Windows 10 ゲームマラソン
「ICARUS ONLINE」 製作期間10年の韓国産大作MMORPG
雑魚から強ボスまで多彩なモンスターを捕獲して乗りこなそう
(2015/10/1 12:00)
2015年4月28日に正式サービスを開始したWindows用MMORPG「ICARUS ONLINE」は、韓国Wemadeが10年の歳月と400億ウォンの総製作費をかけて開発した大作タイトル。鳥や獣、ドラゴンなど様々なモンスターを捕獲して飼い慣らしたフェローを使って、騎乗したり、一緒に戦ったり、装備を強化したりできる「フェローシステム」が特徴だ。また、「CryEngine3」を使った美しいグラフィックスは、韓国最大のゲーム賞「大韓民国ゲーム大賞2014」で最優秀賞・グラフィックス賞を受賞している。本日の「Windows 10ゲームマラソン」では、様々なモンスターを乗りこなすのが楽しい「ICARUS ONLINE」を紹介しよう。
Windows 10への対応状況(9月14日現在) | |
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動作状況 | ★★★★(快適に動作) |
メーカー対応 | サポート準備中 |
Windows 10独自機能 | |
不具合報告 | 特になし |
サポート情報 | Windows10のサポートについて |
10年の開発期間と「CryEngine3」が生み出す、壮大で美しい世界
「ICARUS ONLINE」は約10年という長い開発期間を経てサービスをスタートした。かつては「NED」というタイトルだったが、いつまで待っても正式サービスが始まらないため“Never Ending Development”と韓国のファンから揶揄されていたこともあった。しかし、2014年に韓国でのサービスがスタートし、2015年4月からNHN PlayArtとWeMade Onlineの共同パブリッシングで、日本でも正式サービスがスタートした。すでに何度かのアップデートで新コンテンツが追加されており、9月17日には、最新のアップデート「新たなる伝説」が実装された。伝説等級のインスタンスダンジョンや、新フェロー、新装備などが実装された。
「CryEngine3」で生み出された風景は、現在サービスしているMMORPGの中でも指折りの美しさだ。開発に時間がかかっているだけあって、キャラクターの造形やモーション、配置にもこだわりを感じる。当然のことながら、推奨スペックはCore i5-2500k 3.3GHz/FX-6200 3.3GHz以上、メモリ4GB以上、GTX 460/HD 6870以上と少々高めだ。本作の見どころである、飛行型のフェローに乗っての自由な移動や、3D空間を使った迫力満点の戦闘を楽しむには、やはりそれなりの環境が欲しいところだ。
遊ぶには、NHN PlayArtかWeMade Onlineのどちらかのアカウントが必要。ゲームの起動はブラウザ経由だが、Microsoft Edgeから起動しようとすると「ActiveXを入れてください」というメッセージが出て起動しなかった。Internet Explorerなら、初回は同じメッセージが出るが、指示通りに入れておけば2度目からは自動的にランチャーが立ち上がって起動に入った。もし上手くいかない場合は、公式のこちらのサポートを参考にするといいだろう。
運営からは6月25日に、Windows 10へのサポートを予定しているというメッセージが出されているが、これは必ずしもリリース時からの動作を保証するものではなく、Windowsのアップデートに関する問い合わせやなどは運営サポートの対象外となっている。とはいえ筆者が遊んだ範囲内では目立ったトラブルは何もなく、快適に遊ぶことができている。
ただし、Game BarをはじめとするWindows 10の独自機能については、ゲーム内のショートカットが優先されるために起動しなかった。試しにショートカットキーを変更してみたが、ウィンドウモード、フルスクリーンともやはり起動しなかった。
モンスターを捕獲して騎乗するフェローシステムがおもしろい!
プレーヤーが使えるクラスはバーサーカー、ガーディアン、アサシン、プリースト、ウィザードの5種類。種族は人間の男女みだが、外見はスライダを使ってかなり細かいカスタマイズが可能だ。戦闘は相手をターゲットしての方式だが、相手のいる方向を向いて攻撃を出せば自動的にターゲットされるので、ノンターゲット方式に近い感触でプレイすることができる。
レベル上げの過程は、マップ上に点在するメインクエストやサブクエストをこなしながら各地を巡っていく、クエストドリブンな進行。拠点ごとにストーリーがあり、パブリックダンジョン的な場所や、1人用のインスタンスになったダンジョンも用意されているなどボリューム感は満点だ。
10年前に開発が始まったゲームであるだけに、システム的に多少古さを感じさせる場所がないわけではないが、フィールドのグラフィックスは細部まで丁寧に作りこまれており、家の中の家具から飛行でしかたどり着けない場所まで「CryEngine3」の美しさを堪能することができる。
本作最大の特徴はモンスターを捕獲して騎乗できるフェローシステムだ。四つ足でプレーヤーがまたがることができそうなモンスターはほとんどがフェローにすることができる。また、ドラゴンや鳥のような羽根のあるモンスターは飛行フェローとして、空を飛ぶことができるようになる。
本作には戦闘用のショートカットのほかに、騎乗スロットというフェローに乗っている時の専用ショートカットがあり、騎乗武器を持っていればフェローに乗ったまま戦闘することができる。フェロー自身も、騎乗している間にレベルが上がっていき、さまざまなスキルを覚えて戦闘に参加するようになる。
レベル10前後で冒険の拠点となるハカナス城にたどり着くと、初めてフェロー獲得のスキルが使えるようになる。捕獲したいモンスターの背後に回り込んで、スキルを使い、タイミングよくモンスターの背中めがけてジャンプする。うまく乗れると捕獲用のミニゲームがスタートする。「W」、「A」、「S」、「D」のボタンをタイミングよく押すことで成功率を高めていき、失敗よりも早く100%になれば捕獲できる。モンスターによっては、捕獲用の専用アイテムが必要なものもある。捕獲に失敗するとアイテムは消えてしまうので、強いモンスターをフェローにするのはなかなか大変だ。そのぶん、レアなモンスターを捕獲できた時には、張り切って自慢できそうだ。捕まえたフェローを封印石に入れて、装備の強化アイテムとして利用することもできる。
筆者は何年か前に韓国のゲームショウで本作を触ったことがある。その時にも、フェローシステムが非常に面白く、早く日本でもプレイしたいなと思った。その希望がついに叶い、晴れて日本でも遊べるようになったのは嬉しいことだ。ゾンビ牛だろうが、巨大蜘蛛だろうが、スケルトンドラゴンであろうが飛び乗って乗りこなすという面白さは、ほかのゲームでは味わうことができない。ぜひこの楽しさを自分の手で体験して欲しいと思う。
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