先行レビュー
男気溢れる高杉晋作とのバトルも実現! 「仁王3」の幕末ステージ試遊レポート
京都を舞台にしたオープンフィールドを探索
2025年11月21日 22:00
- 【仁王3】
- 2026年2月6日 発売予定
- 価格:
- 9,680円(通常版)
- 16,280円(TRESURE BOX)
コーエーテクモゲームスより、2026年2月6日にプレイステーション 5/PC向けに発売が予定されているダーク戦国アクションRPGの「仁王3」。“戦国死にゲー”とも呼ばれることもあるほど、ハードなバトルが楽しめるシリーズの最新作ということで、発売を心待ちにしている猛者も全国に多数いるだろう。
今作のテーマのひとつになっているのが「時代を超える」という部分だ。すでに江戸や戦国、平安といった様々な時代が登場することがアナウンスされているが、なんと今回は幕末時代も描かれることが明らかになった。過去作でもDLCで過去の時代に飛ぶということはあったが、戦国時代より未来の世界に行くというのは今回が初の試みとなる。
今回はひと足先に幕末のステージを体験させてもらうことができた。今回は2時間ほどプレイすることができたのだが、こちらの記事ではそこからわかった特徴についてご紹介していく。
サムライとニンジャで異なる見た目にすることも可能!?
最初にご紹介するのは、本作のキャラクターメイキングについての部分だ。プレーヤーが操作することになる主人公の徳川竹千代は、当然のことながら本物は男子なのだが、このゲームでは見た目を女性にすることも可能だ。
もうひとつユニークな部分は、この外見をサムライとニンジャそれぞれ別に設定することもできるところである。これは「両スタイルの外見共通化」のチェックを外しておくことで、それぞれの見た目を変えることができる。ただし、性別だけは変えることができないので注意しよう。
もちろんすぐにゲームを始めたい人は、デフォルトのままプレイしてもいいが、あらかじめ登録されているプリセットのキャラクターも顔つきや髪型など多種多様なバリエーションが用意されているので、そちらの中から選んでゲームを始めるのもいいだろう。
だが、なんといってもこのキャラクターメイキングの素晴らしいところは、設定できるパラメーターの細かさである。単純に顔のパーツを選んでいくというものではなく、目のしわやほうれい線、顎の形など細部にわたって細かく調整していくことができるようになっているのだ。そのため、ある程度プレーヤーが頭の中で思い描くキャラクターが再現できるようになっているのである。
おどろおどろしい京都の島原遊郭を探索!
今回の試遊では、この幕末ステージに入ったあたりからゲームが遊べるようになっていた。このステージの舞台は、元治元年(1864年)の京都である。ちょうどペリーが黒船に乗ってやってきてから10年近くが過ぎたあたりの時代で、まさに幕末のクライマックスへ突入していくといった頃だ。
洞窟を抜けて高台のエリアから街に降り立つと、そこに広がっていたのは島原遊郭であった。そもそも遊郭自体が妖艶なイメージがある場所ではあるが、ここでは得体の知れないあやかし達が闊歩しており、いっそう不気味な雰囲気が強まっているように感じた。
バックに流れているサウンドも派手さはないものの、遊郭らしく三味線の音が静かに鳴り響く。そのどこかもの悲しくも聞こえてくる音が、京都の遊郭という、華やかなはずの世界をうっそうとした雰囲気で覆い尽くしているようであった。
途中の敵をなぎ倒しながら先を進んでいくと、突然肩元に鞍馬天狗が現われ、その先にいる敵の集団への注意を呼びかけてくれる。よく見ると、堀のようなものをぐるぐる回る敵の集団がいるのを発見。鞍馬天狗によると、地形を活かした戦い方をしたほうがいいようだが……辺りを見回しても高台に登るようなところは見つからず。だが、この敵の集団を倒さないと先に進むことはできないという状況であった。
とりあえず最適な打開策も思いつかないため、最後列にいる敵を殴ってみることにした。すると一斉にこちらに襲い掛かってきたのだが、その勢いで堀の中に落とされてしまったのである。このゲームでは水の中に落ちただけでも即死に繋がることがあるのだが、今回は幸いなことに堀の中に水は無くダメージもそれほど受けなかった。
また、堀の中に入ったことで敵を分断することもできたのである。この後は、ぐるぐると堀の周りを移動しながら敵を分断し、弱そうな敵から各個撃破していくことに成功。最後に一番背の高い敵が残ったが、単体ならばそれほど手こずることもなく、なんとかこの場を乗り切ることができた。
開かない扉やブービートラップなど迷宮のような建物の中を移動
敵が列をなしていたところをクリアすると、建物の中に移動していくことができる。ここがまたややこしい作りになっており、片側からは開かない扉があるなど、正しいルートを見つけていく必要があるのだ。そうした中、思わぬトラップが仕掛けられているのを発見する。
通路に細い糸のようなものが仕掛けられており、それを知らずに切ってしまうと銃弾などを浴びてしまう。多少のダメージならまだましだが、ときにはこのブービートラップに引っかかってそのまま即死してしまうなんてこともあった。この細い糸のようなものは、飛び越えるかしゃがんでくぐり抜けるといったことができるほか、弓などで切り落とすこともできる。いずれにせよ、切らないように注意しながら進んでいく必要があるのだ。
この建物の内の探索中も、様々な敵と出会う。中でもやっかいなのが、メインのターゲットとは別に遠距離からサポート的に攻撃してくる敵や、先ほどのブービートラップなどが合わさった場所もあったことだ。戦う場所も限られるため、なるべくトラップのある狭い通路での戦いは避けて、速やかに処理していったほうがいいだろう。
サムライとニンジャの新たな武器が解禁!
本作では、プレイ中に好きなタイミングでいつでもサムライスタイルとニンジャスタイルを切り替えて戦うことができるが、それぞれに装備できる新たな武器がそ2種類ずつ情報解禁となった。まずはサムライだ。こちらは巨大な斧と手甲をそれぞれ装備することができる。
斧はその見た目通り、大きく武器を振り回して敵にダメージを与えることができる近接武器である。もうひとつの手甲はそれとは全く異なり、どちらかというと素手で殴っているような感覚に近い。斧はどうしても隙も大きくなるため、場面に合わせてこれらの武器を切り替えながら戦っていくのも良さそうだ。
一方、ニンジャは新たに手斧と忍刀の情報が解禁になった。手斧はサムライの斧よりは小ぶりで、素早くダメージを与えることができる。ニンジャ自体がどちらかというとスピード感のあるバトルが楽しめるようなスタイルだが、まさにそちらにぴったりな印象だ。サムライの持つ刀とは逆手に持つようなスタイルになっている忍刀は、まさにニンジャにふさわしい武器である。
今回は主にこれらの武器を組み合わせながら戦っていったが、サムライとニンジャで戦いやすい武器を設定しておくことで、より戦闘の幅も広がっていきそうだ。
刀や銃を駆使するトリッキーな高杉晋作とボス戦!
島原遊郭の建物の中を進んでいった先で、扉を開けて出くわしたのが、新選組一番隊組長の沖田総司と高杉晋作が火花を散らしている場面であった。だが、その場に魔物達が現われるとともに、沖田総司は去っていく。高杉晋作がその魔物を斬り倒した後で、主人公のことを徳川家の人間だと気付くと、なぜだかその流れでバトルに突入していくことになってしまったのである。
今回の試遊の最大の目玉ともいえるこの高杉晋作とのバトルだが、とにかく身のこなしが素早く翻弄されてしまいがちだ。刀による攻撃だけではなく、ときに銃や守護霊からも攻撃が繰り出されるため、油断しているとあっという間に倒されてしまう。とはいえ、全く歯が立たないのかというとそういうわけではない。ボスということで体力は多めだが、着実にダメージを与えていくことで対等に戦うことができたという印象だ。
ちなみに、ソロでもある程度戦える相手ではあるが、この高杉晋作がいる部屋の近くですけびとを呼ぶことができるようになっていた。この助太刀はNPCであってもかなりの戦力になるので、どうしても勝てないときはこちらで呼び出して一緒に戦うというのもいいだろう。
この助太刀で呼び出した仲間は想像以上に頼もしく、ダメージを与えてくれるだけではなくターゲットとなって戦ってくれるため、その隙を突いて攻撃を加えることができた。元々高杉晋作側も守護霊による攻撃もあり2体で戦っているようなところがあったが、それを考慮してもこちらが有利になるようなバランスであった。ということで、数度のバトルを繰り返したものの、なんとか最後は高杉晋作を倒すことに成功した。
このバトルの後、てっきり敵対したままなのかと思いきや……思わぬ展開で仲良くなり、高杉晋作に力を貸すことになる。そこで登場するのが、この後にご紹介する京都を舞台にしたオープンフィールドの探索だ。
あらゆる脅威にさらされた京都の街を自由に探索!
バトルの後、ひょんなことから仲良くなった高杉晋作だが、ここで京都の現状が明かされる。幕府が送りつけてきたあやかしと戦ってきた志士達だったが、その後ちりぢりになってしまう。そこへ、徳川慶喜の軍と新選組も加わり大混乱に。その現状を打破しようと動いているのが、高杉晋作だったのだ。
ここまでは概ね一本道に近い流れであったが、ここから先はこの京都を舞台に、オープンフィールドを探索していくことになるのである。
このオープンフィールドは、行ける場所はある程度限られてはいるものの、どのようなルートを通って攻略していくかは完全にプレーヤーの自由だ。先ほども少し触れたが、出てくる敵もあやかしだけではなく、新選組などあちらこちらにいるため、頻繁に戦闘が発生しがちになる。
この京都を探索中、明らかにヤバイヤツに出会ったと思ったのが、雷獣だ。体中に電気を帯びたような姿になっており、攻撃も激しい。できることなら戦いは避けたいところだが、1度でも見つかってしまうとしつこく追いかけられるのでなかなかやっかいな相手である。
もうひとつ、この雷獣の近くに居たのが、馬に乗った夜行兵だ。こちらは単体では多少手強い程度ではあるが、雷獣から逃げているときに出くわしてしまうと一緒に襲い掛かってくるため、さらに厳しい状況に追い込まれてしまう。腕に自信があるならば、それぞれを単体で倒しつつ探索をしていったほうがいいだろう。
雷獣や夜行兵などは、見るからに強そうなため、それほど驚くことはなかった。だが、それらよりも想像以上に苦戦を強いられたポイントがある。一見すると弱そうな敵が死体を漁っているのかと思い攻撃してみたところ……仲間がそこに加わってきたのだ。これを倒すのが意外に大変で、何度も倒されてしまった。
といったあたりで、今回の試遊は終了に。わずかな時間ではあったが、十分すぎるほど「仁王3」の幕末ステージを堪能することができた。特に途中で登場した高須晋作は、敵として戦ったときは手強く、味方になった後はかなり味わいのあるキャラクターであった。
また、幕末と言えば有名なキャラクターたちは今作に登場するのだろうか? と、いろいろな想像が膨らんでくる。はたして、ゲームのどのあたりでこの幕末ステージが登場するのかというところも気になる部分ではあるが、そちらはリリース後に自分でプレイして確かめてみてほしい。
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.





























































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