Windows 10 ゲームマラソン
「CLOSERS」 3Dで進化を遂げたベルトスクロールアクションRPG
お手軽操作とシリアスなアクション、RPG的成長要素が全て楽しめる作品
(2015/10/2 12:00)
「CLOSERS(クローザーズ)」は、韓国NADDIC GAMESが開発し、セガが8月25日より日本でサービスしているアクションRPG。近未来の都市を舞台に、超能力を操る少年達が戦うというSF+サイキックアクション作品だ。ゲームは左右に移動しながら敵を倒して進んでいくベルトスクロールアクション。2D的なゲームシステムでありながら3Dグラフィックスを採用し、エフェクトやカメラワークなどの演出面にも力を入れた作品となっている。
なお、9月15日に不特定の第三者による攻撃により障害が発生しサービスを停止しているが、外部機関と協力の上、今回の攻撃方法ならびに今後想定しうる類似の攻撃方法への対策の導入を完了し、現在は確認と検証中。10月6日から10月9日の間にサービスを再開する予定だという。
本日の「Windows 10ゲームマラソン」は「CLOSERS」を紹介しよう。
Windows 10への対応状況(9月14日現在) | |
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動作状況 | ★★★★(快適に動作) |
メーカー対応 | 未対応 |
Windows 10独自機能 | 特になし |
不具合報告 | 特になし |
サポート情報 | CLOSERSプレイヤーズサイト |
ボタン連打の簡単コンボでド派手なアクション
ベルトスクロールアクションのオンラインゲームはこれまでにも多数存在し、「アラド戦記」などヒット作も多い。「CLOSERS」はそれらの作品の流れを受け継ぎつつ、現代らしさを盛り込んだタイトルとなっている。
ゲームはプレイする作戦(フィールド)と難易度を選択してスタート。作戦では、現われる敵を倒しながら進み、最後にいるボスを倒せば作戦完了となる。オンラインで協力プレーヤーを募り、最大4人同時にプレイすることも可能だ。
操作は、上下左右の移動と、様々なスキルを組み合わせた攻撃が使える。スキルはショートカットキーに設定しておき、ワンボタンで発動できる。本作は最初から複数のスキルがセットされているので、1つのスキルの攻撃が終わった後、別のスキルのボタンを連打していると、自然に攻撃が繋がって大ダメージを与えられる。特別なコマンド入力も要らず、誰でも簡単にものすごい連続攻撃が出せるのが魅力だ。また格闘ゲーム的にヒット数のカウントも表示されるので、さらに多段コンボを目指そうとして熱中度が高まる。
本作の見どころとなるのが、3Dグラフィックスを採用したビジュアル表現だ。攻撃はどれも派手なエフェクトが付いており、通常攻撃を連打しているだけでも爽快なアクションが楽しめる。さらにスキルを連続して決めたり、連続で攻撃を繰り出す必殺技的なスキルを使うと、自分のキャラクターに寄るようなカメラワークで派手なアクションを堪能できる。ゲームの手触りは2Dだが、ビジュアル的には3Dをうまく使い、異次元の爽快感を演出している。
もちろんアクションそのものも魅力的。巨大なボスを相手に戦う時は、ただスキルボタンを連打しているだけでは手痛い反撃を受けてしまう。敵の攻撃を避けて後ろに回り込み、スキルが連続で繋がるように順番も考えて繰り出していく。反撃されそうになったら回避するのも大切だ。またスキルを使うと一定時間は再使用できないクールタイムがあるほか、キャラクターのMPも消費されるので乱発はできない。たとえコンボがお手軽であっても、ゲームとしては腕の差がはっきりと出る。歯ごたえもあるアクションゲームだ。
1人のキャラクターでも十分に楽しめるが、本作には5人のプレーヤーキャラクターがいる。初期のキャラクタースロットは5つあるので、無料プレイの範囲でも全てのキャラクターを切り替えてプレイできる。
キャラクターの成長や装備の強化などRPG的要素も楽しめる
本作はアクションの面白さだけでなく、RPG的な要素もある。敵を倒したり作戦を達成したりすることで経験値を得て、キャラクターレベルが上がる。レベルが上がれば新たなスキルを覚えたり、既にあるスキルを強化したりできる。新たなスキルが増えれば新たなコンボの可能性も広がるし、使いやすいスキルを強化すれば出来上がったコンボの強化も図れる。
作戦の中では、装備品やアイテムを入手できることもある。装備品は武器の他にも様々なカテゴリがあり、より強い装備を求めて新たな作戦に挑んでいく。また装備品を強化するという要素もあり、強化に成功すれば能力がアップしていく。高レベルまで強化できれば見た目にも派手なエフェクトが付与されるため、見た目にも面白味がある。
さらにレア度の高い装備には特殊効果が付与されている。この特殊効果を「チューニング」によって変化させることができる。「基本性能は高いけれど、特殊効果が今一つ……」という時にも、チューニングすれば自分好みの武器に作り変えられる。他にも拾った素材を元に新たな装備品やアイテムを製造したり、不要な装備品を分解したりといった製造系の要素もある。
ゲーム内では最初に基本操作を教えてくれるチュートリアルがあり、その後もクエスト形式で各種のシステムの使い方を教えてくれる。RPG的な仕組みが多いとややこしそうにも見えるが、そこもきっちりとフォローしてあるので安心だ。これからプレイするという方は、まずはクエストを消化しながらゲームを理解していくのがいいだろう。
ベルトスクロールアクションはもはや定番と言っていいジャンルだが、本作はビジュアル面、システム面の両方で今風のデザインになっている。このタイプのゲームが未経験の人や、過去の同ジャンルのゲームで挫折した人も、本作なら面白さに気づいてもらえるはずだ。もちろんコアなアクションゲームファンは、どんどん先へと進んで高難度の任務に挑戦してもらえれば、しびれるような際どいバトルも楽しめる。幅広い人に楽しんでもらえるアクションゲームだ。
Windows 10に正式対応はしていないものの、筆者の環境ではMicrosoft Edgeからのゲーム起動も可能で、プレイにも支障はなかった。動作環境は、デュアルコア以上のCPU、2GB以上のメインメモリ、GeForce 7600以上のGPUなど。Core i5/i7 3000シリーズ以降に搭載されている内蔵GPUがあれば外付けGPUも不要とされている。ただビジュアル設定を最高レベルにし、多数のプレーヤーがいる街中に出ると、かなり負荷が上がる。美しい映像で快適に遊びたいなら、ローエンドでも外付けGPUは使用した方がいいだろう。
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