【連載第216回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


PSPgo用の液晶保護フィルターやハードカバー
操作性をアップさせるグリップアタッチメントグッズを試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 前回は新型携帯ゲーム機「PSPgo」の液晶保護フィルターグッズを試したが、今回はハードカバーやシリコンカバー、グリップアタッチメントのグッズを試してみた。「PSPgo」の発売から1カ月も経たないうちに、ずいぶんとグッズが充実している印象を受ける。

 PSPgoは筐体がコンパクトになった分、ディスプレイパネルと本体のスライド筐体になった。また、充電端子と外部出力端子が1つのマルチユース端子にまとめられているため、現状は、充電しながら外部出力させるならクレードルとの併用が必要だ。このように、利用にあたって、「PSPgo」ならではの特徴がいくつかある。そのため、本体に装着するタイプのグッズはチェックしておきたいポイントが多い。そのあたりをまとめていこう。

【今週のおしながき】
PSPgo ミヤビックス 「OverLay Brilliant for PSP go」
PSPgo ミヤビックス/CAPDASE 「CAPDASE クリスタルケース for PSP go」
PSPgo ゲームテック 「クリスタルシェル」
PSPgo ゲームテック 「シリコンプロテクタ」
PSPgo デイテルジャパン 「アシストグリップ」
PSPgo カンタービレ 「グリップアシスト」

 




● 高品質な液晶保護フィルター「OverLay Brilliant」のPSPgo用が登場

「OverLay Brilliant for PSP go」

    メーカー:ミヤビックス
    価格:840円


パッケージには液晶保護フィルターが1枚封入されている。クリーニングクロスは付いていない
画面の半分にフィルターを貼ったところのアップ。さすがにフチは見えるが、色味の変化はほぼ無く、透明度も非常に高い

 これまで数々の携帯ゲーム機等に登場し高いクオリティをみせてきた液晶保護フィルターグッズ、「OverLay Brilliant」のPSPgo用が発売された。色の再現率にこだわり、紫外線を99%カットして目への負担も抑えるというのが特徴だ。

 パッケージには液晶保護フィルターが1枚封入されている。貼り方の説明等は簡素ではあるが、必要な手順等は記述されている。フィルターの構造はハードコーティング層、PET層、粘着層(自己吸着)となっている。のりを使用しない自己吸着タイプなので貼り直しも可能だ。

 フィルターを実際にPSPgoに貼ってみる。フィルターのサイズはPSPgoの液晶画面とほぼ同サイズ。それだけに位置合わせをしっかり行なわないとずれが目立ってしまうのだが、角の形状も液晶画面と同じなので、ぴったり角を合わせればキレイに貼れる。フィルターは吸着がよく堅さもあるので、気泡が入りづらい。ホコリの混入さえ気をつければ非常に貼りやすいフィルターだ。

 貼り付け後の見た目はさすがの一言で、フィルターが貼られているかどうかもパッと見ただけではわからないほど。フィルターのフチも目立たず、非常にキレイに仕上がった。少々厚みがあるフィルターなので横から見るとさすがにわかるが、一体感が非常に高いフィルターだ。

 透明度は非常に高く、色味の変化もほぼ感じられない。反射の軽減に関してはそこそこな印象だが反射の光に色がつくようなこともなく、素直でクセのないフィルターだと感じた。紫外線のカットに関してはあまり詳しくはないので言及は避けるが、液晶のギラつきが抑えられているように感じるところはあった。

 そこそこに堅さと厚みがある点も保護性能の面で安心感を感じる。PSPgoではこれまでのPSPにあったような液晶画面のフチも無くなったので、フチを意識して薄く柔らかなフィルターにする必要もなく、十分な厚みと堅さを持ったフィルターにできるのだろう。

 保護範囲が広くクセのないハイクオリティな液晶保護フィルターだ。貼りつけもしやすく、不満点のないフィルターとなっている。こだわる人にもオススメできる高品質な一品となっている。

左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分にだけ貼ったものだ。透明度、色味、貼り付けのしやすさと、いずれも好印象。フィルターのサイズも画面と同サイズでそれがより一体感を高めている



● 一風変わったカラーバリエーションが個性の、海外製PSPgo用ハードカバーグッズ

「CAPDASE クリスタルケース for PSP go」

    メーカー:ミヤビックス
    価格:1,470円
    カラーバリエーション:ブラック、クリア、パープル、レッド、ソリッドブラック


スライドディスプレイ側と本体背面用のハードカバーセット

 海外メーカーCAPDASEのPSPgo用ハードカバーグッズ。国内での販売はミヤビックスが行なっている。カラーバリエーションはスライドディスプレイ側がクリア、本体背面側が5色あり、今回はブラックとレッドのサンプル品をお借りした。なお製品には液晶保護フィルターが付属するということだが、今回はサンプル品のためか液晶保護フィルターは付属していなかったため、そちらは試していない。

 スライドディスプレイ側のカバーは液晶画面を保護しないタイプで、開口されている。そのため製品には液晶保護フィルターが付属するというわけだ。開口部はそのほかにスピーカー穴、PSボタン、ワイヤレスLANとBluetoothのLEDの位置にある。4つ控えめなツメがついていて、スライドディスプレイのフチにひっかけて固定する。カバーの厚みは1mm無い程度となっている。

 本体背面に装着するカバーはカバーと言うより薄いシールドのような作り。側面中央の銀色のパーツのあたりまでカバーする作りで、側面にあるスイッチ類や端子、L/Rボタンにはカバーが被さらないようになっている。そのため、各スイッチ等には全てアクセスできる。音量+/-ボタンの横と底面にツメがあって本体に固定する作りだ。

スライドディスプレイ側のカバーは液晶画面部分を開口しているタイプ。前面が厚みのしっかりあるクリアカバーなのに対して、背面は色のある薄いプレートのようなカバーになっている
本体背面側のカバーは薄めなので、操作にほとんど影響していないところが嬉しい

 装着してみると本体背面側のカバーにあるツメが少々目立つものの、見栄えもよく一体感が高い。スライドディスプレイ側のカバーは手触りがツヤツヤとしており、背面側はサラサラとしている。

 操作感はなかなかに良くて、各種ボタンやスイッチ類を触りやすい。PSボタンの箇所は親指を置く方向に向けて開口されているので押しやすく、本体背面側のカバーはほとんどスイッチ類に干渉していない。唯一音量+/-ボタンの横に固定用のツメが伸びてきているが、それもカバーがかなり薄いおかげであまり邪魔にはなっていない。不満点がなく扱いやすいカバーだ。

 残念だったのはクレードルとの併用で、かなり薄いカバーなので併用できるのではと期待したものの、底面のツメの厚みで浮いてしまい、カバーを付けたままではマルチユース端子がしっかり接続されず、充電等ができなかった。また背面側のカバーを外してディスプレイ側だけにしてもやはり充電はできない。スライドさせて本体の厚みを完全に未装着の状態にしないと併用できなかった。クレードルを活用している人には辛いところだ。

 保護する範囲がちょっと少ないと感じたところがあるが、操作に影響がほとんどなく快適にプレイできた。カバーをつけたままではクレードルを利用できなかったのが残念だったが、それ以外は不満点が少ないハードカバーグッズだ。

各スイッチやボタン、端子類などは全てアクセスできる。PSボタンは指を置くスペースも開口するなど配慮された作りだ



● クリアハードカバーで液晶画面も保護!一体感は高いものの手への影響が残念

「クリスタルシェル」

    メーカー:ゲームテック
    価格:945円


スライドディスプレイ側と本体背面用のクリアハードカバー

 PSPgo用のハードカバーグッズで、前面と背面の2つのパーツに分かれており、液晶画面もカバーで覆うタイプになっている。

 携帯ゲーム機と言えば液晶画面を保護フィルター等で保護するのが定番だが、液晶保護フィルターを使わずにこうした液晶画面を覆うタイプのハードカバーで画面を保護するのも、手軽でいい選択肢だ。ハードカバーは着脱が簡単なうえ、画面ごと本体を保護して、さらにホールド感も高められる。ただし、ハードカバーは操作感に大きく影響するため、グッズによって手に馴染むかどうかが大きく変わってくる。そのあたりに注目したいグッズだ。

 カバーには各種の機能にアクセスできるよう開口がされている。前面側のカバーはPSボタンとスピーカー穴が開いており、背面側のカバーには、L/Rボタン、POWER/HOLDスイッチ、メモリースティック マイクロ(M2)スロット、WIRELESSスイッチ、ディスプレイボタン、音量+/-ボタン、サウンドボタン等の、側面にあるスイッチ類が全て触れるように開口されている。側面はほとんど開いていて支えのみという作りだ。

 また、背面には可動式のついたてが付いている。これを立てることでPSPgoをスタンドのように立てかけておける。ついたてはカバーのくぼみについたて側の突起をはめこんで固定する方式。開閉するときに少し堅い感触がするが、使い込むとこなれてスムーズになった。カバーの厚みは約1mm程度となっている。

 装着は前面側(スライドディスプレイ側)、背面側(本体側)にカバーを被せるだけと簡単。前面側のカバーはツメなどの固定がなくそのまま筐体にはめ込むように装着するため固定力は劣るが、手で外そうとしない限りはそうそう外れない。ただ、本体を落としたりなど強い衝撃などがあると外れる。背面側は側面のツメが本体にひっかかって固定されるため、固定力は十分だ。

 装着した状態でもスライドはスムーズに行なえて、一体感も非常にいい。PSPgoはスライド機構のためボタン類などは保護されているし、外側もハードカバーによって覆ってしまえば安心だ。カバーの透明度もそこそこに良くて、液晶画面もしっかりとクリアに見える。

本体を完全に覆う作りになっていて、液晶画面の部分もカバーで保護される。液晶保護フィルター代わりにこうしたタイプのハードカバーで画面を保護するのもひとつの選択肢だ
固定用の突起が写真のように本体を持っている手に当たってしまう
背面のついたてを立てればスタンドにできる
クレードルとの併用は残念ながらできない

 実際にハードカバーを付けた状態でPSPgoを使ってみた。持ち運び時の安心感は非常に良くなって、これまでのPSPシリーズよりもPSPgoのハードカバーは効果的だと感じた。それでいて操作部分はカバーの影響がほとんどなく、L/Rボタンもボタンが大きめになっているのでカバーの影響を受けずにスムーズに操作できた。カバーによって適度な厚みが加わることで、操作部分のホールド感も高まる。

 本体との一体感もよいのだが、大きな難点がいくつかあった。それは背面側カバーの左側面にあるツメで、これの角が操作部分を持っている手にかなり強く当たってくる。PSPgoは持ち方としてスライドさせた下部分の左右を両手で挟み込むようにホールドするのだが、そのとき、側面のカバーのツメががっちりと手に食い込んできてしまう。持ち方を変えるとどうしてもL/Rボタンが操作しづらくなりホールドしづらくなってしまうのでそれも難しい。側面の角は削って丸みをつけるなど個々に工夫をしないと厳しいだろう。

 この事から、PSPgoのハードカバーグッズは非常に使い勝手のいいグッズではあるものの、背面側の固定方法を工夫しないと操作に影響が出てしまうということがわかった。特に左側面は方向キーやアナログパッドを操作するため、本体を強く握ることになる。ハードカバーグッズについてはここの作りが焦点になりそうだ。

 もうひとつ気になったのはクレードルを併用する場合で、カバーの厚みが加わる分クレードルから浮いてしまい、マルチユース端子がしっかり差し込まれず充電や外部出力ができなかった。一応スライドを開いた状態で背面側のカバーも外せばクレードルと併用できはするが、かなり限定されてしまう。クレードルと本体カバー系グッズ(ハードカバーやシリコンカバーなど)の相性は良くない。クレードルを併用するなら、カバー系グッズではなく液晶保護フィルターとの組み合わせが無難になりそうだ。

 ハードカバーのついたてを立てることでカバーをスタンドにすることもできるが、こちらも底面のマルチユース端子は使えないので充電したり外部出力したりすることはできないのが辛いところではある。外出時など、充電は考えずにちょっと立てかけて動画等を視聴したいというような使い方には嬉しい機能だ。

 筐体との一体感もよく液晶画面も手軽に保護できるハードカバーグッズなのだが、背面側カバー左側面のツメによって操作が辛くなる点、クレードルとの併用ができない点が残念だ。クレードルは使用せずPSPgo単体で活用しているという方なら、ツメの角を削るなど工夫すれば良い具合に扱えるようになるかもしれないが……。一体感、使用感はいいだけに、惜しいグッズと感じた。




● 本体を包み込んで保護するシリコンカバー。カバー越しに押すL/Rボタンは厳しいところ

「シリコンプロテクタ」

    メーカー:ゲームテック
    価格:945円
    カラーバリエーション:ブラック、ホワイト


本体を保護するシリコンカバーグッズ。ラバーコーティング加工が施されているのが特徴だ

 PSPgoを保護するシリコンカバーグッズ。サラサラとした手触りでホコリが付きにくいというラバーコーティング加工を施したシリコン素材を使っているのが特徴だ。カラーバリエーションはPSPgoの本体色にあわせたブラックとホワイトがあり、今回は本体色にあわせてホワイトを試してみた。

 当然のことながらハードカバーとは違ってこちらは液晶画面は保護できないので、画面を保護したい場合は液晶保護フィルターと組み合わせるのがいいだろう。こうしたシリコンカバーグッズには液晶画面の保護を考慮して保護フィルターをセットにしているものもあるが、この「シリコンプロテクタ」には付属しない。

 シリコンカバーはスピーカー穴やPOWER/HOLDスイッチ、LEDランプ、WIRELESSスイッチの箇所は開口されているが、その他のボタンやスイッチ類は全てカバーの上から押す作りになっている。L/Rボタンやボリュームスイッチなども全てカバー越しに操作するので、ここは好みが分かれるところ。また、メモリースティック マイクロ(M2)スロットはカバーで完全に覆われてしまい、カバーを外さないとアクセスできない。メモリースティック マイクロ(M2)を頻繁に交換する方には辛い仕様だ。

 底面のイヤフォン端子とマルチユース端子はカバーに差し込み式のフタがついていて、端子を使わないときに保護できるようになっている。


一体感はなかなか良好。厚さのあるカバーなので凝縮感が増すが、その分、保護性能には安心を感じるところがある
厚みが加わる分、ホールド感が良い
カバー越しに押し込むL/Rボタンの感触は気になった

 ハードカバーの装着は基本的に本体に被せるだけなのだが、前面側、背面側のカバー両方に本体にひっかけるための薄いフチがついている。被せたあとにそれをきちんと引っ張り出して整えれば装着完了だ。フチは非常に薄いためスライド機構に影響することもない。スライドは元の感触そのままにスムーズに行なえた。

 カバーの手触りはサラサラで、それでいてシリコンの質感もしっかり残っている。少しスベスベとし過ぎているところがあって滑り止め効果は薄れていると感じるのだが、そのあたりは手触りの良さとトレードオフになっている。

 シリコンカバーを装着した状態でPSPgoを使ってみた。シリコンカバーは厚みが約2~3mmとだいぶあって、重量も33gとそこそこにある。本体に装着すると重さと凝縮感が増した感触がある。だが、厚みの分だけ衝撃の吸収力や保護性能には安心を感じるし、操作部分のホールド感も良くなった。

 スライドディスプレイ側のカバーには液晶画面の開口があるが、液晶画面のフチにぴったりと合っている。若干カバーの上側が細くなっているためずれるところがあるが、カバー自体に厚みと堅さがあるため、ほとんど気にならない。本体との一体感がいいシリコンカバーだ。

 操作していて気になったのはやはり、L/Rボタンをカバー越しに押し込むところ。カバー越しなのでクリック感はほとんど無くなってしまう。ディスプレイボタン、音量+/-ボタン、サウンドボタンに関してはカバー越しではあるがクリック感が残っていて、こちらはまだ許容範囲と思えた。POWER/HOLDスイッチやWIRELESSスイッチは操作しやすい。フタ付きのマルチユース端子やイヤフォン端子もアクセスしやすい。

 あとは、ハードカバーグッズでも触れたが、やはりクレードルとの併用は厳しいのが辛いところだ。こちらのシリコンカバーではマルチユース端子を塞ぐフタもあるので、なおのこと併用ができなくなっている。一応スライドを開いた状態で背面側のカバーを外せばクレードルと併用できるが、やはり手間がかかるのが残念なところ。

POWER/HOLDスイッチとWIRELESSスイッチ以外はカバーで覆う作りになっている。底面のマルチユース端子とイヤフォン端子にはフタがついている

 PSPgo本体とカバーの一体感がよく、カバーの質感もいいのだが、やはりL/Rボタンの操作感が気になるところ。ホールド感もカバーの厚みによって大幅に良くなっていたので、それだけにL/Rボタンの点が惜しいと感じた。




● グリップでホールド感と操作性アップ!シンプルながら不満点のないグッズ

「アシストグリップ」

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:980円
    カラーバリエーション:ブラック、ホワイト


本体の下側にグリップが加わる
グリップがちょっと大きいと感じたものの、やはりグリップがあるとホールド感が大幅に増す

 PSPgoの本体部に装着して操作性やホールド感を高めてくれるグリップアタッチメントグッズ。カラーバリエーションはPSPgoの本体色にあわせたブラックとホワイトがあるが、今回はホワイトを試してみた。

 PSPgoの下側に垂直にグリップを2本伸ばすような形状で、特別なギミックはなくシンプルなグリップだ。手触りは少しザラつきのあるプラスチック質なもの。重量は70gとなっている。

 本体に取り付ける時には上部の2本のツメをひっかけてからアタッチメントの枠にはめ込むようにする。この2本のツメはスプリングで伸縮するようになっていて、奥側に押し込みながら枠にはめこむようにするとスムーズだ。スプリングで抑えているため、固定力もしっかりとしている。

 グリップアタッチメントは本体の側面を塞いでる箇所が底面の角2箇所と上部のツメだけと少なく、各所のスイッチ類にしっかりとアクセスできる。上部のツメの部分によって音量+/-ボタンが少し触りづらくなるところはあるが、それほど気になるほどではない。未装着時同様にスイッチ類に触れるのは嬉しいところだ。

 実際にグリップをつけた状態でゲームプレイなどを試してみる。左右の幅はほとんど増していないので、両手の構え方はあまり変わらない。だが、手の平のあたりにグリップの丸みが加わってくるので、しっかりと握れる。また、本体の下側にグリップが付いたことで指を上に伸ばすような持ち方で操作ができるようになる。操作感はかなり良くなったと感じた。

 ちょっと気になったのはグリップのふくらみの大きさで、ちょっと大きめに感じた。研究所員は手が大きいほうなのだが、そこからしても少し大きいと思えた。手の平で包むように握れるよう、もうちょっと小さめのサイズだったらより良かったかもしれない。手の小さい人だとちょっと持ちづらさを感じてしまうかもしれない。

 シンプルなグリップアタッチメントだが、スイッチ類など機能を制限することなく扱える安定したグッズだ。グリップのふくらみがちょっと大きいところは気になったが、ホールド感の向上と操作性のアップは十分に得られた。PSPgoでの長時間のプレイに嬉しいグッズだ。

シンプルな作りのグッズだが、側面のスイッチや端子類などは全てアクセスできるなど、不満点の少ないグッズだ。コンパクトな筐体のPSPgoだけに、ホールド感と操作性の向上はかなり魅力的



● 本体の横側にグリップを加えるアタッチメントグッズ。扱い方にはちょっとクセがある

「グリップアシスト」

    メーカー:カンタービレ
    価格:オープンプライス(購入価格:440円)
    カラーバリエーション:ブラック、ホワイト


本体の横にグリップを加えるアタッチメントグッズ

 PSPgoの本体部に装着して操作性やホールド感を高めてくれるグリップアタッチメントのグッズだ。カラーバリエーションはPSPgoの本体色にあわせたブラックとホワイトがあるが、今回はホワイトを試してみた。

 デイテルジャパンのグリップアタッチメントグッズが下方向にグリップを伸ばしていたのに対して、このカンタービレのグリップは横方向にグリップのふくらみを付けている。シンプルなグリップアタッチメントだが、両サイドにあるシルバーのパーツにはライン状の滑り止めがあり、背面には可動式のスタンドも収納されている。

 手触りはツルツルツヤツヤとしていて肌をとらえてくる。横のライン状の滑り止めもあるため滑り止め効果はかなり高いと感じた。重量は66g。

 PSPgoを装着するときは、まず本体側の上に2個のツメをひっかけてから、下側のストッパーにはめこむ。ストッパーは手前に引けるようになってはいるのだが、少し感触が堅いので装着時に本体がこすれてしまわないか気になったところがあった。

 このグリップではスイッチ類へのアクセスがかなり制限されるのが気になった。本体の上にあるL/Rボタン、ディスプレイボタン、音量+/-ボタン、サウンドボタンや、底面にあるマルチユース端子とイヤフォン端子は触れるのだが、左右の側面は完全に塞がれてしまう。触れないのはPOWER/HOLDスイッチ、メモリースティック マイクロ(M2)スロット、WIRELESSスイッチだ。

 POWER/HOLDスイッチを触れないのはかなり厳しいところがあるが、PSPgoではスライドを閉じた時にスリープに入るよう設定できるので、その使い方をしている人ならばなんとかなる。逆に言うと、POWER/HOLDスイッチを操作したい人には向かないグッズとなっている。メモリースティック マイクロ(M2)スロット、WIRELESSスイッチについても、頻繁にアクセスする人には厳しい。WIRELESSスイッチはBluetoothスイッチを兼ねているので、プレイステーション 3用コントローラーでプレイをしている人にとってスイッチを操作できないのは辛いところだ。

 実際にグリップを付けてのゲームプレイは非常に好印象だ。グリップのふくらみは手に馴染みやすいサイズで、しっかりと握れる。左右に持つ箇所が広がっているので、方向キーやアナログパッド、各ボタンに対して指を横に伸ばすような持ち方になる。指を伸ばして操作ができるため操作感はだいぶ良くなる。

適度な大きさのグリップと、側面の滑り止めなど、ホールド感と操作性の向上効果はかなり好印象。だが、側面のスイッチが完全に触れなくなってしまうのは厳しいところだ

 ホールド感と操作感の向上は非常に良く、快適にプレイを楽しむにはぜひ活用したいグッズなのだが、本体側面のPOWER/HOLDスイッチ、メモリースティック マイクロ(M2)スロット、WIRELESSスイッチに触れないのは辛い。スライドを閉じた時のスリープ設定をしていて、Bluetooth機器の利用もあまりしていない(WIRELESSスイッチにはあまり触らない)、という方なら、気にせずに使えるというところだ。あとはグリップアタッチメントを頻繁に着脱するのが手間に感じなければ、というところだろうか。ちょっと活用にクセのある惜しいグッズと感じた。





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(2009年 11月 13日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]