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太秦映画村のR18コンテンツ「拷問屋敷」と「丁半博打」を体験! 夜限定の目玉イベント

東映仕込みの演技と所作で楽しめる贅沢コンテンツ

【太秦映画村第1期リニューアル】
3月28日 リニューアルオープン予定

 3月28日にリニューアルオープンを迎えるテーマパーク「東映太秦映画村」。今回、オープンに先駆けてメディア向けの内覧会が開催され、そのなかでR18となる2つの夜限定参加型イベント「大人しか入れない拷問屋敷」と「丁半博打」を体験できたので、ご紹介したい。

 「大人しか入れない拷問屋敷」と「丁半博打」は、リニューアル後より夜営業を開始する太秦映画村の目玉のひとつとなるコンテンツ。「大人しか入れない拷問屋敷」では江戸時代の拷問を、「丁半博打」は丁半博打を目撃したり体験したりできる。夜限定の開催で、18歳未満は入場禁止の大人のためのエンターテイメントとなる。

【太秦映画村 第1期リニューアルイメージ映像】

 こちらの2つのイベントは、エリア内の「武家屋敷」で実施される。昼間は日本刀の構え方や振り方を習う「侍修練場」、おみくじや占いを体験できる「京花占い」が開催されており、夜になるとR18コンテンツに中身が入れ替わる、というイメージだ。

「侍修練場」では刀の持ち方、振るときの構えや足運びなどを教えてもらえる
占いやおみくじを体験できる「京花占い」。「京のイケずうらない」なるものもあった

拷問コントのような笑いが起きる「大人しか入れない拷問屋敷」

 「大人しか入れない拷問屋敷」は、2人の侍によって罪人が連れてこられる様子を間近で見ることができる。今回の体験では罪人に「桜の枝を折った罪」の疑いがかけられるが、罪人は一向に認めようとしない。そこで罪人は拷問にかけられることになる……。

 やっていることはなかなかにシリアスだが、奉行と罪人(出演はすべて東映俳優部)はコミカル系の演技でワイワイ騒ぎながら話を進めるので、ほとんど拷問コントのようなつくりになっている。罪人はギザギザがついた木の台に正座させられ、さらに石板(の小道具)を膝の上に乗せてグリグリやられる。「うわー!!!」と罪人が痛そうに叫んでいると、今度は奉行のひとりが「む、お前あやしいな。こっちへ上がれ」と参加者に話しかけてくる。

奉行たちと共に、いかにもおとぼけそうな罪人が登場。シリアスな感じは一切なかった

 選ばれた参加者は「最近嘘をついたことはあるか。話してみろ」などと尋問され、なぜか拷問を受ける……という流れが展開された。実際の体験では、参加者は「ある事件の嫌疑がかけられている」との設定が与えられるので、ほぼ確実に拷問を受けることになるだろう。拷問といっても使用されるのは小道具なので、もちろん痛くはない。

 奉行たちとのやり取りも含めて、積極的にリアクションするほど楽しめるイベントだろう。ちなみに拷問中は体験者が痛そうな声を上げるほど、「上手いな」とか「いいぞ」などポジティブな声をかけられていた。いっそ、上手な拷問体験というものを極めてみるのもいいかと思う。

 そして面白いのは、屋敷の外にいるときだ。イベント中はずっと誰かが叫んでいる内容なので、叫び声は屋敷の外までずっと響いていることになる。「今日も拷問の声が響いているな」と思いながら武家屋敷の横を通るという、江戸時代の“もしかしたらあったかもしれない日常”を体験できるという点でも、とても興味深かった。

罪人も体験者も拷問を受ける。痛そうに叫ぶほど奉行からの評価が上がっていく(だからといってなにもないが)

あの鉄火場に自分が入り込める! 「丁半博打」

 もうひとつの目玉となっているのが、「丁半博打」だ。こちらは太秦映画村で定期で開催していた夜イベント「太秦江戸酒場」でも人気のライブショーで、今回常設で楽しめるようになった。

 屋敷には、まさに時代劇で見たことのある鉄火場が再現されており、床には「丁」「半」と大きく書かれた台、その周りには補佐役の合力が2人座っている。参加者には賭ける用の木札の束が配られており、時間になると壺振りが登場。賭場が開帳される。

【太秦映画村 R18コンテンツ「丁半博打」を体験】
想像通りの賭博場が目の前に現れる

 ルールはごく単純で、壺振りがサイコロを2つ壺に入れて振り、その出目の合計が偶数か奇数かを当てるというもの。偶数だと思うなら「丁」、奇数だと思うなら「半」に賭け、木札が出揃ったところで壺を開ける。予想が当たっていたら木札は倍、外れたらすべて没収となる。

 賭けは複数回行われるが、束を何個賭けるかは参加者次第。少しずつ賭けるか、一気に勝負に行くかは自由となっている。もし手元に木札がなくなっても増やしてもらえるし(演出上、「貸してあげる。後で返すんだよ」とプレッシャーはかけられる)、最終的には木札は返すことになるので、大胆に攻めるのが楽しむコツだろう。

出目の合計が偶数か奇数かを予想する

 目の前で東映仕込みの壺振りの口上や所作が見られるのが何より贅沢で、「丁!」「半!」と声を出しながら木札を台に叩きつけると、時代劇に入ったような気分になれる。よく見る時代劇の賭博所はピリついてばかりだが、ここの壺振りや合力はそれに比べると驚くほど優しいので、和やかに丁半博打が体験できると思う。夜の江戸を楽しむにはうってつけのコンテンツと言える。

 太秦映画村ではほかにも体験コンテンツは複数あり、華道や茶道など、文化に触れるようなものもある。飲食、ショー、体験と様々なエンターテイメントが詰まったテーマパークとなっているので、リニューアルオープンはじつに楽しみだ。

 リニューアルはこれで終わりではなく、2027年春には第2期として新たに5つの飲食・物販施設、遊郭ゾーンをオープン、2028年春には第3期として芝居小屋・中村座(仮称)オープン予定。さらには2028年以降に温浴施設も計画中という。こちらもぜひ期待したい。

勝てば倍、負けたら没収。シンプルだがけっこう盛り上がる
ほかにも様々な体験が可能となっていた
町娘の2人が飲食店のなかを覗き込んで、取材中のメディアと何やら話していた。登場人物との会話も体験のひとつとなるようだ