ニュース

「WoT」、「Pacific Rumble」出場選手インタビュー

開催前日! 各国選手に意気込みを聞いた

11月7日 開催予定

場所:ベルサール秋葉原

 11月7日に開催されるWindows用オンライン戦車ゲーム「World of Tanks」のオフライン大会「Pacific Rumble」。昨日お伝えしたWargaming.net Deputy Head of Global eSportsのAlexey Kuznetsov氏へのインタビューに続いて、本稿では「Pacific Rumble」出場選手への本番前日インタビューの模様をお伝えしたい。

北米はアジア、アジアは北米チームを意識

「Caren Tiger」(日本)
「EL Gaming」(中国)
「KONGDOO」(韓国)
「Noble」(北米)
「HWC」(北米)

 「Pacific Rumble」には、アジアより日本の「Caren Tiger」、韓国の「KONGDOO」、中国の「EL Gaming」、そして北米からは「HWC」と「Noble」が参戦している。

 今回の注目どころとしては、普段は北米サーバーとアジアサーバーにわかれている関係で、アジアは北米を、北米はアジアのチームを意識していることだ。

 「KONGDOO」は北米勢について「プロゲーマーでありながらエンジョイしている感じ」だとする一方で、「Noble」は「各チームがそれぞれ独特の戦闘スタイルがあり、警戒しなくてはならない相手」だとした。対戦経験が少ないため、その点は未知数だが、一方で対戦を楽しみにしている様子も感じられた。

 また「KONGDOO」と「Caren Tiger」からは、同じアジアチームの「EL Gaming」が意識する相手として挙げられた。「KONGDOO」は何度も対戦しているため「もう会わなくてもいいのかな(笑)」と冗談を交えつつ、「プロチームとしてのシステムが良くできている。練習方法、大会へのコンタクトの仕方がシステムとして整えられているため、その点はうらやましい」とした。

 「Caren Tiger」は「EL Gaming」について、「以前はラッシュの強いチームという印象が強かったが、この半年間で駆け引きも巧みなってきて、隙がない。どんどんやっかいな相手になってきている」と見解を述べた。

 さらに選手らに大会に向けて何を準備してきたかを聞くと、ほとんどが「特別なことはしていない」と答えた。本大会のルールが本戦リーグと同じであることもあり、普段通りの練習を積み重ねたようだ。唯一「KONGDOO」だけが「かなり対策を練ってきた」と答えており、その動向には注目しておきたい。

 また「好きな車輌」を聞くとこれは好みがバラバラだったが、人気が高かったのは「IS-3」。そこそこ機動力があり、火力があり、装甲もあるとバランスが良く、特に大会向きな車輌だとする意見が多かった。

 なお変わったところでは、「Object 416」が「パンケーキみたい」に平べったいから好き(Noble)という意見や、Tier 10の「121」(HWC)、ハマるきっかけになったからという理由で「T1」(KONGDOO)を挙げる意見もあった。

 逆に「対戦すると嫌な車輌」を聞くと、これは全員が「自走砲」と口を揃えた。理由は明確で、やられる時の理不尽さがたまらないから。それまで積み重ねてきたものが一瞬で崩壊するという苦い経験は、どの国の選手にもあるようだった。

 大会では唯一の日本チーム「Caren Tiger」には活躍を期待したいところだが、「優勝する見込みは?」と聞くと「優勝したいが、初戦のKONGDOOには公式戦でまだ勝ったことがないので、まずそこが難関」と述べた。

 公式国際戦初のホームという利も活かし、「Caren Tiger」にはぜひトーナメントを勝ち上がっていただきたい。「Caren Tiger」を応援しても良いし、強豪プレーヤーのプレイを間近で見る機会にもなっているので、興味があればぜひ現地に足を運ぶといいだろう。

各国選手版「『WoT』がより上手くなるためのポイント」

 ちなみに選手らには、「プレイがより上手くなるためのポイント」も伺った。それぞれ答えがバラバラだったので、下記に箇条書きにする。今後のプレイの参考にしていただきたい。

Caren Tiger

 上手い人の動きを学ぶこと。小隊を組んで、喋りながらプレイすることでどのように動けばいいかが理解しやすくなる。またランダム戦では、丁寧にプレイすること。雑にプレイしてしまうと勝負どころで耐久値が切れることもある。そうならないためにも、丁寧さが必要となる。

Noble

 すべてのことを1度にやるのは無理なので、課題を作って、1つずつクリアするようにする。これを繰り返すことが将来に繋がる。またプロになるために大事なのは、仕組みを知ること。調べて、学んで、理解し、その上で、同じような友達を見つけるとお互いに成長する糧になるはず。

HWC

 あきらめないことと、練習し続けること。周りの中傷などにも耐えて、続けることが近道になる。初めは全員最下層から始まる。自走砲にも負けずに続けることで(笑)、上位に進むことができる。

EL Gaming

 遊ぶだけではなく、集中してプレイすること。戦術などを深いところまで考えてプレイすることで、勝てる確率が上がる。そうすると、ゲームの上達が楽しみながらできるようになる。

KONGDOO

 知識や経験など、溜めていたものを発揮するために大事なのは「過去にこだわらない」こと。常に初心に戻った気持ちでプレイすることが、上達するポイントになる。

(安田俊亮)