「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌
【連載第4回】出遅れ組のための「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌
(2014/5/16 00:00)
最近はスライムも食べさせてもらえないけど……
筆者が初めて通称“蛇”こと、邂逅編1層のボスであるカドゥケウスに挑んだのは、まだアイテムレベルが70に届くかどうかという頃だ。体に隙間があるへんな蛇だなあと思いつつ、気合いを入れて突撃した次の瞬間には、もう床に転がっていた。
極蛮神ですら、最初は多少手加減して始めてくれるというのに、この暴力蛇ときたら開幕から全力で殺しに来る。開幕直後にかなり痛い攻撃が来るので、ヒーラーがオーバーヒール気味に飛ばさないとあっという間にタンクが溶ける。さすがエンドコンテンツというか、「邂逅編」はそれまでのボスとはレベルが違っていた。
だが開幕を乗り切ってからが本当の戦いだ(←当たり前)! 特に要注意なのは、蛇のHPが7割ほどになったときの分裂だ。蛇の映像がブレ始めたぞと思うと、じわじわっと2匹に分裂する。
なにが辛いって、この分裂があまりにも地味なため非常にわかりづらいのだ。もっとピッカーと輝いたり、BGMが変わったり、「見せてやろう私の本当の力を!」とか言いながら分裂すればわかりやすいのだが、ちょっと目を離したスキに実は2匹になっていました、という奥ゆかしい感じで、しかもHPも均等に半分こして名前も同じなのでマーカーでも付けておかなければ見分けるのは困難だ。
ここでタンクが惑わされ、2匹目の固定が遅れると、ヒーラーやDPSに容赦のない攻撃が降り注いで壊滅する。現在は、最初にターゲットを持っているメインタンクが、元いた蛇を引き連れて奥に移動。残った蛇をサブタンクがフラッシュ連打で固定という方法が確立され、現在はヒーラーに攻撃が及んで即死するといった事故はあまり起こらなくなった。
タンクが蛇を固定する場所は、移動する方が左奥、元からいた方が右手前というのがスタンダードな感じだが、DPSなどで参加すると、結構タンクごとに位置が違っていて面白い。中には開幕直後に蛇を左奥まで移動させるメインタンクもいた。筆者は尊敬している先輩タンクへのリスペクトで、その人と同じ場所を使っている。
と、ここまではタンク視点を中心に解説してきたが、実は蛇との戦いにはカギを握る影の主役的な人物がいる。それがスライムの運び人だ。
戦闘中、一定時間ごとに床が光り始め、光る床に乗ったままでいると赤いスライムが沸き、同時に蛇に攻撃力UPのバフが付く。スライムを蛇に食わせると、攻撃バフが消えるが、先にHPを削っておかなければ蛇を回復してしまうことになる。そのため運び人は、光る床でスライムを発生させ、半殺しにしながら運搬し蛇に食わせなければならない。
どこの床が光るかはランダムなので、全体を見渡せる遠隔DPSが運び人を担当することが多い。タンク視点からは、一生懸命運んでいる姿がよく見える。蛇は、強力な前方範囲、後方範囲攻撃を持っているため、タイミングを見つつ横から近づくのが正解なのだが、たまに進入角度を誤りぺちっと殺される後衛を見ては心を痛めたものだ。
緩和以降、スライムを食わせずにクリアするパーティも増えてきたため、運び人も消えゆく職業になりつつあるが、筆者はあの運び人さんたちの勇姿を忘れない。
カドゥケウスさんの愛のムチで強くなれ!
まだまだ入り口付近だというのに「大迷宮バハムート:邂逅編」は難しかった。しかし、鉛筆の先をやすりでとがらせるようなギリギリの戦いは、適当だったホットバーのアイコン並びを大幅に見直すきっかけにもなった。
当時の装備では、バフなしで蛇の攻撃をしのぐのは難しかった。そのため、とにかく少しでも長く何かのバフが付いている状態にするために、必死でバフ回しの練習をした。アディショナルスキルの「フォーサイト」をホットバーに常備したのもこの頃だし、「ランパート」が20%軽減だと知ったのもこの頃だ。それまでは本当に適当にスキルを使っていましたごめんなさい。
しかし、ここへ来て「これではイカン!」と反省した筆者は、バフを使いやすいよう、アイコンの位置やキーバインドを見直して、インターフェイスを大改造したのだ。
ただ、誰しも経験があるだろうが、1度体が覚えてしまったスキルの並び方をヘタに変えると、たいていは悲劇を生む。だからちょっと使いづらいなと思う部分があったとしても、敢えて変えずに使い続けてきたのだが、いきなり大改造したものだから全然使えなくなってしまった。
仕方なく、しばらくはインスタンスダンジョンに通って新しいホットバーでの操作を練習した。我ながら遠回りだが、今でもこの時のスキルセットをベースにカスタマイズを加えつつ使い続けているのを考えると、あの時苦労した甲斐があるというものだ。
次回は「邂逅編」2層。玉、玉、そして玉また玉のめくるめく玉ワールドに皆様をいざないたい。
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