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「NINJA GAIDEN」らしさとプラチナゲームズイズムが共存! 「NINJA GAIDEN 4」プレイレポート
新主人公ヤクモと、過去作の主人公リュウ・ハヤブサで序盤チャプターをプレイ
2025年8月8日 06:00
- 【NINJA GAIDEN 4】
- 10月21日 発売予定
- 価格:8,900円〜
最高峰の忍者アクションゲーム「NINJA GAIDEN」を生み出したコーエーテクモゲームスのTeam NINJAと、高水準のアクションゲームを多数開発してきたプラチナゲームズがタッグを組んだシリーズ最新作「NINJA GAIDEN 4」。Xbox Series X|S/プレイステーション 5/PCで10月21日の発売を予定している。
前作から約13年ぶりの最新作となる本作では開発をプラチナゲームズが担当することとなり、シリーズのファンからはどのような仕上がりになっているのか高い注目を集めている。
そんな「NINJA GAIDEN 4」のメディア向け体験会が実施され、発売前にプレイする機会を得られた。今作からの新主人公「ヤクモ」、そして「NINJA GAIDEN」の顔ともいえる「リュウ・ハヤブサ」の両キャラクターを触ることができたので、ゲームの進化したポイントやプレイ感などをお届けしよう。
また、別稿では開発者のインタビューも行ったのでそちらも併せてチェックしてもらいたい。
ヤクモとハヤブサ、異なるタイプの爽快アクションが楽しめる
「凄すぎて何が悪い」のキャッチコピーで生まれた「NINJA GAIDEN」シリーズ。その謳い文句に偽りなく、ド派手かつ奥深いアクション性と簡単には攻略させない骨太な難易度でファンを魅了した。
「4」というタイトルの通り「NINJA GAIDEN 3」の直後の事件を描いた本作だが、物語的に前作と直接的な繋がりはないので本作からでも問題なくプレイすることができる。
本作はチャプター制のアクションゲームとなっている。「通常攻撃」と「強攻撃」の2種類の攻撃とコマンド入力を組み合わせた多彩な必殺技を駆使して爽快なバトルが楽しめるのが最大の特徴。
開発がプラチナゲームズとなり、主人公もリュウ・ハヤブサから新たにヤクモへと変わったことでこれまでの“「NINJA GAIDEN」感”がどこまで受け継がれているのか、正直楽しみ半分、不安半分といった心持ちであったが、実際にプレイしてみると不安要素が一気に吹っ飛ぶほどの“「NINJA GAIDEN」感”に満ちていた。
インタビューなどでも“「NINJA GAIDEN」らしさ”という点を非常に大事にしていることは事前に伺ってはいたのだが、操作感や手触りといったシリーズの核となる部分は想像以上にかつてプレイした「NINJA GAIDEN」であった。
わらわらと現われる大量の敵をたった1人で相手にする孤高感。ザコ敵であってもしっかりこちらを殺しに来る殺意に満ちたゲームバランスは健在。
しかも、ただ単に過去作を忠実に再現するのではなく、バトルのスピード感や敵を斬る爽快感の向上、新アクションの追加による自由度の拡大など、“らしさ”を残しつつも様々な点において格段にパワーアップしたまさに正当進化と呼べる内容である。
ここからはそれぞれのキャラクターが持つ多彩なアクションを紹介していこう。まずは、本作の主人公で若き鴉一門の忍・ヤクモ。戦闘中に様々な武器を適時切り替えて戦えるというテクニカルかつ自由度の高いキャラクターだ。
武器の切り替え以外にも、ヤクモは通常状態の「鴉の型」と血楔忍術の「鵺の型」という2つのバトルスタイルを切り替えて戦うことができる。ボタンを長押ししている間「血楔ゲージ」を消費しつつ鵺の型にチェンジする。
鵺の型を発動すると、ヤクモの装備している武器と攻撃が大幅に変化する。例えば鴉の型では双剣だったものが鵺の型では太刀に変わり、棍はなんと“巨大なドリルに変化”したのには驚かされた。1つにつき武器が2種類あるといった感じなので、幅広いアクションが楽しめる設計になっている。
鴉の型から鵺の型にスイッチするのがシームレスに行えるのも肝で、鴉の型始動のコンボ中に鵺の型に切り替えて高火力な必殺技を叩き込むといった、幅広い攻めの選択肢からプレーヤーごとに自由なコンボを組み立てられるのが非常に面白いポイント。
今回使用できた武器は2種類、鵺の型を含めると4種類の武器でプレイすることができたが、製品版ではドリルを超えるぶっとんだ武器が登場するのか非常に楽しみなところである。
「乱殺」という新アクションも本作のバトルを大きく盛り上げる。敵を継続的に攻撃することで「乱殺ゲージ」が溜まっていき、最大まで溜まると乱殺状態になることができる。
乱殺状態は一定時間キャラクターが強化され、さらに特定の攻撃を食らわせることで敵を一撃で撃破できる大技「血殺」を繰り出すことができる。血殺の演出がとにかくド派手で、激しい攻撃で敵をバラバラにしてしまう爽快感は病みつきになる。
強力な乱殺状態だが、乱殺ゲージを最大まで溜めるのはプレーヤースキルが少々必要だ。一定時間敵に攻撃をヒットさせないでいると徐々に乱殺ゲージが減少していってしまうので、敵の攻撃をかわしつつ常に攻撃を繋げていく必要がある。簡単に強化状態に入って敵をサクッと一掃とはいかない硬派なゲーム性も実に「NINJA GAIDEN」らしい。
リュウ・ハヤブサもプレイ! 高い火力で敵をねじ伏せるパワータイプのキャラクター
過去作では主人公を務めていたもう1人のプレイアブルキャラクター、隼一門の超忍のリュウ・ハヤブサのアクションも今回しっかり遊ばせてもらった。
移動や龍剣による攻撃モーションなどはもちろんのこと、首切り投げや飯綱落としといった必殺技に至るまで過去作を忠実に再現しており、まったくと言っていいほど遜色のない作りに衝撃を受けた。
鵺の型に相当するシステムがハヤブサにもあり、バトル中に「閃華」という状態に切り替えが可能。ヤクモのように武器が変わるといったものはないが、通常の斬撃が音速の連続斬りへと変化する。ハヤブサらしく力で敵を一掃する、爽快なバトルを楽しむことができる。
ヤクモにはないハヤブサ固有のシステムとして、シリーズお馴染みの「忍法」が使えるのも特徴だ。強力な火炎弾を飛ばす「火炎龍の術」をはじめとした4種類の忍法が用意されている。忍法発動中は無敵となるので、敵に囲まれてピンチのときに突破口を見出すことができる。
スピーディかつ多彩な武器によるコンボの自由度が高いテクニカルタイプのヤクモと、高い火力で敵をねじ伏せる分かりやすいパワータイプのハヤブサ。それぞれの個性がよく出ており、バトルがマンネリにならないような工夫がしっかりとなされている。
凶悪な強さのボスも、トライ&エラーで打破できる絶妙なゲームバランス
「NINJA GAIDEN」シリーズの醍醐味ともいえる、凶悪なボス戦も体験することができた。ボス戦は基本的にはフェアな1対1の戦いになるのだが、多数の敵を一気に相手にするザコ戦よりも遥かに熾烈な戦いが待っている。
体力や攻撃力が段違いに高いというのは当然ありつつ、遠くからでも一気に詰め寄ってくる長射程の攻撃や逃げ場のないような広範囲攻撃、こちらがどれだけ攻撃しても怯まずに大技を繰り出してくるアーマー攻撃など、攻め手がとにかく激しい。
攻撃によっては難易度「ノーマル」であっても1撃で4割の体力を奪うようなものもあり、久々に「NINJA GAIDEN」の洗礼を受けたが、初回プレイでは忍らしさ皆無の回復アイテムドカ飲みゴリ押しプレイでなんとか勝つことができた。
最序盤のボスに苦戦を強いられた挙句、見苦しい戦い方で命からがら撃破というのはもう“実質負け”なので、シリーズを通してプレイしてきた身としては最序盤のボスくらいはしっかりと勝ちたかったので再度挑戦した。1度撃破したボスは「ボスチャレンジ」というモードでボス戦だけを好きなだけプレイできるのは非常にありがたい。
猪武者的な戦い方をしていたときはボスが理不尽な強さと感じたが、敵の攻撃パターンやモーションをじっくり見て再戦を重ねるうちに、だんだんと苦しい状況を打破できるようになってきた。
一見バランスブレイカーのようなボスの攻めもしっかり見切って、敵の攻撃に合わせてこちらの攻撃を当てる「弾き」や、攻撃がヒットするギリギリのところでガードする「ジャストガード」、ギリギリで回避する「ジャスト裏風」などが決まったときは「虎博」や「逆波」、「陽炎」といった強力なカウンター攻撃を繰り出すことができ、これらが戦況を大きく変えるパワーがある。
ボスが放つガード不能のアーマー強攻撃も、しっかりと見ていれば敵の体の色が変わるので発動のタイミングを察知することができる。アーマー強攻撃を撃たれる前に鵺の型(ハヤブサの場合は閃華)で攻撃すればド派手な演出とともに強力な「崩撃」が発動し敵に大ダメージを与えられる。ダメージに加えて一定時間行動不能状態にもできるので大幅に有利な流れが作れるのだ。
ジャストシステムやカウンター攻撃などの様々なアクション、そしてボスの攻撃パターンなどの理解度を深めることで最終的には全くダメージを受けることなく撃破できるまでになった。
初めは苦戦する敵であってもプレイを重ねているうちにプレイヤースキルが向上し、難なく勝てるようになるという「NINJA GAIDEN」シリーズの醍醐味を今作でも存分に味わうことができた。
烏忍具を使ったワイヤーアクションを駆使した戦闘や、レールの上を高速自動スクロールで進んでいくような特殊なステージも用意されているなど、過去作にはなかったプラチナゲームズイズムも随所に盛り込まれていた。
今回プレイできたのはチャプター3までと序盤ではあるものの「NINJA GAIDEN」らしい歯応えのあるゲーム性を肌で感じることができてファンとしては安心した。先のチャプターではさらに過酷な戦いが待ち受けていると思われるので、今からワクワクが止まらない。
(C)/TM/(R) 2025 Microsoft
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