先行レビュー

「ペルソナ4 リバイバル」先行レビュー 美しく蘇る八十稲羽と主人公の覚醒シーンに圧巻!

スタイリッシュなバトルシーンと“あの曲”のボーカルアレンジをチェック

【ペルソナ4 リバイバル】
2027年2月18日 発売予定
価格:
9,900円(通常版)
11,880円(デジタルデラックスエディション)
13,640円(デジタルプレミアムエディション)
18,480円(リミテッドボックス)

 アトラスは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC用RPG「ペルソナ4 リバイバル」を2027年2月18日に発売する。価格は9,900円より。なお、本作はXbox Game Passに対応する。

 本作は2008年にプレイステーション 2向けに発売された「ペルソナ」シリーズのナンバリングタイトル「ペルソナ4」のフルリメイク作品。オリジナルのテイストをそのままにシステム・グラフィックス・ストーリー表現を令和ナイズしつつ新規要素も加えられた「ペルソナ4」の決定版となるタイトルだ。

 シリーズの中でも多くのファンを持つ作品で、田舎町を舞台に繰り広げられる衝撃のストーリーと魅力的すぎる仲間たちと送る青春模様にいまだ心を惹かれ続けているプレイヤーも多い。

 今回はそんな本作の「主人公のペルソナ覚醒→陽介の影戦」、「雪子姫の城序盤→千枝の影戦」、「4月のコミュ活動3日分」という序盤の3つの要素を試遊する事ができた。実際のゲームプレイの所感を交えながら本作ならではの進化したポイントについて紹介していこう。

【『ペルソナ4 リバイバル』プレオーダートレーラー】

ペルソナと言えば覚醒シーン! 令和の最新グラフィックスでイザナギを呼ぶ!

 最初にプレイしたのが「主人公のペルソナ覚醒→陽介の影戦」と「雪子姫の城序盤→千枝の影戦」の2つの要素だ。物語的にも最序盤のポイントとなり、「ペルソナ」シリーズで最高に熱くなるシーンの1つ「主人公の覚醒」を実際に体験する事ができた。

 フルリメイクされた本作では様々な部分がオリジナルから進化しているのだが、早速の変化ポイントとしてダンジョン表現の変化がある。オリジナル版では定点カメラだったマップ表現が「ペルソナ5」や「ペルソナ3 リロード」と同じようなフリーカメラに対応し、最新グラフィックスで蘇る「テレビの中の世界」をより深く探索が可能になっていた。

【テレビの中の世界:異様な商店街】
主人公たちが最初にテレビの中の世界でやってくる場所だが、オリジナル版では1フロア程度の大きさしかなかったが自由に歩き回れるよう拡張されている
後ほどプレイする現実の商店街のマップとしっかり同じ作りになっていた
【テレビの中の世界:雪子姫の城】
本格的なダンジョン攻略が開始する「雪子姫の城」もカメラワークやダンジョン表現の変化で全く新しい遊び心地に! マップ表示やキャラクターの体力表示などがオリジナル版に似ているのも味がして非常に良い

 通常の会話やイベントシーンの表現もシリーズ最新作に準拠した表現となっており、各所のイベントシーンもハッキリとした進化を感じる事ができる。

 特に感動したのがイベントシーンでのカメラワークだ。オリジナル版は元がPS2の作品という事もありキャラクターのサイズが人形劇のように可愛らしさがあったのだが、今作では等身大サイズとなっているので臨場感が格段に上がっている。

 そこに合わせるようにイベントシーンでは様々な角度でキャラクター達を表現してくれるので懐かしさの中に新たなカッコ良さを感じられる仕上がりとなっていた。

【イベントシーンの表現】

 そして待ち受けるのが主人公の「ペルソナ覚醒シーン」となり、新たに作られた最新アニメーションでストーリームービーは圧巻の一言である。

 「オリジナル版」、「アニメ版」とこのシーンだけでも複数パターンが存在するが、色褪せない「ペルソナ4」らしいカッコ良さを今作でも感じる事ができる。

 全てのアニメーションシーンがこのクオリティで再表現されると考えるだけで今作のフルリメイクには大きな期待を持てると言って良いだろう。

【主人公覚醒:アニメーションシーン】

 バトルは近年タイトルとなる「ペルソナ5」を彷彿とさせるようなスタイリッシュな戦闘UIをベースとしつつ、「ペルソナ4」らしさを伸ばした本作独自の表現を確認できた。

 特に弱点攻撃を行った際のカットインも他シリーズには無いキャラクターをアップで映す新たな手法で表現されており、非情にハイカラでクールな仕上がりだ。敵シャドウも令和グラフィックスとなり「コイツこんなにデカくて怖かったっけ……?」となる迫力があったので、フルリメイクらしい新たなゲーム体験を強く味わえるだろう。

【戦闘UI】
システムメニューの大枠がテレビ画面のようになっていたり、カメラワークの角度が絶妙にオリジナル版に似ていたりなど「P4」らしい成分も多分に取り組んでいるのが良い
【覚醒シーン】

 続く初めてのボス戦「陽介の影」とのイベントではキャラクターの表情の進化に度肝を抜かれた。

 己の内面と向き合うことがテーマの1つである本作は人間の醜い内面を描写する機会が何かと多く、そのストーリー性を遺憾なく発揮するようにシーンの1つ1つで喜怒哀楽の表現への力の入れ方が凄まじいのだ。

 特に自由に暴走する「仲間たちの影」は既存シリーズの比では無いレベルで表現に力が入っているように感じた。

【最新グラフィックスで描かれる表情】
イベントシーン/ムービーシーンのどちらもキャラクターの表情の表現へのこだわりが見える!
人間の醜い本性を体現する「仲間たちの影」の”良い顔”はこのリメイクならではの良さの1つだろう

 ボス戦の内容自体はオリジナル準拠でありながら、リファインされたBGMとグラフィックスが相まって臨場感マシマシのバトルを楽しむ事ができた。

 特に「陽介の影」、「千枝の影」においては本作のバトルにおけるチュートリアルとしての側面も含まれているため、難しい内容では無いものの、弱点や行動がオリジナル版と同じだったりと懐かしさを味わう事もできる。

 最新グラフィックスで表現されたおぞましくも魅力的なボス達のモーションにもぜひ注目して欲しい。

【「陽介の影」戦】
【「千枝の影」戦】

 「雪子姫の城」では本作の新システム「バトンタッチ」を体験する事ができた。

 これは「ペルソナ5」にて登場したシステムで、弱点を突いて「1MORE」を獲得した際に別の仲間に行動権を託せるというシステムだ。

 「ペルソナ3 リロード」でも名称は異なるが仕様が同じ「シフト」というシステムがリメイクに際して導入された事を踏まえると、今後も「ペルソナ」シリーズで受け継がれる要素として活躍していくシステムになるだろう。

 「ペルソナ4」は仲間同士の友情が特に熱く、作品の雰囲気も明るいタイトルなので、「バトンタッチ」という表現が凄まじく似合っているのも良い。

 今回は体験できなかったが「ボコスカラッシュ」という新要素も本作では追加されるとの事なので、さらなる情報にも期待したい。

【バトンタッチ】

 また敵全員をダウンさせた際に発生する「総攻撃」や戦闘終了時のバンク、メニュー画面等の表現も格段に進化していた。

 全体的に「テレビ」というモチーフをベースに派手で豪華な演出が多く、過去作をプレイしていた人間はスタイリッシュな進化に感動できる事間違いないだろう。

【戦闘終了バンク】
通常の攻撃でラストアタックを決めるとカメラを切り替えるキャラクターが、総攻撃でフィニッシュすると特殊な演出が見られる
【各種メニュー】

進化した「八十稲羽」の街! コミュ活動や夜イベントなどもしっかり令和ナイズされた姿に

 次は「雪子姫の城」を攻略している途中の日常パートを3日間プレイした。最序盤という事もあり発生するイベント自体はそこまで多く無いが、最新グラフィックスで進化した「八十稲羽」を見て回るには十分な時間だったのでその魅力をお伝えしたい。

 基本的に行動可能な場所は原作と変わらないのだが、「商店街」などの一部の場所はエリア毎に統合されてシームレスに移動できるなど進化している場所も存在している。

 加えてフリーカメラになった事で新たな角度から「八十稲羽」を見て回ることができ、オリジナル版を遊んだプレイヤーでも新鮮味を感じる体験ができると筆者は感じた。

【商店街】
オリジナル版では上下で分断されていたMAPが今作ではシームレスに移動可能に!
【神社】
【ジュネス】
物語の本拠地ともなるジュネスも令和の姿に様変わり!
【学校】
【ベルベットルーム】
リムジン型のベルベットルームという変わった形式の心を持つ番長。内装の豪華っぷりがリメイクされた事でより鮮明に……!
【堂島家】
主人公の部屋へ繋がる階段ってそんな感じになってたんだ……といったようにオリジナル版では見られない家の細部が分かる

 コミュ活動においてもイベントシーン中のカメラワークの変化があり、ゲーム体験としてはかなり進化しているように感じた。

 今回確認できた部分ではコミュイベントの内容自体はオリジナル版と変わっていないように感じたが、キャラクターが機敏に動き、より鮮明に表情が変化するというだけで没入感の上がり幅が凄まじい。

 また今作からの追加要素として、一部の新たなコミュを獲得した際にそのアルカナに対応しているペルソナをゲットできるシステムが導入されている事が確認できた。

 例えば「剛毅」のアルカナを持つ「運動部」のコミュを開拓した際には、対応するアルカナの最低レベルのペルソナ「ヴァルキリー」を入手できるといった次第だ。

 オリジナル版よりもより日常を充実させる意義を強くしている変化なので、初めてのプレイでもコミュの開拓を意欲的に行うきっかけになりそうだ。

【マリーコミュ】
【陽介コミュ】
パーティーメンバーである陽介はコミュを上げる事でペルソナが強化される
【運動部コミュ】

 後に発売されたリメイク版「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」から導入された夜探索も存在し、コミュ相手との会話イベントなども今回確認する事ができた。

 さらに今回一番感動したと言っても過言ではないのが、夜の探索時に流れるBGM「A Sky Full Of Stars」もリファインされ、生まれ変わっているのだ。

 夜の「八十稲羽」が持つ独特の雰囲気と静寂さを表現した神曲となっているので、シリーズファンにはぜひ聞いてほしい一曲だ。

【夜の八十稲羽】
【「ペルソナ4 リバイバル」八十稲羽の探索ゲームプレイ】

 今回の試遊でプレイできた範囲は以上となるが、この短さでも今作のリメイクがファンの望んでいた内容をしっかり汲み取っている事が伝わる内容となっていた。

 実際のゲームプレイではこの先にペルソナの合体要素・日常のビルド要素・各種ダンジョンの攻略要素など……さらなる面白さが加わるので、それらの要素がどのように進化しているのか続報が気になるところだ。

 今回プレイした内容の一部は9月17日より開催予定のイベント「東京ゲームショウ2026」でも試遊出展が予定されているので、気になるプレイヤーはぜひ現地に足を運んでみてはいかがだろうか。

 新たに生まれ変わる「ペルソナ4」の世界がどのような盛り上がりを見せるのか、今後の情報も引き続きチェックしてみてほしい。