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「ECHO OF SOUL」、初の新クラス「ウォーロック」を先行体験

その火力、圧倒的! 近距離と遠距離を使いわけるテクニカルクラス

 NHN ハンゲームは、11月25日よりWindows用MMORPG「ECHO OF SOUL(以下、EOS)」のアップデート「Episode 1.5」を実施する。当アップデートにおいては初の新クラスである「ウォーロック」が実装されるほか、新ダンジョンの追加なども行なわれる予定だ。

 今回は、この「Episode 1.5」について、先行して「EOS」日本運営プロデューサーの鈴木貴宏氏と、同チームの井上慶太氏にお話を聞くことができた。アップデートの目玉である「ウォーロック」の動きや特徴を中心に、その様子をお伝えしていく。

【新クラス「ウォーロック」始動!】
【Episode1.5 Update スペシャルムービー】

操作は複雑だが総合的な火力はトップレベル! 魅惑の新クラス「ウォーロック」

ウォーロックの詳細について解説いただいた日本運営プロデューサーの鈴木貴宏氏(左)と、同チームの井上慶太氏(右)
ファンタジー世界ではおなじみのダークエルフ的風貌を持つウォーロック。「呪い」と「霊」というこちらもまたダークな力を操って戦う。CVは小山力也さん

 今回追加された新クラス・ウォーロックは、現在の「EOS」の舞台「プリガルド」とは別次元にある、「ベルギカ」という世界におけるプルト族の戦士という設定。しかし、プルト族は彼らと対立をしている多種族同盟「カキックス同盟」からの奇襲を受けることで壊滅状態となり、プルト族の長老も囚われの身となってしまっている。長老はプルト族の若き戦士たちに希望を託して次元の門を開き、プレーヤーはこのプルト族の戦士の1人として、長老救出の足がかりを得るためプリガルドへ赴く……というストーリーが用意されている。

 この設定はゲーム内容にもしっかり反映されていて、ゲームスタート時は他のクラスと異なり、異次元世界「ベルギカ」からの出発となる。また、ウォーロックはプリガルドに初めて赴いた際にはNPCにモンスターと間違われてしまうほどの異形も特徴で、肌の色をはじめ、フェイスタイプも人間とはだいぶ変わったものとなっている。左腕に剣を持ち(というよりも左腕に装着し、腕に沿って浮いた状態)、右手には杖、そして防具はローブタイプと、魔法職系の装備を着こなす。また、スペシャルパーツとして左肩後ろに「肩章」を装備できる。

 気になるウォーロックの特性は、持続的に一定ダメージを与えつづけるDoTダメージ(ドットダメージ)主体の遠距離攻撃を得意とする「呪術」および、自身にバフを、敵にデバフを重ねがけしつつ近距離にて連続攻撃を行なう「降霊」。ほかのクラスと同様、特性ごとに戦い方がかなりちがうため、自分の好みに応じて慎重に選びたい。以下では、その各特性について解説する。

ウォーロックにてゲームをスタートした際の初期マップ「カルディラ」。左上にある「次元の門」が「プリガルド」へとつながっている

操作難度は上級者向け。ただし総合火力はトップクラス「呪術」

対象に向かって伸びるレックチェイン。毎秒ダメージを与えられるDoTダメージタイプのスキルだ
レックチェインを最後まで当てたらすかさずカースマインドで追撃を行ない、ダメージアップを狙おう

 特性「呪術」は、15~20m程度の射程距離を持った、遠距離タイプのスキルを多く扱えるのが特徴。攻撃の要となるのは「レックチェイン」と呼ばれるスキルで、これは毎秒、攻撃力の118%のダメージを与えるというもの。レックチェインは5秒間持続させられるが、これを唱えきると「カースマインド」というスキルが追加攻撃として発動可能。こちらは一撃のみだが、攻撃力の260%のダメージを与えられる。

 この2種類のスキルを組み合わせて使うだけでも合計で900%近いダメージとなり、その数値は他のクラスが出せるダメージの数値をはるかに凌駕する。また、ウォーロックはレックチェイン以外のDoTダメージスキルもあるため、それらを併用していけばダメージ量をより高めることも可能だ。現行のクラスが出せるダメージはソーサレスの究極スキルで大体700%ぐらいとのことなので、これは破格のダメージと言っていいだろう。

 ただし、レックチェインの詠唱を行なうにはその場にとどまる必要があり、動けばそこでスキルの発動も終了してしまう。そのため、プレーヤーをまっすぐ狙ってくるタイプの敵には状況を見極めつつ使う必要がありそうだ。また、レックチェイン発動中はほかのスキルを使うことができないので、先に別のスキルを使っておかなければダメージアップを狙うことは難しい。しかも、ウォーロックはソーサレスのようにレベルアップしても魔力の最大値がアップしない。決められた魔力をうまく管理しながら戦わなければ、あっという間に魔力が枯渇してしまうのだ。

 敵に攻撃されないよう、その行動パターンを把握するのはもちろんのこと、つねに魔力を維持できるように、その場に最適のスキルを選択・使用しながら戦わなくてはならないため、操作難易度はかなり高めであると言えそうだ。その反面、使いこなせるようになれば、これほど頼もしいクラスもそうないだろう。

バフとデバフを使い分けて戦う近距離戦タイプ「降霊」

八咫烏が発動中。クールタイム短縮や魔力回復の効果を持つ強力なスキルだ
バフを重ねがけしてから放つ一撃が強力。これこそがウォーロックの真骨頂

 特性「降霊」は3種類の「降霊術」という自身を強化する特殊なバフ系のスキルを使用可能で、戦闘の射程距離は5m程度と、接近戦タイプになっている。降霊術には「八咫烏(ヤタガラス)」、「般若(ハンニャ)」、「夜叉(ヤシャ)」の3種類があり、八咫烏は攻撃速度上昇やクールタイム短縮などのバフが、般若は攻撃力上昇などのバフが、夜叉はスキルの発動確率をすべて100%にする効果などがある特殊なスキルとなっている。これらを使って自身のステータスを高め、ダメージや攻撃効率の上昇を図りつつ戦うのが基本戦法となる。

メインで使用していきたいのが「ソウルシーザー」というスキル。これは攻撃しつつも自身にバフをかけることができるもので、最大5回までの重ねがけが可能。また、ソウルシーザー使用後は「デスティニー」というスキルが使用できる。デスティニーの効果はソウルシーザーの効果1回分を除去するかわりに187%のダメージを与えるというもの。しかも、ソウルシーザーの効果1回分につき、ダメージ量が20%上乗せされるという効果を持っている。

 同じように、「ソウルブレイク」の後「ダークブレイド」を使用してからソウルシーザーを使うと、ソウルシーザーのクールタイムが初期化されるといった効果が発生。このように特定条件で追加効果などを有するスキルを組み合わせ、ソウルブレイク→ダークブレイド→ソウルシーザー→デスティニー……と使えば、効率よく大きなダメージを与えられるようにもなってくる。なお、このとき、降霊術の八咫烏を使っていれば、攻撃速度上昇やクールタイムのバフがかかるため、より効率のいいスキル回しが可能となる。

 ほかにも降霊術には、夜叉の効果を利用して、例えば「使用時に50%の確率で相手を転倒させるスキル」を100%にして確実に転倒させ、バフを重ねて高めた攻撃力を、降霊術の般若でさらに高めてから攻撃する、といった利用法もある。とくに前者はPvPで重宝するとのことだ。

 降霊は呪術とちがい、自身を強化しつつも相手を弱めながら攻撃を行なうタイプとなるようだ。最大限に使いこなすためには、場面に適した降霊術の使い分けが必須であることは間違いないだろう。

「Episode 1.5」その他のアップデート要素

 今回のアップデートでは、新クラス・ウォーロックの追加以外にも、下記の要素が用意されている。また、アップデートと同時に、Twitterキャンペーンやドロップ2倍イベントやギルド活性キャンペーンなど、各種キャンペーンやイベントなども実施される予定となっている。


・追加ダンジョン:赤い要塞
・追加ダンジョン:破壊されたカルディラ
・PvP 2ndシーズン開始(上位装備追加)
・無限ダンジョン(ソロ)5段階
・無限ダンジョン(パーティー)6段階
・「封印石」上限値解放

 また、今回ウォーロックの声優を担当している小山力也氏は「24 -TWENTY FOUR-」のジャック・バウアーの吹き替え声優を務めていることでも知られているが、今回はそのモノマネを持ちネタとする芸人の岸学さん(どきどきキャンプ)がウォーロックの特別プロモーションに参加。何と24時間でウォーロックのレベルを60まで上げることに挑戦するという。なお、こちらの様子は、11月26日より「EOS」公式サイトにて公開される予定とのことなので楽しみに待っていただきたい。

追加ダンジョン「赤い要塞」は帝国軍が建設した要塞。紅騎士団を中心とした強敵が待ち受ける
追加ダンジョン「破壊されたカルディラ」はウォーロックの故郷である異次元世界に存在するマップだ
「どきどきキャンプ」の岸学さんが「24時間でウォーロックをレベル60にする」企画に挑戦。ウォーロックはテクニカルなクラスだが果たして……?

(泊 裕一郎)