先行レビュー

LG、39型第4世代OLEDモニター「LG UltraGear evo AI OLED GX9」実機をお披露目

20%オフ以上で予約受付中! 最新AI新機能「AI Boost」を体験

4月22日開催
6月4日発売予定の「LG UltraGear evo AI OLED GX9」(39GX950B-B)

 LGエレクトロニクス・ジャパンは4月22日、同社最新ディスプレイ製品のメディア向け内覧会を開催した。内覧会では発売済み製品の紹介に加えて、6月4日発売予定の39型第4世代OLEDゲーミングモニター「LG UltraGear evo AI OLED GX9」(39GX950B-B)、7月2日発売予定となる27型Mini LED搭載IPS液晶ゲーミングモニター「LG UltraGear evo AI Hyper Mini LED GM9」(27GM950B-B)を展示した。なお、価格はオープンで、同社直販サイトの価格は39GX950B-Bが29万6,780円、27GM950B-Bが19万7,780円となる。

 同社直販サイトではこれら2製品について、現在20%以上の割引価格で予約受付中となっており、予約価格は39GX950B-Bが22万9,800円、27GM950B-Bが14万9,800円となっている。

 また、会場ではこれらディスプレイを用いて、同社ゲーミングモニターなどに搭載する最新のAI技術「AI Boost」についてのデモを実施した。「AI Boost」は、AI処理による新体験を提供する同社の新技術の名称だ。AIでアップスケーリングを行なう「AI Upscaling」、設置場所の周辺の明るさなどの環境ごとに判断してディスプレイの明るさなどを自動で調整する「AIシーン最適化」、個々のオーディオオブジェクトをAIが分離、拡張して鮮明なサウンドを表現する「AIサウンド」の新たな3機能が利用できる。

 本稿では、これら「AI Boost」の最新技術デモで体験した様子などについてレポートしたい。なお、デモで使用した2製品のうち、39型OLEDゲーミングモニター、39GX950B-Bについては、弊誌にてレビュー記事も掲載されているので、興味のある人はこちらもチェックしてみてほしい。

「LG UltraGear evo AI OLED GX9」の背面端子部
7月2日発売予定の「LG UltraGear evo AI Hyper Mini LED GM9」(27GM950B-B)
「LG UltraGear evo AI Hyper Mini LED GM9」の背面端子部

これがAI機能の実力!目と耳で違いの分かるユニークな「AI Boost」

 AIを活用した新たなゲーム体験が楽しめる「AI Boost」については、同社製品のロゴに「AI」と描かれたバッジの付いた製品であれば全ての製品に機能が搭載されている。

 「AI Boost」はモニターの設定メニューから操作するだけで簡単に利用できる。メニューを開いて「AI Boost」の項目を開けばそこに「AI Upscaling」、「AIシーン最適化」、「AIサウンド」の項目があるので、それぞれの項目において、ON/OFF、またはその強度を示す「High」や「Low」といった設定を行なうだけなので簡単に設定が変更できる。

 「AI Boost」の処理については、同社独自開発となる「LG UltraGear evo AI」の内蔵プロセッサが担うこととなる。「AI Upscaling」なら、映像ソースをAIが判断し、解像度が低いコンテンツであっても最大で5K解像度までのアップスケーリングをAIが実行し、高精細な映像に仕上げてくれるという。

 「AIサウンド(Sound)」の場合は、ゲーム内の音声や効果音、BGMなどをAIが判断して分離、拡張を実行。それらを内蔵スピーカーやモニターに接続したヘッドフォン、またはイヤホンなど出力デバイスに応じて、最適化されたクリアな音を出力する。

 「AIシーン最適化(Scene Optimization)」については、モニター内にある物を認識してどのようなコンテンツかを判断して表示を最適化するほか、環境に応じた明るさの調整などの最適化が自動で行なわれる。

AIを活用したゲーム新体験「AI Boost」では3つの機能が利用できる
新たなLGモニターのブランドについての説明では「AI」バッジについて解説。このバッジのついた製品については、今回の「AI Boost」機能が全て利用できるとしている
「AI Boost」はモニターの設定メニューから簡単に変更が可能だ

 これら3機能のうち、会場では実際に「AI Upscaling」と「AIサウンド」の2機能についてのデモが行なわれた。まずは39GX950B-B上での「AI Upscaling」の機能デモだ。

 39GX950B-Bは39型/5K2K解像度のワイドゲーミングモニターだ。このモニター上にあえてフルHD解像度(1,920×1,080ドット)の静止画像を表示。さらにテストモードによる画面分割を行なうことで、画面中央に赤色のラインが表示され、ラインから左が「AI Upscaling」オフ、右が「AI Upscaling」オンの状態でこの画像を表示させてみた。すると、左と右とで静止画に明確な変化が見られた。画像内の細かな物質、湖のほとりの石が、左側の画像ではぼんやりと表示されているのに対して、右側では表面のディティールがはっきりと表示されている。

 「AI Upscaling」の機能はゲームプレイ時には、映像品質の向上はもちろんのこと、特にゲーム内の文字表示などにおいて、鮮明に文字が表示されるようになることで読みやすくなる点がもっともメリットになると説明している。

デモでは、フルHD解像度の静止画を表示させ、画面中央の赤線の左側が「AI Upscaling」オフ、右側が「AI Upscaling」オンの状態で表示
何枚か表示した中で最も分かりやすかったデモの拡大写真。中央にある石の画像のディティールが左と右とで明確に異なる

 続いては、27型IPS液晶ゲーミングモニターの27GM950B-Bを使用して、「AIサウンド(Sound)」の機能デモが行なわれた。ゲームの音声は使えなかったため、出力デバイスに応じた最適化のデモが行なわれた。

 先ずは「AIサウンド」がオフの状態で音楽が流された。スピーカーからの音は、モニターが設置されているテーブルに跳ね返って、やや下向きに籠ったような音が聞こえてくるような状態だった。ここで「AIサウンド」をオンにすることで、AIがモニターの内蔵スピーカーからの出力であることを考慮した上で音の向きを変えたのか、目を閉じて聴いていると、まるで音の出力位置が上がってくるような動きを見せ、正面に向かって音楽がなるような聞こえ方に変化した。AIの実力、恐るべし!

 今回は実際のゲーム内のBGMや効果音、音声などをAIが分離する動きが試せなかったのは残念だが、機会があればこちらもチェックしてみたいと感じられた。

 このように「AI Boost」は、従来のゲーミングモニター以上に、プレーヤーサイドに恩恵が直に感じられるユニークな機能に仕上がっていた。LGのゲーミングモニターを検討する際には「AI」バッジのチェックは最重要と言えるだろう。

「AIサウンド」オフの状態では、音はやや下向きにこもった感じの音となっていた
「AIサウンド」オンの状態……と書いても画像のみでは音は伝えられないが、目を閉じた状態で聴いていると、まるで配置を変えたかのうように、音の出力の向きが明確に変化した

第4世代のタンデムOLEDの優位性を再認識

 内覧会では、タンデムOLEDの解説などが行なわれたほか、新たに追加になった「evo」ブランドについても説明があった。こちらは2025年10月以降に発売された5K2K解像度以上の製品に備えるブランドとして付け加えるようになったもので「超高解像度」を示すブランドと説明した。

 また、ちょっとした裏話として2025年に発売した45型5K2KのOLEDゲーミングモニター「45GX950A」について、実はLGエレクトロニクス・ジャパンが想定していた以上の数が出荷されたのだという。時期的にメジャーなゲームタイトルの発売タイミングと重なったなども理由としては挙げられており、一方で45型というサイズが合わないと考える場合もあり、こうしたユーザーには6月発売の39GX950B-Bがちょうどいいサイズ感なのでオススメしたいと語っていた。

 モニター市場動向によると、2022年以降、液晶パネルの比率が少しずつ下がっており、OLEDパネルが着実に増加傾向にあるという。また解像度についてもフルHD解像度の減少に伴い、WQHDや4K/5Kなどより高解像度の製品の割合が増えてきており、同社は今後さらに高解像度のモニター分野に力を入れていくとしている。

 OLEDが盛り上がりを見せる中で、2025年から同社が展開している第4世代のタンデムOLEDはパフォーマンスが高い。この辺りのOLEDゲーミングモニターを購入すれば、ゲーミングライフが充実したものになるのは間違いないだろう。

evoブランドについての説明
第4世代OLEDとなるタンデムOLEDについての説明
2022年以降のモニター市場の動向についての分析
2025年に発売した45型5K2KのOLEDゲーミングモニター「45GX950A」
その他にも27型タンデムOLED採用のゲーミングモニター「27GX700A-B」と通常のOLED搭載の「32GX870A-B」が展示されていた
ユニークなスウィングスタンド搭載モニター「LG SmartMonitor Swing」(32U889SA-W)はクラウドファンディングサイトの「Makuake」で販売され、好評としている