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「ドラゴンクエストVII Reimagined」試遊レポート。「バースト」や「どこでも転職」などの新システムで、遊びやすさを徹底的追求!
2025年11月20日 00:00
- 【ドラゴンクエストVII Reimagined】
- 2026年2月5日 発売予定
- ※Steam版は2026年2月6日発売
- 価格:
- 通常版 8,778円
- 豪華版 15,800円
- 超豪華版 29,800円
- デジタルデラックス版 10,978円
スクウェア・エニックスは、2026年2月5日に発売予定のプレイステーション 5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PC(Steam/Microsoft Store on Windows)用RPG「ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)」(以下、「DQVII R」)のメディア向け試遊会を開催した。
2000年にプレイステーションで発売された「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」を「Reimagined(リイマジンド)」のタイトルのもとにリメイクした作品で、2012年発売のニンテンドー3DS版のゲームシステムなども踏まえ、現代のプレイスタイルを強く意識し、遊びやすさを追求した内容で開発が進められている。
この試遊会では開発中のプレイステーション 5版を使用し、ゲーム本編で訪れる2つの町や村を起点とするエピソードを進める過程で、本作の主なゲームシステムを体験することができた。本稿ではそのレポートをお届けしていこう。
ニンテンドー3DS版をベースに、ドールをスキャンして構築した「ドールルック」のキャラクターが活躍する
「ドラゴンクエストVII」は、「ドラクエ」シリーズ史上初めて3DCGを採用した作品だ。フィールドやダンジョンの背景が斜め見下ろし型となり、視点を自在に動かせる冒険は実に新鮮だったわけだが、この「DQVII R」は全てが3DCGとなった3DS版をベースにグラフィックスを精細化、キャラクターには「ドールルック」という独自の表現を採用している。
ドールルックとは、鳥山明氏のキャラクターイラストをもとに立体物のドールを制作し、それを3DスキャンしたデータからキャラクターCGを構築する手法だ。実際のゲームの画面はどことなく人形劇を思わせるような温かみを感じられる。ドット絵を発展させたHD-2Dリメイクタイトルからの確かな進化を感じられるはず。
体験した最初のシナリオは、序盤で訪れるエンゴウの村。主人公(アルス)とマリベル、キーファら3人は占い師の予言に従い、炎の山の祭り「火送りの儀」に参加する。近年のリメイクシリーズのシステムを踏襲し、それまでのあらすじや行くべき場所が表示されるのは、期間が空いた後のプレイ再開時などにはありがたい機能だ。
こうした遊びやすさへの配慮はメニュー画面でも確認することができ、細かく設定できる「難易度設定」やチュートリアルの「旅の心得」、特定ハードにおける決定ボタンの変更など、幅広いプレイスタイルに対応した仕様だ。
バトルは3DS版と同じくシンボルエンカウント制を採用。ドールルックなモンスターは接触するとバトルになるわけだが、後方からボタンで斬りかかることでダメージを与えられ、レベル差があるときはそのまま倒したりすることもできるそうだ。
バトルは「めいれいさせろ」による任意コマンド選択か「さくせん」で設定したAIによる行動というおなじみのシステムに加え、「オートバトル」も導入された。これは「さくせん」で設定したAI行動とはまた違って、全員が高速で「バッチリがんばれ」準拠の戦闘を行う自動戦闘モードで、特別な戦い方が必要のないダンジョンの移動時やレベル上げなどで重宝するはず。
バトルの新システムの一つに「バースト」がある。これは敵から攻撃を受けるなど特定の条件を満たすと、そのキャラクターの感情が高ぶって「バーストチャージ状態」となり、次のターンにバーストを発動できるようになるというもの。バースト発動時は、身につけている呪文や特技とは別の「職業とくせい」の効果を得られ、バトルを有利に進められる。
バーストチャージ状態は一定時間維持することができ、「めいれいさせろ」であれば任意の発動が可能だ。ボスなどの強敵のバトル前にバーストチャージ状態にしてからバトルに挑めば、より有利になるといった戦術も成立する。一方でボスモンスターもこのバーストを使ってくることもあるので、その対策も必要となりそうだ。
ダンジョン探索において、主人公らの支えとなるのが「女神像」の存在だ。ダンジョンの要所で見つかる女神像は回復の泉とセーブポイントを兼ねた存在で、HP・MPの全回復と冒険の書への保存が行える。ダンジョンマップもあるので、迷って困るようなことはないと思うが、探索ではひとまずこの場所を目指すのが確実だと感じられた。
職業は2つをかけもちして、その能力を発揮できる!「どこでも転職」で戦況に応じた転職も可能
主人公と仲間キャラクターにはそれぞれ「職業」があり、バトルではそれに準じた戦法で戦い、勝利したときに得る「職業熟練度」によって「職業ランク」が上がっていく。世界のどこかには「ダーマ神殿」があり、そこで新たな職業に就くことができるわけだが、本作は2つの職業を「かけもち」することが可能となった。
かけもちした職業は両方の呪文・特技や職業とくせいを備えているので、単純に冒険やバトルでの選択肢が増え、ランクも同時に上がっていくため、基本職から上級職への転職も楽になり、キャラクターの育成はさらに楽しくなるはず。なお転職はダーマ神殿だけでなく「ダーマの水晶」を使った「どこでも転職」により、旅先での転職ができるようになったことも注目すべき点だ。
試遊の後半で体験したハーメリアの町からの冒険では、主人公らはレベル20前後まで成長していて、職業のかけもちによりたくさんの呪文や特技を身につけていた。装備は武器と盾が見た目にも反映され、その他に兜と鎧、アクセサリー2つを装備することができる。「モンスターの心」はアクセサリー扱いとなり、装備することで特殊な能力を発揮できるようになっていた。ハーメリア周辺は水没していて、船による移動も体験し、そのときはフィールドやダンジョンとは異なり、ランダムエンカウントとなることもわかった。
バトルでの仲間のAIも賢く、オートバトルを使うことで冒険はサクサク進み、試遊範囲の最後に待ち受けるボスまでたどり着き、それを倒して体験を無事終えることができた。
HD-2Dのリメイクシリーズも完成度は高かったが、ドールルックを導入した本作は、これまで以上にキャラクターに感情移入しやすくなった印象がある。キャラクター個々も近年のCGアニメを見ているような愛らしさやコミカルさを備えていて、イベントシーンも想像以上にドラマチックだった。
先日配信された「State of Play」では、成長した姿のキーファがパーティーに再加入するという衝撃のストーリー展開も明らかとなった。今回の試遊範囲に大きな変化はないようだが、前後の展開も大いに楽しみである。
現代の最高の技術をもって開発が進められている「DQVII R」。発売はもう少し先となるが、PS版や3DS版をそれなりにやり込んだ筆者も、数時間の試遊をかなり楽しむことができたので、「ドラゴンクエストVII」を遊んだことがある人もない人も、期待を高めつつ待っていただければと思う。
(C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX
(C) SUGIYAMA KOBO
(P) SUGIYAMA KOBO
※画面はすべてPS5版の開発中のものです。

































































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