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【特別企画】5機種が出揃ったiOS用ゲームコントローラーはどれがオススメ?

MFiコントローラー対応ゲームのプレイ感をチェック!

MFiコントローラー対応ゲームのプレイ感をチェック!

 ここからは、実際にMFiコントローラーを使うことで、どれほどプレイ感が変化するかを見ていきたい。

「モンハン」での移動が劇的に快適になり、狩りの醍醐味が倍増!! 「MHP 2nd G」

 カプコンのiPhone/iPad用ハンティングアクション「MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS」。本作は、PSPで発売された同名ゲームをiPhone / iPadアプリに移植したもので、内容はそのままに、高解像度の鮮明なグラフィックスでゲームを遊べる。

 通常は画面に表示されたバーチャルパッドで、タップやフリック操作で、移動や攻撃、回避、武器ごとの特殊行動などを行なっていく。しかし、バーチャルパッドでの操作にはやはり無理があり、考えられていることは感じるものの、最高に快適とは言えない。

 ところがMFiコントローラーを使うことで、当然のことなのだが家庭用ゲーム機で操作をしているような感覚でプレイできる。視点を変えながら移動できたり、攻撃や回避などの行動も機敏に動かすことができ、狩りの醍醐味を存分に味わえる。しかもMFiコントローラーでのプレイ中は、画面の余計なバーチャルパッドも表示されなく、見やすい画面でゲームを堪能できる。本作を本格的に楽しむなら、MFiコントローラーは必需品だ。

・MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS
配信URL:https://itunes.apple.com/jp/app/monster-hunter-portable-2nd/id639457826

クイックなハンドル操作で、よりダイナミックなレースが楽しめる「アスファルト8」

 ゲームロフトのiPhone/iPad用レースゲーム「アスファルト8:Airborne」。フェラーリやランボルギーニなど超一流の名車で、ワイルドなコースを駆け抜けていくレース体験が堪能できる。通常のモードでは、次々に開催されるレースで勝って賞金を稼ぎ、クルマをチューンしたり新車を購入して進めていく。

 さてゲームの操作だが、通常はiPhone/iPadをハンドルに見立てて左右に傾けて操作していき、これは慣れることで問題なく操作できる。その上でゲームパッドを試したところ、アナログコントローラーを使うとクイックなハンドル操作でクルマを操ることができ、とても快適なことを発見した。

 また本体を傾ける通常の操作だと、画面が傾くことになるので、画面の若干の見づらさも多少出てくる。比べて見てわかったのだが、画面が固定できることもあって、レースゲームもゲームパッドを使用した方が操作しやすかった。

・アスファルト8:Airborne
配信URL:https://itunes.apple.com/jp/app/asufaruto8-airborne/id610391947

RPGの移動操作は、やはりゲームパッドの方が快適「ファイナルファンタジー」シリーズ

 スクウェア・エニックスの国民的RPG「ファイナルファンタジー」シリーズのゲームアプリはいくつも配信されているが、その中の「IV」、「V」、「VI」はMFiコントローラーに対応していて、快適にゲームが楽しめるようになっている。

 バーチャルパットによる移動はいろいろと工夫されているおかげで操作しやすいのだが、やはりゲームパッドの十字キーは偉大で、筆者自身が慣れていることもあって主人公たちを快適に動かせる。また、戦闘中にボタンを次々と押して攻撃を進めていく時でも、ゲームパッドならよそ見をしながらボタンを連打していればいいので、ゲームパッドのほうがその点でも有利だ。

・FINAL FANTASY V
配信URL:https://itunes.apple.com/jp/app/final-fantasy-v/id609589784

格闘ゲームでは断然ゲームパッドの方が有利「THE KING OF FIGHTERS-i 2012」

 iOS用に格闘ゲームのアプリがいくつも配信されているが、特殊なコマンド操作をして技を繰り出していく格闘ゲームをタッチパネルによる操作では無理というのが正直なところだ。

 ところがMFiコントローラーを使うことで、本格的な勝負が楽しめるようになる。SNKプレイモアの「THE KING OF FIGHTERS-i 2012」はMFiコントローラーに対応していて、総勢32キャラをコンソール感覚で操って、白熱のバトルが楽しめる。

 操作の際のラグも格闘ゲームでは大事なポイントだが、これは問題なく遊べるレベルだ。筆者自身は格闘ゲームをやり込んではいるわけではないのでフレーム単位での遅延が発生しているのかは判別できなかったが、動作がもたつくというような印象はなかった。

・THE KING OF FIGHTERS-i 2012
配信URL:https://itunes.apple.com/jp/app/the-king-of-fighters-i-2012/id507937883

高速アクションゲームも超快適に操作できる「ソニック・ザ・ヘッジホッグ 2」

 セガの高速アクションゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズもMFiコントローラーで快適に操作ができる。

 高速アクションから、微妙な操作まで、ゲームパッドで自由自在に動かせる。これまでレトロゲームを移植したアプリだとネックになるのが操作性で、バーチャルパットでは昔遊んだような操作感でプレイができず、残念な思いをすることも多かった。ところがMFiコントローラーを使用すればそれらの問題も解決し、快適にレトロゲームを楽しめる。あとは、これまで配信されたレトロゲームがMFiコントローラーに対応してくれることを願うばかりだ。

・ソニック・ザ・ヘッジホッグ 2
配信URL:https://itunes.apple.com/jp/app/sonikku-za-hejjihoggu-2/id370162548

「ぷよぷよ」も操作ミスをすることなく快適に遊べる「ぷよぷよフィーバーTOUCH」

 セガのパズルアクションゲーム「ぷよぷよフィーバーTOUCH」もMFiコントローラーに対応しており、快適なプレイを実現。ちょっとした操作ミスでぷよが積み上がってしまい命取りになるだけに、バーチャルパッドでの操作は厳しいものがあった。それがゲームパッドに対応したことで、ぷよを思いの場所に積み重ねることができ、快適に遊べるようになったのは実に嬉しい。

・ぷよぷよフィーバーTOUCH
配信URL:https://itunes.apple.com/jp/app/puyopuyofibatouch/id302946764

ナムコの懐かしゲームがゲームパッドで遊べると思いきや……「NAMCO ARCADE」

残念ながら記事執筆時点でプレイすることはできない

 「ゼビウス」や「ギャラガ」、「ドルアーガの塔」、「ドラゴンバスター」など、ナムコの昔懐かしいアーケードゲームの名作がひとつに詰まったアプリ「NAMCO ARCADE」。iTunes Storeのアプリ説明欄には「MFiゲームコントローラ対応」と書いてあるものの、実際にバージョン1.4.4のもので試したところ上手く動いてくれない。

 どうやら以前までのバージョンでは対応していたようで、このバージョンでは不具合が出ているようだ。アプリによっては、このようなケースもあるようなので注意しておきたい。ナムコゲームのファンは多くいるので、いち早く、MFiコントローラーが問題なく動作するバージョンが公開されることを期待したい。

・NAMCO ARCADE
配信URL:https://itunes.apple.com/jp/app/namco-arcade/id465606050

「C.T.R.L.i」のパッケージになっているが……「DEAD TRIGGER 2」

 MADFINGER Gamesのゾンビを退治するFPS「DEAD TRIGGER 2」。このゲーム画面が「C.T.R.L.i Mobile Gamepad」のパッケージに登場しており、iTunes Storeの説明欄にも対応していることが書いてあるものの、現バージョン0.8.0では不具合があるためか、MFiコントローラーで反応してくれない。FPSとゲームパッドは非常に相性が良いので、一日も早く不具合が解消されるのを願いたい。

・DEAD TRIGGER 2
配信URL:https://itunes.apple.com/jp/app/dead-trigger-2/id720063540

おまけ:iPad Air 2ならそのままの画面で、iPhoneはモニター出力でプレイしよう

iPad Air 2を使用したプレイ。iOS製品なら断然オススメ

 最後に、おまけという形で1歩踏み込んだ形でのオススメプレイ環境をご紹介したい。

 MFiコントローラーを手に入れて、iOS製品でそのままゲームを楽しみたいという場合は、iPad Air 2が断然オススメだ。9.7インチの大画面で迫力あるゲームを遊べるほか、ステレオスピーカーによっていい音で楽しめる。

 手持ちのiPhoneを使用する場合は、画面をさらに大きくするために「Lightning - Digital AVアダプタ」や「Lightning - VGAアダプタ」を使って、モニター出力するのも手だ。iPhone 6 Plusだと解像度が1,920 x 1,080ピクセルのハイビジョン画像をそのまま映し出すことができるので、高画質のゲームを迫力のある大画面で見ながら遊べる。こうすることで、まるで家庭用ゲーム機で遊ぶような感覚で本格的にゲームが楽しめる。

 ちなみにiPadをモニター出力すると、解像度が2,048×1,536ドットのため画面比率が正方形に近い形になり、モニターの両サイドが黒くなった形で表示される。これは仕様上のことなので仕方がないのだが、モニターに出力してゲームを楽しむなら、モニターの比率に近いiPhoneの方が適していると言える。

 MFiコントローラーが続々登場することによって、家庭用ゲーム機を遊ぶような感覚でゲームアプリがより身近に楽しめるようになった。今後はさらに、MFiコントローラー対応のアプリが増えるよう願いたいところだ。iPhone/iPadではゲームの操作がしづらいと言われていた部分もどんどん解消されていき、より多くのゲームが無条件で楽しめるようになると、筆者としてはさらに嬉しい。

左がiPhone 6 Plus、右がiPad Air 2をモニターに出力した状態。画面の比率が違うことがわかる

(川村和弘)