ニュース

「ECHO OF SOUL」、大型アップデート「Episode2.0」直前最新情報公開!

新エリアや新スキル、新コンテンツなど、気になる情報を一挙にお届け

 NHN ハンゲームは、5月25日よりWindows用MMORPG「ECHO OF SOUL(以下、EOS)」のアップデート「Episode2.0~苦痛の女神ナエス~」を実施する。今回のアップデートにおいては、待望のレベルキャップ解放をはじめ、新スキルや新エリア、ダンジョンの追加なども予定されている。今回は、その内容についてお伝えしていこう。

【[エコーオブソウル公式] Episode2.0 Update プロモーションムービー】

「Episode2.0」からは新展開のストーリーが待ち受ける!

 今回のアップデートでは、「Episode1.5」までストーリーの中核にいた「レギン」という英雄が死を迎えたことで、物語が一区切りついた状態からスタートする形となる。「Episode2.0」においては、ブリガルドに「悪神イミドゥム」を呼び寄せようとしている存在の野望を阻止すべく新たなる戦いを繰り広げていく、という展開になっていくようだ。

【ナエス/CV:清水香里】
「Episode2.0」におけるストーリーの中核となる人物。神族の1人で「苦痛の扉」を開き、悪神イミドゥムを呼び寄せようとしている
【ヘルムート/CV:速水奨】
ナエスの命を受け、その計画を推し進めるナエスの腹心たる存在。ストーリー序盤において関連が出てくる教団「ゲルミール教」の教主でもある

レベルキャップ70にともない新エリア・新スキルなどが追加

 これまで60だったレベルキャップの上限が解放され、70になった。それにともない、新たな装備が増えるほか、新強化システムも導入。また、新エリアの追加および、解放されたレベルに合わせた新ダンジョンも追加される。

 さらに、キャラクターが強くなることで、それに見合った新スキルの導入も行なわれる。これら各要素の詳細について解説していこう。

新強化システム「オプション強化」で不要な武器・防具を活用

 新強化システム「オプション強化」は、アイテムレベル160以上のPvE用武器または防具を強化することができるというもの。これを利用するためには、同じ部位に装着する武器または防具を用いる必要がある。このことによって、「パーティにいないクラスの装備品ドロップ」の有効活用ができるようになる。

ユーザーからも要望が多かった「不要な装備品の処理」に応える形で登場したというオプション強化システム。活用する機会は多くなりそうだ

新エリア/フィールド「クルト大陸」

 新たな冒険の舞台として「クルト大陸」が追加された。共和国と敵対する「ディカル帝国」が治めている地域になっている。首都「ベルニカ」はとても美しい都市だが、その景観を維持するために周辺地域が圧迫されており、貧富の差が際立つ。そのような背景から周辺地域の住民には不満がつのり、不安定な状況が醸成されている。

【クルト大陸】
新たな冒険の舞台となる場所。「ノルビスク」から「ポリーチェ」、そして「コンスティン」を目指す
神秘的な建造物や美しいフィールド、溶鉱炉や要塞のような場所も存在する

新エリア/都市「ベルニカ」、「ルクス」

 ベルニカは美しい水と花に囲まれたディカル帝国の首都で、レベル70達成後の拠点ともなる街だ。一方のルクスは、美しいベルニカとは対照的に、むき出しの木材やトタン板などが随所に使われた、手作り感のある都市となっている。

ディカル帝国の首都・ベルニカ
クルト大陸の西に位置する都市・ルクス

新ダンジョン(成長区間)/「ヘルの神殿」、「クローン実験室」

 「ヘルの神殿」は、ノーマルではレベル61、マスターではレベル64のダンジョンとなっており、クルト大陸到達後、早い段階で挑戦できる。最初に紹介している人物、ヘルムートが教主を務める教団、ゲルミール教の教徒たちの活動拠点となっているダンジョンでもある。

 一方の「クローン実験室」はノーマルではレベル67、マスターではレベル69のダンジョン。これまでのストーリーのなかでも敵としてたびたび登場していた「カキックス同盟」がクローン技術の研究のために設立した施設。この技術を用いて「次元の門」を開き、仲間を呼び寄せようとしているようだが……。

ヘルの神殿のボスモンスター・執事ベオス
さまざまな設備が並んでいるクローン実験室
クローン実験室のボスモンスター

新ダンジョン(レベル70)/「侵略者の塔」、「アーシャの墓」、「忘却の鉱山」

 以下で紹介するのは、レベル70からのダンジョンとなる。「侵略者の塔」は、カキックス同盟が建築した建物。アルカナ(プレーヤーキャラクター)たちとの永きにわたる戦いに疲弊した、カキックス同盟最後の砦となっている。塔の最奥部には、アルカナへの復習を誓う同盟長・ジートンの姿も。

 「アーシャの墓」は、ゲルミール教に関連した建造物で、かつて伝説の大魔法師と呼ばれ、「女神ヘル」の神託を通し、教徒を導いた「アーシャ」が眠っている墓所。この場所を掘り起こし、アーシャの力を使おうと画策するゲルミール教の野望を阻止すべく潜入することになる。

 「忘却の鉱山」は、屈強なドワーフたちが住んでいる「黄金の谷」にある鉱山を舞台としたダンジョン。このドワーフ族は「Episode2.0」より登場したNPC種族で、彼らのなかでもアルカナに強い恨みを持つ種族たちが集まって軍備を整えている。

「ベルギガの門」を守るために作られたカキックス同盟最後の砦となる侵略者の塔
侵略者の塔のボスモンスター・ジートン
アーシャの墓内部。墓所というだけありモンスターにはアンデッド系が多いようだ
アーシャの墓のボスモンスター・アーシャ
忘却の鉱山には、これまでの「EOS」ではあまり見られなかった機械的なモンスターや設備が多い
忘却の鉱山のボスモンスター・ガムリット

「Episode2.0」より導入された新スキルを紹介

 ここからは、新たに使用可能となるスキルをクラスごとに紹介していく。すでにいくつかのスキルは「Episode2.0」ティザーサイトでも公開されているが、ここではそちらでは未公開のものを含めたスキルについてもお伝えしていこう。

○ウォーリア:狂乱
 PvEにおいては、これまで究極スキルだった「コンバットシャウト」が通常スキルとなったことで取得しやすくなり、パーティプレイにおける貢献度が高まった。また、それ以外にもさまざまな新スキルも追加され、自分の火力を高めつつ、パーティメンバー全員を強化できるようになっていて、頼れるクラスとなっている。

 PvPにおいては、使用条件があるものの「起死回生」および「無慈悲」の組み合わせが強力。これは、強いと言われているローグの持つ「デスチェイス」と同等の効力を持つもの。それに加えて「レイジングブラスト」を使用すると倒されることもなくなり、持ち味である高火力をいかんなく発揮できるようになる。一方で相手を転倒させられる「タックル」、ノックバックさせられた「ストロングエッジ」双方の効果がなくなってしまったので、相手を足止めできず、そこをどうやってカバーしていくかが課題となりそうだ。

【ウォーリア:狂乱 新スキル】

○ウォーリア:守護
 PvEにおいては、「恐怖の咆哮」の効果によるターゲット維持能力および、「最後の意志」の生命力回復ならびに、「信念の刃」のダメージ半減効果と、耐久力にも優れており、非常に頼れるキャラクターとなるだろう。

 PvPにおいては、「ウォーリア:狂乱」では失われた転倒やノックバックの効果が「ウォーリア:守護」では生きているため、耐久力があつつ相手の妨害もできるという、相手にとってみれば非常にやっかいなクラスと言える。さらに、大規模なPvPでは「ドミネーションシャウト」の効果によっても活躍できるキャラクターになる。

【ウォーリア:守護 新スキル】

○ローグ:強襲
 このクラスの特徴は、新たな究極スキルとして「ハイド」を持っている点にある。これは「EOS」では唯一姿を消すことのできるスキルで、使い手のセンスが問われるものとなりそうだ。ただし、これは「デスチェイス」との2択となるので、どちらを選ぶかはよく考えたいところ。

 ほかにも、パーティメンバーを強化するスキル「フューリーサークル」が、自己強化のパッシブスキルに変更され、自己強化手段が増えた。これにより、集団戦よりは闘技場や少人数PvPなどで活躍するタイプのクラスとなっている。さらにはクールタイムを初期化する「速攻」というスキルも所持しており、こちらを効率的に使っていければ、クラスの持ち味を十二分に発揮することができるだろう。

【ローグ:強襲 新スキル】

○ローグ:毒
 これまでも持続ダメージスキルによる戦闘が得意なクラスではあったが、新スキルによってその点がさらに強力なものとなったのが特徴。ただし、新スキルはきちんと条件を整えてから使わなければ十分な効果を発揮できないため、その部分をしっかりとクリアしていかなければならない。スキル回しの難易度が高まった反面、やりごたえもあるクラスと言えそうだ。

 「混合毒」は「EOS」のなかでもめずらしいタイプのスキルとなっていて、使用時に3種類のうちから1つだけ、ランダムで効果が発揮されるようになっている。これをきちんと把握して使いこなすことで、よりDPS(単位時間ごとのダメージ量)を高めていくことが可能だ。

【ローグ:毒 新スキル】

○ガーディアン:嵐
 レベル60までのスキルにほぼ変化がなく、これまでと同じ感覚でプレイすることができる。スキルの内容もPvE用なのか、PvP用なのかがわかりやすくなっているのがうれしいところ。新スキルに「ドレイン強化」が追加されたことによってこれまでとは異なるスキルルートも作れるようになり、クラスの特徴である扱いやすさに、より磨きがかかった感じになっている。

 新スキル「タイフーンクロー」は「ガーディアン:嵐」のなかでもとくに強力なスキルで、敵に跳びかかって攻撃しつつノックバックを与え、自分は状態異常解除ならびに「ウインドブロー」のクールタイムを初期化する。「ウインドブロー」は相手に跳びかかる効果がついた攻撃なので、これを使いこなせば対象を非常に狙いやすくなるだろう。

【ガーディアン:嵐 新スキル】

○ガーディアン:大地
 「大地の保護」の効力が30%に減少し、「エレメンタルプロテクション」もスキル変更によってバリア効果がなくなった。そのかわりとして、「防衛本能」や「生命の種強化」といった生命力を回復させるタイプのスキルが追加され、今後はこちらのスキルを使って対応していくことになる。さらには、これまであまり強力ではなかった攻撃面がスキルによって補われ、攻撃においても活躍できるクラスへと変貌を遂げた。

 「Episode2.0」以前と比較するとその特性に変化があるので、新しいスキルをうまく使いこなしながら、これまでとは異なるプレイスタイルで戦っていく必要があるだろう。

【ガーディアン:大地 新スキル】

○ソーサレス:火炎
 PvEでは「烈火」による火力上昇、PvPでは「灼熱」による瞬発力強化と、全体的に戦闘能力が高まっているのがポイント。スキル回しにも複雑さはなく、扱いやすさがあるのもうれしいところだ。また、防御面の不安は「グレネードブラスト強化」によってある程度、補っていくこともできる。

 注目は新究極スキルの「フレアバースト」で、こちらは使用後に詠唱時間なしで即発動する、範囲型のスタン効果がついたスキルとなっている。また、クールタイムも比較的短いため、活躍する場面は多そうだ。こちらは「メテオストーム」との2択となるスキルだが、「メテオストーム」は詠唱時間がかかるかわりに、すべての効果が「フレアバースト」を上回るので、どちらを選ぶかが悩みどころとなる。

【ソーサレス:火炎 新スキル】

○ソーサレス:氷結
 「Episode2.0」以前の究極スキルがすべて通常スキルになったほか、これまでも活躍していたパーティ強化スキル「アクセレーション」をさらに強化する「アクセレーション強化」が追加され、パーティ貢献度がより高まった。

 注目スキルは「ビッグスノー」で、これは巨大な雪だるまを召喚し、突撃させていくというもの。これに当たったキャラクターは転倒するため、集団戦のなかに撃ち込めば、さながらボウリングのような状態になるかと予想できる。早く実際の動きを見てみたいところだ。

 もともと、後衛クラスとしては生存能力の高かった「氷結」だが、今回のアップデートでそれがさらに強化された感じとなり、今後もより活躍が期待できるクラスとなりそうである。

【ソーサレス:氷結 新スキル】

○アーチャー:射撃
 PvEで活用できる火力アップのためのスキルが追加され、より攻撃面が充実しているのが特徴。攻撃回数の多いスキルを持つだけでなく、CPの回復やクールタイムを初期化する効果のあるスキルも所持しているため、1度攻撃を始めるとなかなか止まらない、といった感じで戦っていけるだろう。敵単体に対する火力が高く、そういう意味ではPvPにおいてソーサレスとの役割分担もできている。

 また、火力だけではなく、対象の移動速度減少、移動不可、スタンといった妨害系スキルや、ダメージ増加、攻撃必中といったスキルもあり、「嵐」とはちがった形の狙った相手を逃さないスタイルで戦っていけそうだ。

【アーチャー:射撃 新スキル】

○アーチャー:旋律
 「Episode2.0」以前からサポート能力が高いクラスとして活躍していたが、アップデート後はこれに攻撃タイプのスキルも追加されるため、味方を強化しつつ敵を弱体化し、かつ、攻撃も可能という万能タイプのクラスへと進化している。

 新たに追加されたスキルには、追加ダメージを与えるものから、相手を移動不能とするもの、スタンさせるものなどさまざまな付加効果があるため、的確に使用していくことで絶大な効果を発揮できるはず。さらに新スキル「希望の旋律」はCPを10回復させるという便利なものとなっている。こちらも積極的に使用し、他のスキルの有効活用に努めたい。

【アーチャー:旋律 新スキル】

○ウォーロック:呪術
 新スキルが既存スキルを強化するタイプのものが多く用意されており、これまでと変わらないスキル回しをしていても、高い火力で戦えるようになっている。その一方で「ペインリフレクション」が100%のダメージ反射から50%のダメージ反射へと変更されたため、生命力の回復効果を持ったスキルを織り交ぜて戦う必要がありそうだ。

 新スキル「エナベーション」はPvPで役に立つスキルで、簡単に言えば相手のCP切れを誘発させるもの。CPが切れた相手は高い火力を出すことができなくなるため、自分を狙ってくるクラスへのカウンタースキルとして期待できる。

【ウォーロック:呪術 新スキル】

○ウォーロック:降霊
 「呪術」と同じように、補助効果を持ったスキルの追加がメインとなっているが、そのなかでも自己強化タイプのスキルが多いのが特徴。とくに「プレデター」や「パニッシュメント」のように、相手の生命力が少なくなると攻撃力が増すタイプの攻撃は、PvEにおいては後半で強力な攻撃を使うボスモンスターを早く倒すために有効。もちろん、PvPにおいても弱った相手をより早く倒せるという点で、頼れるスキルと言える。

【ウォーロック:降霊 新スキル】

その他の追加コンテンツについて

 「Episode2.0」では、上記で紹介した以外にも、PvPにおけるコンテンツの追加やUI改善などが行なわれる。ここでは、それらについても紹介していこう。

ギルド戦に2種類のコンテンツを追加

 ギルド戦では、2種類のコンテンツが新たに追加された。1つは「イスス」と呼ばれるもので、こちらは大型のフィールド内で拠点を奪い合うタイプのものとなっている。週に1回実施され、最終的に中央の拠点を制圧したギルドが勝利となる。

 もう1つは「スフィロス」というコンテンツで、こちらは全5体のボスモンスターの討伐時間を競うタイムアタック型のコンテンツ。1週間を通じて順位を競い、最も短いタイムを出したギルドが勝利となる。なお、いずれのコンテンツでも、勝利したギルドが税金を報酬として獲得することが可能だ。

ギルド戦「イスス」に登場する拠点
ギルド戦「スフィロス」に登場するボスモンスター

一部のUIを改善

 既存のシステムをより良いものにし、プレイを快適にするためのアップデートとして、UIの改善が実施される。今回は、以前より不満の寄せられていたインベントリ周りが改善されることとなった。

 まず1つ目は、アバター情報関連。1度装備したアバター/コサージュ/SPパーツについては、アイテムを手放しても外見はそのままとなる。2つ目は乗り物で、こちらはアイテム式から登録式へと変更になった。これにより、アイテムを持たずとも、登録しておけば乗り物が使用できることになる。そして3つ目は、容量が18の超巨大カバンの追加。これまでの最大の14より、4つも入れるスペースが多くなっている。この3点の変更により、最終的にはカバンにかなりの空き容量ができるはずだ。

アバター情報は、一度装備することでアイテムを所持せずとも外見を維持できるように
乗り物が登録式となったことで、所持している乗り物を気軽に使えるようになった
カバンの容量が18に変更され、持ち出せるものが増加。冒険もよりラクになりそうだ

 以上が今回のアップデート情報となる。なお、「EOS」では、今回の「Episode2.0」アップデートを直前に控えた記念キャンペーンを実施している。さらには、5月25日から新規または休眠プレーヤーに向けた各種ゲーム内イベントも予定しているということなので、これからゲームを始めたい人や、かつてゲームをプレイしていた人なども要注目だ。詳細は、公式サイトをご覧いただきたい。

(泊 裕一郎)