「D×2 真・女神転生リベレーション」レビュー

D×2 真・女神転生リベレーション

大型アップデートでここまで進化した! 面白さと快適さが増した最新版「D2メガテン」とは?

ジャンル:
  • RPG
発売元:
  • セガゲームス
開発元:
  • セガゲームス
プラットフォーム:
  • Android
  • iPhone/iPod touch
価格:
基本プレイ無料(アイテム課金あり)
発売日:
2018年1月22日

 筆者の生活の一環になっているセガゲームスのAndroid/iOS用RPG「D×2真・女神転生 リベレーション」(D2メガテン)。サービス開始の初期から遊んでいるプレーヤーならストーリーも一通り終わり、悪魔の強化に勤しむ日々を送っているのではなかろうか。筆者はというと、召喚で★5の悪魔を当ったときにすぐ★6に転生できるように、転生素材となる★5の悪魔を毎日大量生産していた。

 そんなレべリングだけの日々を解消すべく、7月19日に待望の大型アップデートが実施された。「キャラクエスト」、新種族「龍神」の追加をはじめ、細かなシステムの修正なども入りこれまで以上に遊びやすくなった本作。最新バージョンになってどのように進化したのかをプレイしていきたいと思う。

アップデート前は、★6転生用素材の生産工場と化していたため現在素材で手持ちの悪魔を圧迫中

レベルキャップの解放、新悪魔の登場でさらなる高みを目指せ!

 アップデートされてまず初めに感激したのが、アップデート後のキャンペーンログインボーナスで★5「トール」が配布されたことだ(現在はキャンペーンは終了)。最高レアリティである★5の悪魔が手に入る機会などなかなか無く、トールを持っていない身としてはこの太っ腹なキャンペーンに感謝しかない。すぐさま★6に転生&覚醒をさせて、現在じっくりとレベルを上げて成長させている。

転生と覚醒を済ませ、第一線で活躍中★5トール

 そして今回のアップデートの目玉ともいえる「D×2限界突破」が実装され、主人公やメガキンなどプレイアブルキャラクター(D×2)のレベルの上限を30から50に引き上げられるようになったのだ。レベルキャップの解放は、新たな追加要素である「キャラクエスト」をクリアするのが条件となる。キャラクエストは、その名の通りキャラクターごとの個別の物語が楽しめる。ネタバレになるので内容は書けないが、個人的にはチョークイーターこと孫翔のエピソードが1番良かった。普段から飄々としている孫翔の意外な一面が見られるのでぜひ注目してほしい。

キャラクターごとに設定された条件をクリアすることで、キャラクエストが開放される
キャラクエストの全ステージ攻略でキャラクターが限界突破する
ユルいものからマジな展開まで、キャラクターたちの様々なエピソードが楽しめるのだ

 D×2のキャラクターのレベルを限界突破することで、強力な「スキル」を習得できるようになる。これまでのスキルよりも効果は圧倒的に高く、どれも役立つものばかりだ。中でも筆者イチオシの限界突破スキルは、主人公が覚えられる「デビルトレーナーIII」。パーティ悪魔の獲得経験値が35%アップという効果で、実戦向きではないがレべリング時に真価を発揮する。手持ちの悪魔のレベルは現状“50”がマックスなのだが、これが“40”に到達したあたりからなかなかレベルが上がらなくなる。気の遠くなるようなレベル上げもこのスキルがあればかなり楽になる。

 そしてオススメのスキルはもう1つある。悪魔を仲間にするのに効率が高くなる“メガテン”のキモともいえる悪魔会話だが、本作では好きなとき悪魔を仲魔にするべく会話をすることはできず、敵に「TALK!」のアイコンが表示されているときだけ限定で悪魔と会話することができるのだ。「TALK!」アイコンはどうしたら出るのか? それは完全に運頼みとなっている。合体用に悪魔が欲しいのにいつまでも会話の権利が得られないことも多い。

 そんな問題を緩和できるのがメガキンの限定突破スキルの「カリスマIII」だ。メガキンで戦闘に参加すれば、交渉の発生率がなんと30%も増加するのだ。これのお陰で結構な割合で悪魔会話に持ち込むことができている。仲魔集めには最適なスキルなのでぜひ覚えさせよう。

激闘に備えて、限界突破スキルを習得させておこう
主人公のスキル「デビルトレーナーIII」の効果で入手経験値が大幅アップする
戦闘向きのスキルはあまりないメガキンだが、仲魔を集める際に大活躍

新種族「龍神」も加わり、数多くの悪魔が登場!選択の幅がより広がった

 「D2メガテン」ではサービス開始以来、比較的コンスタントに新悪魔が追加されている。さらに一定期間ごとに新種族が追加され、一気に悪魔が追加されたりしている。

 ということで今回アップデートで初登場となったのが、新種族「龍神」だ。龍神が追加されるということを知ってから、使いたい衝動に耐えながら★3~5の悪魔が引ける高位召喚札を使わずに集めてきた筆者。お目当てはもちろん、★5「コウリュウ」だ。

 コウリュウは「五行思想」という固有スキルを持ち、その効果が「1ターンの間、万能属性を含む魔法攻撃を反射する」といったもの。上位の悪魔が持っている万能属性魔法すらも防げてしまうというのだ。

 固有スキル以外にも強力な全体万能魔法の「メギドラオン」を持っており、魔力の高さも相まって魔法属性のアタッカーとして性能はトップレベル。さらに、コウリュウには弱点属性は無く、ほとんどの属性に耐性が付いているので敵からの攻撃をものともしない。

 これは、これまでイベントでコツコツと手に入れた21枚の高位召喚札を一気に使うときだ。期待を膨らませて1投目の10連召喚。召喚時の演出で赤いエフェクトが出れば★4~5の悪魔が確定となるのだ。確定演出を祈るも、非情にも願いは届かず通常の召喚演出だった。この場合10体全てが★3確定となってしまう。

 ★3の転生素材がたくさん増えたところで最後の10連召喚。2回目の10連で念願の★4以上確定の演出が入る。赤い光から出てきた悪魔は★5コウリュウ……ではなく、★4のセイリュウであった。セイリュウも新規悪魔で能力もそこまで悪くはないのだが……ただ一言、コウリュウが欲しかった!

 21回高位召喚をした結果、★4が1体出ただけで、他20体は全て★3という結果に終わった。これまでの経験からいうと、20連召喚で★4が1体というのはさほど悪い結果ではない。30連や40連で全部★3なんてことも結構あるので、これに懲りずまたコツコツと高位召喚札を貯めていきたいと思う。

 いや、もちろん、魔人や英雄と違い、コウリュウは作り上げることができる。試行錯誤の果てに作り上げる日まで頑張りたいところだ。まぁ、気の遠くなる膨大な量のマグネタイトが必要なのだが。

お目当てのコウリュウは出ず。高位召喚札が貯まったらまた挑戦したいと思う
今回の召喚で出た唯一の★4悪魔のセイリュウ。魔力と速さに特化している性能だ
衝撃ブースタとザンダインを持っているので、かなりの火力が期待できる

これぞ「女神転生」! 深淵のダンジョン「アウラゲート」を制覇するのだ!!

 以前からあったダンジョン探索が楽しめるモード、アウラゲートがアップデートで遊びやすくなった。これまではアウラゲートが解放される時間が決められており、その解放されている1時間の間だけダンジョンを探索することができた。この“決められた時間のみ”というのがなかなかにネックで、筆者は時間が合わずプレイがあまりできないでいた。

 しかし、アップデートで仕様が変更されて、毎時00分00秒から55分間オープンされるようになった。これにより実質1日中解放されるようになったので、いつでも気軽に遊べるようになったのだ。この仕様変更はありがたい限りだ。

 変更点はもう1つあり、アウラゲートに侵入するに大量なスタミナが必要だったが、新しいルールではスタミナ消費0で入れるようになった。アウラゲート用のスタミナである「行動力」が実装され、この行動力を消費してダンジョン内を探索していくのだ。

 アウラゲートは全50階層ある深いダンジョンで、全制覇するとプレイアブルキャラクターとして「犀川青蘭」が仲間になる。青蘭は前々から仲間にしたかったので、今回本格的にアウラゲートの制覇を目指すことにしたのだ。

最新バージョンではマップからいつでもアウラゲートに入れる
アウラゲートを調査する風水の研究者の青蘭。唯一ストーリーの進行だけでは仲間にならないキャラクターだ

 アウラゲートは時間が合うときだけ時折プレイしていて30層くらいで止まっていた。最新バージョンでプレイして感じたのは、時間を気にせずダンジョンに潜れるというだけでこれだけお手軽に遊べるようになるのかと驚かされた。スタミナも消費しなくなったので、ゲートは開いてるけどスタミナが無いので入れないというジレンマに襲われることもなくなったのも素晴らしい。

 アウラゲート内の探索は従来の「メガテン」を彷彿とさせる3Dダンジョン。階層のどこかにあるボス部屋を目指し、見事ボスを撃破すれば次の階層に進める仕様となっている。ダンジョン内にはお金やアイテム、そして悪魔合体で大量に必要となるポイント「マグネタイト」を拾うことができる。マグネタイトは他ではあまり獲得することができないので、アウラゲートが1番の稼ぎ場所になる。

 30層の大台の階層を攻略しているときはサクサクと進み、このまま一気に全階層制覇できるのではないかとも思っていたのだが、それは甘い考えだった。40層に入ってからというものエンカウントするザコ敵すら格段に強くなっていた。

 敵悪魔のスピードがこちらを上回っており、毎度毎度先制攻撃を受けてしまう。敵に先制を取られるのはこのゲームでは、ある意味かなり致命的となる。敵がこちらの悪魔の弱点魔法を持っている場合、相手も賢く、ピンポイントで弱点ばかり突いてくるのだ。弱点を狙われて集中攻撃を受けてしまうと、こちらのターンに回ってきたときには味方が壊滅状態なんてことが多々ある。アウラゲート内でやられてしまった仲魔はダンジョンの外に出るまで復活しないので、やられてしまうと撤退を余儀なくされる。

 通常のRPGと同様、戦闘で受けたダメージは戦闘終了後も回復されず次のバトルに持ち越されるので、広大なダンジョンではいかに消耗せず進めるかがカギになってくる。オススメは回復魔法を持つ悪魔をパーティに入れ、敵を全滅させる直前に回復魔法でメンバーの体力を整えるという戦術。こうして進んでいけば、戦闘開幕から体力が少ないといったピンチを回避できるのでかなり有効だ。

 苦戦を強いられながらも、なんとか47層まで進むことができた。しかし、ここのボスが反則級に強かった。ボスは「オーディン」、「フェンリル」、「ヴァーチャー」の3体。開幕から自動スキルのタルカオートで攻撃力を上げ、オーディンの全体物理スキルの「グングニル」で1,000近くのダメージをもらってしまう。仲魔の体力は1,200程度しかないので、この一撃でほぼ壊滅状態に陥ってしまう。

 何度も挑戦したが、今のメンバーでは悔しいがどうやっても勝つことができない。ここまで若干力押しで進んできたが、ここからはしっかり敵の対策をしていかなければ攻略は難しいと感じた。

 47層のボスは物理攻撃がとにかく強力だったので、それを封じるためには「物理無効」や「物理反射」を持っている悪魔を用意しなければならない。これは時間を掛けながらゆっくりメンバーを揃え、再度リベンジしたいと思う。一筋縄ではいかない攻略し甲斐のあるアウラゲート。まだクリアしていない人はぜひ挑戦してみてもらいたい。

アウラゲートはメガテンファンには馴染み深い3Dダンジョン
現状、どうしても勝てない47層のボス、オーディン
オーディンのグングニル(敵全体にクリティカル率30%の物理属性の打撃型ダメージを威力145で与える)は威力が高いうえに全体なのが厄介だ

より悪魔を育てやすく進化していく「D2メガテン」に

 今回最新バージョンをプレイして、遊びやすさをとことん追求して手が加えられているのを感じ取れた。

 筆者もようやくじっくりプレイすることができたアウラゲート。今まで入手が困難だった装備品、★6の烙印の入手条件の緩和。スマートフォンの電池の消費を抑える省電力モードなどなど、随所に快適さを取り入れている。

 今ではあって当然とも思える「オートクエスト機能」すら無かった初期のことを考えると、この半年間でもはや別物といえるほどの進化を見せている。「メガテン」ファンとしては今後もさらなるアップデートで、より強い悪魔を育て上げ、強いパーティを作り、いっそう夢中になれるゲームになっていくのを期待している。