PC/MACゲームレビュー
The Elder Scrolls Online
攻撃中心のRVR、攻城兵器を遭遇戦でも活用
(2014/4/4 13:01)
攻撃中心のRVR、攻城兵器を遭遇戦でも活用
そして大きな目玉となる戦争(RVR)はMMOならではの要素だが、こちらも参加のハードルは高くない。戦場を見渡したり、砦間の移動、追加報酬を得るためのクエストの受注などの“基礎”を覚える必要があるが、だれでもすぐに戦えるだろう。
今回、実際にプレイして驚いたのは“いつでも戦っている”ということだ。国内でサービスされている作品だと、戦場はいつでもオープンしていても、戦うほどの人数が集まるのはコアタイムだ。ところが本作は、いつでもだいたい20~50人程度の集団が気ままに攻防をどの時間でもやっている。これは世界中のプレーヤーが場を共有しているメガサーバーだからだろう。戦闘に参加するにはウェイポイントを通じて戦場である「Cyrodiil地方」のマップを広げ、自軍が戦っている場所を探して、その近くの砦にテレポートしてから進軍すればいい。
何度か戦闘に参加してみて気がついたのは「TESO」の戦争は基本的に“攻めのゲーム”かなというところだ。防衛戦にも参加したのだが、砦が攻撃を受けると砦にはテレポートできなくなってしまい、倒されてしまっての復活は離れたところになってしまう。全体的に攻めやすく守りにくいバランスだと感じた。攻撃と防衛ががっぷり4つになった攻防戦よりも、集団が勢いに合わせて施設を襲撃していき、奪われた側は他のところに戦力を集中させて別の施設を奪う、という展開が多かった。
今回初体験したのがフィールド上で集団がぶつかる“遭遇戦”で、他のプレーヤーが戦っている場所に移動している時わらわらと敵が集まってくるのが見えた。「敵の方が多い!」と思った瞬間、筆者を含めた全員が蜘蛛の子を散らすように逃げたのだが、その後味方のプレーヤー集団が突撃してきて押し返すという場面を見ることができた。この時は持っていたカタパルトを展開して加勢するという事もしてみた。
カタパルトを持っていると戦いの楽しさがふくらむ。「ここでなら使えるかも?」という感じで積極的に使ってみたのだが、時には敵に囲まれることもあった。カタパルトは1回の戦闘で得られる報酬で買えるくらいの金額で、耐久力はタフなためきちんと回収ができれば何度でも使える。あくまで支援兵器だが、使うととても楽しい。
ただ、前回の魔法使いに比べると接近戦専門の戦士は遠距離の攻撃手段が少ない。あえて戦争用に弓のスキルを取るかどうか迷っているところである。戦争のサブクエストはスキルポイントがもらえるものもありキャラクターを強化できる。RVR専用スキルも用意されている。戦争は苦手というプレーヤーも、初期クエストは少しの戦闘でスキルポイントが入手できるので、挑戦をオススメしたい。
「TESO」はまず、“The Elder Scrolls”シリーズの最新作としてとても魅力的な作品である、ということは声を大にして言いたいところだ。「『Skyrim』でもう行く場所がないほど探索した、極めた」というくらい好きなプレーヤーならば、本作にぜひ挑戦してもらいたい。また、MMOファンにもチェックしてもらいたい作品だ。
ソロ志向のままかなり気軽に共闘プレイが楽しめるし、友達と色々なゲームを濃い繋がりで楽しんでる、という人にとっても本作は楽しいと思う。RVRに関しては、強いギルドが他の多くのプレーヤーに刺激を与えるかもしれない。「TESO」は現代のMMORPGとして独特の魅力を持った作品である。
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