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HD-2D版「ドラクエI&II」第2回試遊レポート。新要素「巻物」と「紋章」を体験! 新たな敵・新システムも追加
2025年9月5日 00:00
- 【ドラゴンクエストI&II】
- 10月30日 発売予定(Steam版のみ10月31日)
- 価格:
- 通常版 7,678円
- 勇者ロトの子孫セット 11,980円
- キャラクターコンプリートセット 14,980円
- HD-2D版 ロト三部作セット 12,760円
今や、国民的RPGの代表作とも言える「ドラゴンクエスト」シリーズは、ナンバリングタイトルだけでなく派生したものも含め多数がリリースされている。それらの原点となったのが、物語や冒険の舞台に繋がりがある“ロト三部作”と呼ばれる、1986年から88年にかけて発売された1作目~3作目の作品だ。
そのうち、3作目を元にしてリメイクしたHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」は、2024年11月の発売以来、好評を博している。それに続いて登場するのが、1作目「ドラゴンクエスト」と2作目「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」を同じくHD-2Dにてリメイクし、それらを1本の作品にしたHD-2D版「ドラゴンクエストI&II」となる。
このHD-2Dというのは、スクウェア・エニックス浅野チームが開発した、ドット絵と3DCGが融合したグラフィック表現を指す。ドット絵のキャラと立体的な背景を組み合わせ、これに視覚効果や高精細なエフェクトを加えることで懐かしくも新しい映像表現を実現しているのだ。
前回の試遊会では、駆け足で作品の雰囲気と見た目を味わいつつ進めたのだが、今回は1作目と2作目をそれぞれ約40分ほど体験できた。また、新アイテムの巻物と戦闘を有利に展開できる紋章という、2つの新要素も明らかにされている。そこで、ここでは新要素についての解説と、今回の試遊でわかったことをレポートしていこう。
「ドラゴンクエストI&II」から導入された新要素「巻物」と「紋章」とは
今回、新たに判明した要素は「巻物」と「紋章」の2つ。1つ目の「巻物」は、呪文や特技を追加で覚えることができるものだ。「巻物」は宝箱などから手に入れることができるアイテムで、使用するとパーティメンバーのうち1人が特定の呪文や特技を新たに習得できる。「ドラゴンクエストI」での操作キャラクターは主人公のみなので、ゲットした巻物はすべて主人公に使うことが可能だ。
今回の試遊では、実際に巻物をゲットして使用し、習得した呪文を戦闘で使うという一連の体験ができた。巻物があれば、覚えていない呪文でも習得すれば即使えるので、よりバトルを有利に進めていくことができるだろう。
もう1つの新要素「紋章」だが、原作の「ドラゴンクエストII」には“太陽”、“星”、“月”、“水”、“命”の力を宿した、5種類の紋章が存在する。HD-2D版「ドラゴンクエストI&II」では、どちらの作品でもゲーム中にこれら5つの紋章を集めていくことになるのだが、それだけではなく、所有することで戦闘が有利になるようになっている。紋章ごとに効果は異なるものの、いずれもプレイヤーの冒険を助けてくれる心強い味方だ。
なお紋章の効果を発揮させるには、一定の確率や特定の条件を満たすなど、それぞれの紋章に設定されている発動条件をクリアする必要がある。使いこなすことができれば、大きな助けになるだろう。
新たな敵キャラクターも登場。既プレイの人でも先が楽しみになる展開が期待
「ドラゴンクエストI」ではガライの町~岩山の洞窟を体験!
試遊会は「ドラゴンクエストI」「ドラゴンクエストII」それぞれで40分強ほどのプレイ時間が用意されており、「ドラゴンクエストI」はガライの町~岩山の洞窟を体験できた。
以前の試遊会でも感じたが、原作の真上から見たグラフィックは完全に過去のものとなり、今風の3DRPGと遜色ないクオリティですべてが描画されている。HD-2D技術を用いているため、キャラクターに温かみが感じられるのも特徴だ。
試遊スタートとなるガライの町では、悪徳商人がとうぞくのカギを80万ゴールドで販売している場面を目撃。その後、彼の姿を追って街道の宿屋に立ち寄ると、「ドラゴンクエストIII」に登場した盗賊カンダタの話を聞くことができた。カンダタによってカギが奪われてしまい、そのカギを盗んだカンダタを追いかけ、岩山の洞窟へと足を踏み入れるという流れだ。
道中、画面右上には近距離地図が表示されているほか、□ボタンを押せば世界全体のマップも見られるため、迷うことはない。目的地へ向かう途中ではキラキラと光る場所を見つけられるのだが、そこへ辿り着いて調べればゴールドやアイテムをゲットできることもある。
戦闘は原作の1対1の戦いから変更され、新たに1対複数のバトル形式が採用されている。そのため、ただ闇雲に戦うだけではジリ貧状態に陥ってしまうのだが、今作の主人公には複数の敵に対応できる呪文や特技だけでなく、武器も用意されているのが特徴だ。
今回の試遊では主人公は“とげのムチ”を装備しており、複数の敵が出現したときでも同一グループのモンスターであれば、まとめて攻撃することが可能だった。ただし、敵が1体ずつ2種類以上現われた場合は、これまで通り1体ずつ戦うか、全体にダメージを与える方法で攻撃を行なう必要がある。
特技も原作にはなかった要素だが、巻物で覚えられるため、強敵が複数登場すると思われる旅の後半では重宝しそうだ。
「ドラゴンクエスト」シリーズは、誰もが楽しくプレイできるよう非常に親切に作られているが、その一環として新たに登場した機能の1つが、宝箱の場所を表示するかどうかの設定。ゲーム開始時はオフになっているのだが、これをオンにすると右上のマップに宝箱の位置が赤い点で表示されるようになる。宝箱を全回収しないと気が済まないという人は意外に多いので、そういうプレイヤーには朗報といえるだろう。もちろん、オフに設定して従来通りのプレイスタイルを貫くのも、各プレイヤーの自由だ。
「ドラゴンクエストII」はムーンブルク西のほこらから大灯台を攻略
続けてプレイした「ドラゴンクエストII」では、ムーンブルク西のほこらからスタートし、目前に見える大灯台の攻略を体験できた。スタート時点でローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女、そしてサマルトリアの王女の4人が揃い、パーティを組んでいる状態からとなっているので、サマルトリアの王女がどのような経緯で仲間になるのかは、プレイしてのお楽しみだ。
大灯台へは、ほこらを出て目の前に停泊している船に乗り、少々移動することになる。このままあちこち旅をすれば面白そうだが、残念ながら今回は一直線に大灯台に向かうことになっているので、寄り道せずに目的地へと移動した。
大灯台内は原作と同じ造りになっているが、グラフィックが美しくなったことでまったく別物に見えたほど。原作にはなかった、マップの端に進むと下の階まで落ちるという仕組みが導入されているので、端を歩く際は慎重に……。
戦闘シーンは「ドラゴンクエストI」と同じだが、「ドラゴンクエストII」では最大4人パーティで戦うこととなる。ローレシアの王子は基本的に物理攻撃を、サマルトリアの王子は剣技と呪文をバランス良く使いこなし、ムーンブルクの王女は攻撃や補助、回復呪文を駆使。そして、新たな仲間となったサマルトリアの王女は、多彩な特技と攻撃呪文で敵を攻撃していく。パーティ人数が多いので、さくせんを使用したオートバトルも便利だった。
大灯台のイベントをクリアしながら最後まで進むと、クライマックスのバトルが始まる。原作ではグレムリン4匹が登場したが、本作ではそれに加えて新たにネコノマンサーという敵が参戦していた。このバトルに勝利すれば大きなお宝が手に入るのだが、実はなかなかの強敵。試遊なので楽勝だろうとナメてかかった筆者は、アッサリと返り討ちに遭ってしまい、棺桶を2つほど並べて命からがら逃げ出したことを追記しておこう。
RPG初心者から上級者まで分け隔てなく楽しめる印象
今回の試遊を終えて感じられたのは、単なるリメイクではなく新要素などもしっかり追加されており、当時を知っている人はもちろん新たにプレイする人でも違和感なく遊べるようになっていたこと。グラフィックも、ただ綺麗なだけでなくHD-2D技術が程よく昔の雰囲気も醸し出してくれているので、どこかホッとできるのも嬉しいところだ。
ほかにも、誰にでも物語を楽しんでもらえるよう難易度の調整が自由に行なえたり、戦闘時に敵の弱点がわかるような設定が選択できるなど、RPG初心者から上級者まで全員に合わせたプレイスタイルを選べるよう配慮されているのも素晴らしい部分だと思えた。
なお、2025年9月25日から9月28日まで開催される東京ゲームショウ2025では、スクウェア・エニックスブースにて「ドラゴンクエストI&II」の最新映像が上映されるほか、発売される各プラットフォームで試遊することも可能となっている。また、試遊を体験した人には、BOSS×ドラゴンクエストのコラボ缶コーヒー「BOSS QUEST 辿り着いた深煎り」がプレゼントされるとのこと。発売に先駆けてプレイしてみたい人は、東京ゲームショウ2025へ足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
(C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX
(C) SUGIYAMA KOBO
(P) SUGIYAMA KOBO
※画面写真・映像はすべてPS5版の開発中のものです










































































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