3DSゲームレビュー
Castlevania - Lords of Shadow - 宿命の魔鏡
迷うことなく、スムーズにゲームが進められる便利なマップ機能を搭載
(2013/4/9 19:40)
迷うことなく、スムーズにゲームが進められる便利なマップ機能を搭載
本作のマップ機能はかなり親切。3DSの下画面には現在いるエリアのマップが表示されており、探索済みの場所がオートマッピングされていく。マップで目的地を向かうために行くべき場所が赤い矢印で指し示され、その方向に進むことで、ゲーム進行に必要なアイテムや能力が手に入り、ボスへと辿り着くことができる。
エリア内には、探索の手助けとなる生命や魔力を回復してくれる泉、ワープ装置、ライフゲージや魔力ゲージなどの最大値がアップするアイテムの入った宝箱、XPと仕掛けなどの情報が得られる「亡き騎士の巻物」、モンスター情報が閲覧できるモンスター図鑑に新たなモンスター情報が追加される「モンスター図鑑カード」があり、これらに関してもオートマッピングしてくれる。宝箱や「亡き騎士の巻物」などは「?」で示され、獲得すると「?」の表示が消える。1度近くにさえ行っておけば、場所を記憶しておく必要もないわけだ。
下画面をタッチすれば、下画面に現在地のエリアマップを出しつつ、上画面にステージ全体のマップ表示させることができる。各エリアの繋がり、ワープ装置でどのエリアに行けるかが確認できるだけでなく、十字ボタンでエリアを選択すれば、「? 1/4」のように、そのエリアにある宝箱などの獲得数と存在する数までもが確認できる。また、選択したエリアに応じて下画面も自動で選択エリアのマップに切り替わるため、回復の泉のあるエリアなどもすぐに探し出せるようになっている。
とにかく親切なマップ機能。行き先で迷うことはまずないし、ゲームクリアに必須ではない「モンスター図鑑カード」などをコンプリートすることも難しくない。コンプリートすると重要なイベントシーンが閲覧できるので、是非とも集めてもらいたい。
最後に
横視点タイプに原点回帰した本作。移動速度が速く、ブロックや避けなどで攻撃をキャンセルできたりと、硬直で待たされることなく気持ち良くキャラクターが動かせる。それぞれのアクション操作は簡単ながら、複数のアクションを連続して繰り出すことでテクニカルに立ち回ることができるのも楽しい。
マップには目標ガイドが赤い矢印で指し示され、仕掛けも難しくないのでゲーム進行で詰まることはないはず。詰まるとすれば、特定の行動をしなければならないボス戦くらいだろうか。困ったら、習得済みのアクションなどをおさらいしてみるといいだろう。
奈落や針の山に落ちて1発死することがあるアクションゲームでは、いかにスムーズにリトライできるかは大事なポイント。本作ではかなり細かくチェックポイントが設定されており、やられてしまった場所からリトライできる。この点は優れていると言えるが、気になったはロード時間。リトライ時やエリア切り替えなどで発生し、5秒前後かかる。腕にもよるかもしれないが、頻繁にリトライが発生することになった筆者にとっては少し長いと感じた。またイベントシーンがスキップできない点も少し残念。リトライ時にイベントシーンから始まることもあるため、せめて1度見たシーンはスキップできて欲しかった。
難易度はイージー、ノーマル、ハードの3種類が初期状態で選択でき、ゲーム中いつでも変更可能。遊びながら難易度が調整できる、ありがたい仕様だ。
細かな点ではあるが、セーブ周りについても紹介しておきたい。オートセーブなのだが、ゲーム進行を止めることなく、セーブしてくれる。いちいちセーブ画面で待たされないのは誰にとっても歓迎する所だろう。
筆者のクリアまでのプレイ時間は7時間半ほど。「モンスター図鑑カード」などを全て集めきって約9時間。クリア後には新たな難易度が開放されるが、ボリュームを求める人にとっては少し物足りないかもしれない。
購入を迷っているなら、まずはニンテンドーeショップで配信中の体験版をプレイしてもらうのがいいだろう。
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