NEOWIZ、新作MMORPG「BLESS」ブースレポート

精緻な環境、シームレスな世界体験。演出とシステムは今後に期待


11月8日~11日開催

会場:韓国釜山BEXCO



会場外で展開していた「ART OF BASEBALL」ブース。内容はカードゲームと野球を組み合わせたもの

 「G-STAR 2012」のNEOWIZ GAMESブースでは、新作MMOPRG「BLESS」がプレイアブル出展されていた。会場では「BLESS」を体験できたので、この模様をお伝えする。

 NEOWIZは会場の外にオンライン野球ゲーム「ART OF BASEBALL」のブースを構えていたが、メインとなる会場内には「BLESS」1本のみを最大規模のブースで展開していた。勝負はこの1本ということで、ブースでは60席ほどの体験スペースと、さらにプレミアムシートなる3画面環境の特別体験席が設けられていた。


コンパニオンが常に登場していた会場は入れ替え制で、一気に60人が体験できるようになっていた
入場前にはプレミアムシートに座る権利や景品が当たる抽選会を実施プレミアムシートに当選すれば、3画面という贅沢な環境でプレイができた


■ 描き込まれた世界を冒険。正統派MMORPGの「BLESS」

これまでのMMORPGの集大成というような雰囲気すら感じる「BLESS」。世界の表現や地形の作り込みは非常に精緻

 「BLESS」は、“正統派”という名が相応しい西欧ファンタジーのMMORPG。150以上の開発チームやデザイナーチームが参加し、細かく描き込まれた世界をシームレスに冒険できるゲームとなっている。

 今回体験できたのは、簡単なクエストをこなしながら、最終的にボス戦を迎えるというところまで。最初に降り立った城のような場所では、NPCと敵があらゆるところで戦っている戦場だった。

 戦場ではただ戦闘が行なわれるわけではなく、終始どこかが爆発したり、砲撃が飛んできて臨場感のある戦闘シーンとなっていた。ある程度戦闘が終了すると、ドラゴンに乗ってほかの場所への移動となる。

 爽快なのはこのシーンで、ドラゴンに乗ってかなりのスピードで滑空するが、画面はシームレスに連続し続けるので、どこへでも行けそうな自由な体験ができる。世界の所々にはコロッセオのような観光名所的な場所もあり、思い立てばすぐに降りられるようだ。今回は自動操縦となっていて降りる場所を選ぶことはできなかったが、これが自由に飛べるようになるとさらに楽しくなるだろう。

 キャラクターの操作については、オーソドックスなMMORPGを引き継いでいる。今回選択したバーサーカーは動きがゆっくりだが周囲を巻き込むようなスキル攻撃を持っており、雑魚モンスターを一気に殲滅できるプレイが楽しかった。

 今回は初登場ということで、美麗なグラフィックスを見せる意味合いが強いためか、システムに大きな特徴があることは感じられなかったが、映画的な演出方法を使ったストーリーテリングや、10種族の個人的な物語の描写、さらにプレーヤーの決断によって周りの反応が変わってくるようなシステムが導入されるという。

 スケジュールとしては韓国で2013年の前半にCBTを実施する予定で、それ以降は未定。日本ではサービス時期未定ながらも、実施も前向きに検討しているそうだ。

【「BLESS」G-STAR 2012トレーラー】


選べた職業は、上左から、レンジャー、バーサーカー。下左から、パラディン、ガーディアン
ゲームの所々にはカット演出が入る。映画のストーリーテリング技術が活かされるということで、ストーリー展開には期待しておきたい
今回のバージョンでは、システム面で目新しいところが見られなかったのが少し残念。今後の情報に期待したい

(2012年 11月 12日)

[Reported by 安田俊亮]