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【G-STAR 2013】Wargaming.net、「World of Tanks」の日韓戦を開催

CEO Kislyi氏のインタビューでは、実装される日本戦車の秘密に迫る!

11月14日~17日開催(現地時間)

会場:釜山国際展示場(BEXCO)

BtoCブースの様子
会場外には戦車のラジコンで遊べるコーナーがあった
Wargaming.netの15周年を祝うケーキ

 「World of Tanks」を開発、運営しているWargaming.netは、「G-STAR 2013」にPC用「World of Tanks(以下『WoT』)」と、Xbox 360用「World of Tanks Xbox 360 Edition」と、タブレット向けの「World of Tanks BLITZ」をプレイアブルで出展した。「WoT」は全世界で会員数7,000万人を誇るオンライン戦車ゲーム。日本でも9月5日から日本語で遊べるようになり、アニメ「ガールズ&パンツァー」とのコラボや東京ゲームショウでの最強決定戦などで、じわじわと盛り上がりつつある。

 対戦用のステージと、試遊台で構成された会場では、「WoT」の最新アップデート「Roll Out」や、ロシアでローンチしたばかりの「World of Warplanes」のトレーラーが流され、クイズ大会やコンパニオンの撮影会などで大いに盛り上がっていた。

 15日と16日には、BtoCブースのステージで日本と韓国チームによる「WoT」エキシビションマッチが行なわれた。日本側のチームは、東京ゲームショウで開催された「G-STAR World of Tanks 日本代表決定戦」で優勝した日本最強クランHarmlessSavageRebellion (以下『HSR』)の7名。4回戦行なわれた対戦の様子と結果も紹介したい。

 また、Xbox 360版や今後の展開について 同社のCEO、Victor Kislyi氏にインタビューする機会も得た。Wargaming.netは今年で設立15周年を迎える。15日の夜には、それを祝う内輪のパーティーも開催され、会場には戦車が乗った巨大なケーキも登場した。このレポートでは、世界中で快進撃を続けるWargaming.netの「G-STAR 2013」関連の話題をまとめてお送りする。

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「WoT」の試遊コーナー

 今回会場にプレイアブル出展されたのは「WoT」、日本でもOBTが進行中のXbox 360用「World of Tanks Xbox 360 Edition」、モバイル版「WoT BLITZ」の3タイトル。ロシアでローンチされたばかりの新作「World of Warplanes」については、ステージでトレーラーが上映されているだけだった。最も大きいのはやはりPC版のコーナー。15対15の対戦が体験できるよう、ずらりとPCが並べられていた。

 「WoT」は韓国では2012年12月から正式サービスが開始された。今年からは、3つのシーズンで構成される公式リーグ「World of Tanks Korean League(以下、『WTKL』)がスタート、現在はオープンシーズン、シーズン1が終了し、シーズン2の開幕を待っている所だ。他のeスポーツと異なり、「WoT」のプレーヤーは若者から中高年まで幅広い年齢層で構成されており、家族連れで応援にくるような独特の雰囲気を作り出しているそうだ。

 「World of Tanks Xbox 360 Edition」については、11月7日から日本でもオープンデータテストがスタートしている。「G-STAR 2013」の会場では、ランダムマッチがプレイできた。コントローラーに慣れた日本人としては、PCよりも直感的な操作が可能で、戦車独特の挙動にもむしろこちらの方が馴染みやすいと思った。壁を壊したり、ものを倒したりというフィールドオブジェクトへのインタラクトは、PC版よりも音や効果が派手で、大きな壁を壊したときなど誰かに撃たれたのかと1人でびくついたりもした。東京ゲームショウでのプレイレポートもあるのでこちらも参考にして欲しい。

【「World of Tanks BLITZ」プロモーションPV】

【「World of Tanks」スクリーンショット】
12月のアップデートで日本の戦車でも遊べるようになる

【「World of Tanks Xbox 360 Edition」スクリーンショット】
日本でも現在クローズドβテストが行なわれている

 「WoT BLITZ」は、iOSとAndroid用に開発されているモバイル版「WoT」。タブレットのUIは戦車を動かす為のバーチャルコントローラーがあり、砲台の操作はタップで行なうなど複雑な操作をタブレットでも簡単に遊べるよう工夫されている。現在は、来年内のグローバルなリリースを目指して開発が進められている。

 試遊では7対7の対戦がプレイできた。操作は両手でタブレットを掴んで、左手親指が戦車の方向を操作する為のバーチャルスティックを、右手の親指は画面上で滑らせることで砲台の向きを操作する。射撃ボタンは左右にあり、開いている方の手で撃てるようになっている。画面右下辺りにある望遠鏡のアイコンはズーム用で、PCの「Shift」ボタンに当たる。プレイした感じでは、照準はPC版よりも合わせやすい感じだった。移動についても、ストレスを感じるような遊びにくさはなく、苦心したというUI作りの成果が出てるなと感心した。

 今回は映像出展のみだった「World of Warplanes」は1930年代から近代の戦闘機で空中戦を繰り広げる飛行戦闘MMO。1930年代の複葉機から、朝鮮戦争時代に登場したジェット機まで、アメリカ、ドイツ、日本、ソ連など世界各国の多彩な機体を選択できる。戦闘機は、軽くて素早い軽戦闘機、連続攻撃に優れた中戦闘機、地上への攻撃が得意な爆撃機の3つに分かれている。「WoT」と同じく、15対15の30人での対戦が可能。日本サービスは2014年の早いうちに実現しそうだ。

【「World of Tanks BLITZ」スクリーンショット】
タブレット用にグラフィックスを見直し、操作系も最適化してあるが、面白さはPC版と同じだ

【「World of Warplanes」スクリーンショット】
欧米でのローンチ終了後には、アジアローンチが待っている。来年には日本でも遊べそうだ

【「World of Warship」スクリーンショット】
会場では情報はなかったが、開発中の「World of Warship」のスクリーンショットも入手した

(石井聡)