「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!
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ブーム到来! こだわりが光る“クルー作成レース”
(2015/6/4 00:00)
最近、クルーの中では「レース作成」がアツイ。俺が作ったレースがきっかけになったのか、主要メンバーの中に盛んにレースを作る仲間がいて、それに引っ張られるようにレース作成ブームが起きてるんだ。現在70本を超えて、なおも増えている。
メンバーの作ったレースの面白いところは「テーマ性」がはっきりしているところだ。「高速道路でスーパーカーレースがやりたい」、「小さな車できびきび走りたい」、「とにかく走るのが難しいコースが作りたい」などなど、そのテーマ性を前面に押し出しコースを作ってくる。ここ数週間で山のようにオリジナルコースが生まれたが、その中から俺とRIAで選んだ3つのコースを紹介する。ぜひ、検索してみんなも走ってみてくれ!
作成コースを走っていて改めて感じるのは、“「GTAV」のフィールドデザインはスゴイ!”ということだ。「GTA Online」のレースは、全てフィールドを利用して作られるが、テーマに合わせた地形がきちんと用意されており、障害物などでさらに面白さを増すことができる。自分の走ってみたいシチュエーションを突き詰めるのは、楽しいな!
最初から最後まで団子状態! 超高速のガチバトル「オッス! リーダー」
最近の俺達は毎日のようにメンバーが作ったコースを試しているが、今回はその中から何度も走っているレースを取り上げてみたい。最初に紹介するのが「オッス! リーダー」だ。これは、この前紹介したロックスター作成コース「ロス・リーダー」にインスパイアされてできたコースだ。原作の「ロス・リーダー」と同じ、スーパーカー「ゼントーノ」に車両を統一して、高速道路をぶっ飛ばしていく。
俺が感心したのは、そのコースの選び方だ。「ロス・リーダー」がオリンピック高速道路からスタートして、街の方に向かう“内側のエリア”を周回するコースになっているのに対して、「オッス! リーダー」では、スタート地点こそ同じだが、そこから真逆となる港のあるラ・プエルタ高速道路のミリアム・ターナー陸橋の方を周回する、かなり大回りな作りになっているんだ。
「ロス・リーダー」の面白さはゼントーノのポテンシャルを活かせるストレートが多いところで、いくつかのカーブがアクセントとなっている。対して「オッス! リーダー」はクセのあるカーブは少なく、だからこそレースの駆け引きが熱くなる。「誰でも楽しめるスーパーカーでの戦い」というコンセプトから見ると、俺は「オッス! リーダー」は原作を越えたと思うね。
特に高速道路の中でもバツグンに景色がいいミリアム・ターナー陸橋は、ゆるやかに弧を描くようなカーブなので、あまり気を使わずに全速力でぶっ飛ばせる。走っていて気分爽快なんだよな! 日頃のストレスを解消するにはもってこいだぜ!
ゼントーノ固定のレースだけに、本当に対戦が熱い。「GTA Online」のレースでは、は後ろにつくと“スリップストリーム”が発生して加速が増すし、後ろの人の方が「追い上げ」ルールの効果で速くなる。もちろんこれらは設定でオフにできるが、オンのほうがよりカオスになって面白い。上位は常に団子状態になり、高速で車体がぶつかると数台巻き込んでの大クラッシュにも繋がりやすい。
このため、時にはあえて集団をさけ、中盤くらいで虎視眈々と最終の直線での逆転を狙うのが定石なんだが……後ろから追い上げてくる奴らはガンガン突き上げてくるし、気を抜けば先頭に離されちまう。何度走っても思ったような結果にならないけど、うまく行けたときには最高に気持ちいい、ほんとうに飽きない楽しいコースだぜ。
道なき道をパワーで突き進め、ファイト一発! 「くろかん!!!」
次に紹介するのは巨大なタイヤを持ったオフロードカー、「サンドキングSWB」固定のオフロードレース「くろかん!!!」だ。コースは海岸沿いの高速道路上から始まり、川沿いの山道を抜けていき、最後はやはり海岸沿いの島に向かうという自然を満喫できる豪快なレースになっている。
このコースのテーマは「道なんか走らせねえ!」という、すさまじいものだ。チェックポイントは道に設置されてなくて、凸凹な山肌、木が生い茂る林、油断すると沈んでしまう川のそばなどを突き進んでいく、むちゃくちゃなコースになっている。
この道なき道を、サンドキングSWBの大パワーと、でかいタイヤで無理矢理走らせる。オフロードカーや、「リポビタンD」のCMみたいなハチャメチャなコースだ。しかもこのコースを集団で走るんだ。ひっくり返るは、沈むは、もみくちゃになるわで、「完走できたらおめでとう」というくらいのコースなんだ。
こう書くと難しいだけのコースみたいだが、違うんだな。でかいサンドキングSWBで高い岩場から砂浜や川の中に飛び降りたり、馬力を活かして崖を無理矢理登ったりするような高低差のついた抑揚のあるラインを走るように、うまくチェックポイントが設置されていて、サンドキングSWBの魅力が十二分に味わえるんだよ。とても上れないような急斜面をぐいぐい上ったり、仲間が木に引っかかったおかげで危険地域をパスできたり、次々と現われる難関を突破していくのがすごく気持ちが良いんだ。この爽快感こそが、「くろかん!!!」で本当に表現したいことだろうな。
制作者のオススメはこのすさまじいコースを“雨”で走ることだ。タイヤは滑るし、ゴール付近の海はなんだか水かさが増していて沈没しやすく、本当にゴールできるのか途方にくれてしまう難易度になっている。今回は大人数のレースのため“晴れ”にしたんだが、雨と比べるとびっくりするほど走りやすくなって、俺はこっちが気に入ったな。はじめてプレイするときは、晴れでのプレイを推奨だ。もちろん、天候を雨にして、制作者の表現したかった本当の世界も味わって欲しい。きついけど楽しいぜ。
コミカルに回転し、ぶつかり、跳ねろ! 「パンティスト キング」
俺も含めて、うちのクルーはコンパクトカー「パント」が大好きだ。このためパント固定のレースも多いんだが、バランス的にも見栄えもピカイチだったのが「パンティスト キング」だ。パント愛好者“パンティスト”の、“キング(王)”を決めるという意味のタイトルだが……ダジャレだよな。
北の農園にコースを設定し、農園内の狭い用水路をパントで通り抜けようという発想がまずユニークだ。実際に走ってみると、この狭い用水路は確かにパントやイッシー以外の車で抜けようとしても、車体が引っかかって動けなくなるだろうな。そんな中をパントで走るとギリギリ走行できるんだが、やっぱりまっすぐ走るのは難しくてスピンしたり、壁にぶつかって横を向いたりしちまう。
そこに後続のパントが突っ込んでくるもんだから、用水路はパントがひしめく混沌とした状態になり、メンバーみんなで大爆笑だ。用水路のコースには、柵を利用したジャンプ台も置かれていて、丸っこいパントが宙を舞うビジュアルもマヌケで面白かったな。ちょこまか走る車用にこういうロケーションを考えついたのは、感心させられたぜ。
結構入り組んだコースだが、チェックポイントの配置がうまく、きちんと走れるところも好感触だ。ただし、このコースは茂みに隠して「ミサイル」が置いてあったりする。カーブで曲がりきれなかったり、ショートカットを狙うとミサイルやガスタンクにぶつかって大爆発を起こすことがあるので、注意が必要だ。
さらに最後のゴールもかなり派手な作りだ。ゴールのポイントはなんと崖の先にある灯台! 以前紹介したスタントジャンプと同じ場所なんだ。ここは最高速で突っ込み、豪快なジャンプでゴールできる。パントならではのテクニカルさと、狭いところを走るドキドキ感、そして最後の爽快感溢れるゴールと、構成に感心させられたぜ。
仲間が作ったレースを走るのは、本当に楽しい。そしてそれを皆に紹介できるのは、とてもうれしいな。みんなもぜひ俺の仲間が作ったコースを楽しんでくれ。そして、俺達が「レース作成」にはまったのは“車種固定”のルールがわかったから、ということは知らせておきたい。車の特性を活かし、ポテンシャルを引き出して勝利を目指す車種固定レースは、プレーヤーキャラクターのランクが低くても、車を改造してなくても楽しめるし、性能が同じだからかなり混戦になる。ドライビングテクニックを磨きたくなるんだ。読者のみんなも、面白いコースを作ってみてくれ!
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