体験会レポート第2弾
2017年6月16日 00:00
- 8月3日 発売予定
- 【大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-】
- 価格:
- 5,800円(税別、パッケージ版)
- 5,546円(税別、ダウンロード版)
- 9,800円(税別、~龍ノ介の文明開化箱~)
- 【大逆転裁判1&2 限定版-成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-】
- 価格:7,200円(税別)
- CEROレーティング:B(12歳以上対象)
カプコンは、ニンテンドー3DS用タイトルとなる、大法廷バトル「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」のプレス体験会を、6月2日に開催した。前回の記事では「下宿の幽霊事件」のプレイレポートをお届けしたが、今回は「科学実験爆発事件」のインプレッションと江城プロデューサへのインタビューをお送りする。
万国博覧会で起きた大爆発。それは事故か? それとも殺人か!?
この事件の舞台は、19世紀最大となる倫敦で開催された万国博覧会。さまざまな展示や催し物がひしめく中、ひときわ目を引いていたのが奇抜な科学実験だった。
その名を「超電気式・瞬間移動技術」と言い、人体を巨大な電気エネルギーで分解して離れた場所へ転送し、元に戻すと技術だという。その公開実験が行なわれ、ステージから会場内の水晶塔へと瞬間移動させようと装置を起動した次の瞬間、大爆発が起きる。そして、実験台となった紳士は水晶塔で遺体となって発見されるのだった。
ヴォルテックス首席判事の元へ行くと、万博で起きた爆発事件の担当弁護を依頼される。依頼人となる独逸から万博のために倫敦を訪れた科学者、ベンジャミン・ドビンボーは、実験は成功したが不幸な事故だったと殺人を否定する。
事故であれば装置は保護されるが、殺人事件となれば実験装置は凶器として徹底的に調べられてしまう。それを聞いた成歩堂は、博士の名誉と機密を守るために再び法廷に立つのだった……。
探偵パートでは、万博会場やヴォルテックス首席判事の部屋などを訪ね、さまざまな証拠品や証言を集めていくことになる。移動を選択したときに、聞ける話がある場所では“ウッカリしていると、大事なことを聞き忘れちゃうからねー”と表示されるので、どこで調査をすれば良いのかがわかりやすいのもポイントだ。新キャラクターも登場するなか、事件は急展開を見せることになるだが、この先は自らの目で確かめてほしい。
江城プロデューサーへ直撃インタビュー!
さらに当日は、プロデューサーの江城元秀氏が駆けつけ、インタビューに応じてくれた。その一問一答を掲載する。
――これまでオープニングはアニメーションでしたが、今作では違いました。今回はゲーム内でのモデルを使ったものになるのでしょうか?
江城氏: 今作は、ゲーム内ではセル画のアニメーションは採用していません。できる限りゲーム中のモデル・データを使用し、モーションキャプチャを使って演出を行なっています。
――今作では、メッセージスキップを行なうとモーションも速くなりますが、こうしたのはなぜでしょうか?
江城氏: 「大逆転裁判」にもメッセージスキップはあったのですが、モーション自体を途中でカットしていたため、アニメーションが途中で切り替わる感じの演出になってしまいました。
これでは見た感じがあまり美しくないということと、モーション自体も滑らかに作ってあるので、その部分を内部的に処理を速くして綺麗に滑らかに見えるよう改良しています。
――共同推理の部分が、前作よりパワーアップしているように感じましたが、実際のところはいかがですか?
江城氏: 共同推理は前作で始めて導入されたシステムだったので、ブラッシュアップさせました。テンポ感を大事にしつつカメラワークもダイナミックにして、見ててリズム感がありかつ遊びやすいものになっています。
ただし、長くなりすぎると冗長になるので、そこはメリハリをうまくつけました。1作目からのスタッフが引き続き関わっており、最終的にはディレクターの巧が調整を入れています。
――前作プレイは必須でしょうか? それとも、ダイジェスト劇場を見ておけば問題ないでしょうか?
江城氏: 前作を遊んでいただいたほうがより楽しめますが、本作からスタートしていただいてもゲームとしてはしっかり楽しめます。しかし、できれば「大逆転裁判」を先にプレイしてもらえれば、より深く世界観に浸れますので、まだ体験していないのであれば「大逆転裁判1&2 限定版」がオススメです(笑)。
――メインビジュアルでアイリスの服装が替わっているようですが、あのような感じでキャラクターのデザインが変わるのは他にあるのでしょうか?
江城氏: アイリスは、お出かけ衣装ということであの格好です。大きく変わるのはアイリスだけですね。
――BGMは、新曲も増えているんでしょうか?
江城氏: 新曲はもちろん入っています。それ以外にも、前作から引き続き採用しているBGMのなかには、調整が入っているものもあります。ただ、「大逆転裁判」と同じ舞台を使っている以上、曲を変えると繋がりがおかしくなってしまうものもあるので、そこは敢えて同じ曲を流している部分もあります。
――陪審員は前作から引き続き登場している人物のほか、新規に参加しているキャラクターもいますが、割合としてはどんな感じなんでしょうか?
江城氏: 「科学実験爆発事件」以降は新しい陪審員が数多く出てきます。「下宿の幽霊事件」までは、夏目漱石が無罪になったのに、なぜまた捕まってるの!? というのをやりたかったので、陪審員もほぼ同じ構成にしつつキーになる人物だけは変えています。そういう意味では、前作をプレイしてもらった方がより楽しめると思います。
――今作のDLCは、どのような感じになるでしょうか?
江城氏: 今回は、ランドストマガジンのようなものは想定していません。前回は、読み物を提供するというイメージでしたが、今作では「逆転裁判6」のDLCのような遊べるショートストーリーが好評だったので、これを巧ディレクターと考えています。
――前作では数多くの謎を残して終わりましたが、今作ではすべての謎は解けるのでしょうか?
江城氏: 解けます。なので、スッキリすると思います(笑)。これでもし謎が残っていたら、巧ディレクターをやっつけます(笑)!
――ありがとうございました。
©CAPCOM CO., LTD. 2017 ALL RIGHTS RESERVED.