【特別企画】

「ディビジョン2」RPG要素排した「リアリズムモード」登場! シリーズ10周年記念の期間限定新モードが3月に

【「Tom Clancy's The Division 2」アニバーサリーシーズン】
3月 実装予定

 2026年に10周年を迎える「Tom Clancy's The Division」シリーズ。そんな本シリーズにおいて、7周年を迎えるシリーズ2作目の「Tom Clancy's The Division 2(以下:ディビジョン2)」にアニバーサリーシーズンが到来する。実装予定は3月。

 「アニバーサリーシーズン」では、期間限定の新モード「リアリズムモード」が実装されるほか、通常の各シーズンと同じようにコスメティックなどのアイテムがもらえるシーズンパスが実装予定。新モード「リアリズムモード」は、エージェント(プレイヤーキャラクター達)と同じ目線で遊べる新モードで、RPG的な要素が取り除かれており、ゲーム的なHUDの制限や各種ダメージの調整によってさらに戦術的なシューティングゲーム体験ができる。

 本稿では、1月11・12日に新宿で開催されたUBISOFT主催イベント「FPS Day X」にてクリエイティブディレクターのYannick Banchereau氏に伺った内容と、「リアリズムモード」を試遊した感想を紹介していく。新たなフェーズに入る「ディビジョン2」に注目していただきたい。

お話を伺った「ディビジョン2」クリエイティブディレクターのYannick Banchereau氏

シリーズ10周年! 「アニバーサリーシーズン」について

 「ディビジョン」シリーズは前述した通り2026年に10周年を迎える。「ディビジョン2」においては7周年を迎え、同作DLC「Warlords of New York」(以下:WONY)は6周年となる。

 そんな中、「ディビジョン2」には3月に各周年を記念した「アニバーサリーシーズン」が実装される。実装時期は、現在進行中のYear7の後で、Year8の前。Banchereau氏によれば「シーズンパスは通常の100よりも短いものになる」とのことだったが、コスメティックなどの限定報酬も用意されているため、しっかりプレイしたい。

 特に注目していただきたいのは大枠のシリーズとなる「Tom Clancy's」シリーズの他作品「レインボーシックス シージ」や「ゴーストリコン」シリーズとの衣料品コラボレーション。具体的にはまだ公開されていないものの、アイコニックな衣装が追加される模様だ。「レインボーシックス シージ」の衣料品は既に展開されているが新たに追加されるものと思われる。

 また、この「アニバーサリーシーズン」中には、期間限定の新モード「リアリズムモード」が実装される。同モードでは「アニバーサリーシーズン」のシーズンパスを進めることはできないが、舞台となるDLC「WONY」のメインミッション(キーナーと戦うまで)をクリアすれば報酬もあるとのことなので、ぜひ楽しんでほしい。

「リアリズムモード」とは? 特殊部隊のような本格タクティカルシューターを楽しめる期間限定新モード

 期間限定新モード「リアリズムモード」とは、「ディビジョン」のコンセプトをそのままにタクティカルシューターを味わえる新モードで、3月の「アニバーサリーシーズン」に実装予定。本編のゲームデータとは完全に別のモードとして実装され、既存のエージェント枠を消費せずに新しい枠を使ってキャラクターを作ることでプレイできる。プレイ時間は5~10時間程度が想定されている。

 舞台となるのはシリーズのアイコニックな街であるニューヨーク。プレイできるのは、「ディビジョン2」のDLC「WONY」を持っているプレイヤーのみとなる。同DLCのメインミッションやアクティビティを「リアリズムモード」でプレイ可能。データは完全に分離されており、本編のアイテムを「リアリズムモード」に保管庫経由を含めて持ち込むことができないほか、マッチングも分けられる。

 「リアリズムモード」では、ゲーム世界でエージェントが見られるHUD以外のゲーム的要素をほとんど排除し、特殊効果のあるギアセットや各種タレント、レジェンダリー武器などを排してRPG要素を削ることで没入感のあるプレイが可能。エネミーやエージェントたちのダメージや体力も調整されており、ヘッドショットで敵を倒せるようになるだけでなく、ボディアーマーを着ている胴体部分や手足へのダメージ減少などの調整が行なわれる。

 なお、プレイヤーの体力も減るので、剣林弾雨をかいくぐり敵をなぎ倒すアクション映画の主人公たちのような戦い方は基本的に難しいと思う。

 また、インベントリ内のアイテムについては先に述べたギアセットやレジェンダリー武器が削除されているだけでなく、各アイテムのパラメーターも装弾数といった基本的なもの以外非表示となるため、実際に試さなければどういったものか分からなくなるという。加えて、スキルは一部削除されたりクール時間が長くなるとのこと。

 さらに、弾薬やアーマーの補給箱もなくなるため、ゲリラ撃ち(カバーから銃だけを出して弾をばらまく撃ち方)をするとすぐに弾切れになるほか、無理な突撃をするとすぐにやられてしまう。洗練された特殊部隊のようにカバーを使って丁寧にクリアリングしていく戦い方が求められる。

ゲリラ撃ち(カバーから銃だけを出して弾をばらまく撃ち方)

 ここまでの説明で、字面だけを見ると難易度が上がっているようにも感じるが、ヘッドショットや弱点攻撃などを駆使することでキルタイムは短くなるので難易度を単純に比較できない。試遊した所感としてはヘッドショットをすれば敵はすぐに倒せる(ヘルメットを被っている場合は先にヘルメットを破壊する必要あり)し、無暗に突っ込むとやられるので、「『ディビジョン』の世界観で遊ぶ『ゴーストリコン』シリーズ」といったイメージだ。

 Banchereau氏によれば「『ディビジョン』の初期コンセプトに近い」とのことだったので、12年前に「E3」で公開されたゲームプレイに近いものを想像していただけたらと思う。

【Tom Clancy's The Division - E3 gameplay reveal】

 RPGハクスラとしてスキルや強力な装備で敵をなぎ倒す通常の本編よりも、主にプレイヤースキル的な意味で多方面での戦術的なプレイが求められるのが「リアリズムモード」となっている。そのため、前述した初期のゲームプレイの雰囲気が好きな方はとても楽しめると思う。

 また、細かい部分になるが武器ダメージは武器種類ごと(アサルトライフルやマークスマンライフルなど)に分かれており、アサルトライフルではボディアーマーを1発で貫通できないが、マークスマンライフルでは1発で貫通して倒せる。ただし、現実の銃で使用する弾ではなく、武器種毎に異なるため「タルコフ」のように超リアルというわけではないが、リアルさが増している点にも好感が持てた。

 個人的には難易度はあまり高くないと感じたが、理由は文字通り本編のミッションを何百回もプレイして敵の湧く位置やギミックを覚えているからかもしれない。「リアリズムモード」をプレイしている人同士はマッチングもできるので、初見の方や復帰勢の方は、もし攻略に詰まったら気軽に他プレイヤーと協力して攻略するのもいいだろう。

 シリーズファンは新しい楽しみ方を体験できるほか、“シリーズのコンセプトは好きだが本編を一度遊んでみたもののRPGゲームのようにヘッドショット1発で敵を倒せず体力を削りきるまで何十発も撃ちこまなければ倒せないことに挫折してしまった人”が改めて「ディビジョン」に触れるいい機会になると思う。

Year8はもっともっと盛り上げていく!

 Banchereau氏によれば「Year8ではさらに『ディビジョン2』を盛り上げていく」という。詳しいことは教えていただけなかったものの、「今後の新たなギアセットは特定のプレイスタイルにさらにフィーチャーしたものにする」「新ミッションなども追加予定」「ストーリーも続く」など興味深いお話を伺えた。

 なお、昨今話題となった「ディビジョン3」については「開発中です。何も言えない。」とのことだった。「ディビジョン ハートランド」の開発中止のニュースが記憶に新しい中、しっかりと今後のシリーズが開発されていると分かり、いちシリーズファンとしてはひと安心である。

 リリースから7年が経過し8年目に突入してなお、新しい要素が更新され続け盛り上がりが加速する「ディビジョン2」の今後とシリーズのこれからに注目したい。

 最後に、Banchereau氏に「ディビジョン」シリーズのファンへのコメントを求めたところ、「コミュニティのこれまでの熱烈なサポートに感謝します。単純にThank youじゃ足りないぐらいありがとうございます」とのことだった。ユーザーと開発陣が一緒に盛り上げているのも「ディビジョン」の魅力だろう。

 この機会にシリーズファンだけでなく、新しいユーザーが増えることにも期待したい。