バンダイナムコグループ、「機動戦士ガンダムAGE」発表
ゲームは「Gジェネ」シリーズ&レベルファイブとRPGを共同開発
株式会社バンダイ、株式会社バンダイナムコゲームスなどのバンダイナムコグループは、6月13日、あらかじめ予告していた「機動戦士ガンダム」シリーズ最新作を発表会にて公開した。バンダイの上野和典代表取締役社長によって発表された「機動戦士ガンダムAGE(エイジ)」と名付けられた新作は、10月よりMBS、TBS系列でアニメーションが1年のスパンで放映される。
スタッフは監督に山口 普氏、ストーリー/シリーズ構成を株式会社レベルファイブの日野晃博氏、キャラクターデザイン原案を長野拓造氏、キャラクターデザインを千葉道徳氏、メカニックデザインを海老川兼武氏、石垣純哉氏、寺岡賢司氏が担当する。
「三つの運命が 歴史になる――」というキャッチコピーがつけられた「ガンダムAGE」は、親、子、孫の3世代にわたって語られる100年3世代に渡る、壮大なスケールの作品となっている。
主人公モビルスーツとなる「ガンダムAGE」は、「AGEシステム」によって、各世代でその姿を変え、主人公と一緒に成長していく。この「AGEシステム」には、自己成長システムが搭載されており、戦闘経験などを分析、機体がよりよく成長し、さまざまな状況での戦闘シーンが展開されるという。
※「AGEシステム」……アスノ家が研究してきた生物の進化の謎を数値化したものに、フリットが自己成長の発想を追加した。戦闘によるデータ収集を行ない、独自に進化する。パイロットと共に成長するため、登録されたパイロット用のオンリーワンシステムとなる。現在、このシステムを搭載した「ガンダム」を動かせるのは、主人公・フリットのみ。ガンダムを起動させるには、アスノ家の血筋(AGEデバイス)がキーとなっている。「AGEシステム」+機体+フリット=「ガンダム」成立となる。
※「AGEデバイス」……アスノ家に代々伝わるメモリーユニットで「ガンダム」の設計図や「AGEシステム」の基本理念などのデータが記録されている。そのデータはアスノ家が独自に研究を重ねたものと、過去から蓄積されて来た技術記録の融合であり、まさに“一子相伝の秘伝書”とも言うべき非常に優れたものなのである。
【フリット・アスノ】 男・14歳 幼いながら民間の技術者として軍の整備部に所属し、母から託された「AGEデバイス」の中にあったデータをもとに、「ガンダム」と「AGEシステム」を開発する | 【アセム・アスノ】 男・15歳 フリットの子 | 【キオ・アスノ】 男・13歳 アセムの子 |
【エミリー・アモンド】 女・14歳 母を亡くしてノーラへとやって来た7才のフリットの、最初の友だち | 【グルーデック・エイノア】 男 地球連邦軍中佐。とある宇宙戦艦の艦長 | 【ミレース・アロイ】 女 地球連邦軍中尉。とある宇宙戦艦の艦内システム統括 |
【ガンダムAGE-1 ノーマル】 伝説の救世主「ガンダム」の名を持つ最強のMS(モビルスーツ)。フリットがアスノ家に代々伝わるAGEデバイスに残されていたデータを元に開発した。UE(アンノウン・エネミー)に唯一対抗できる | 【ガンダムAGE-1 タイタス】 AGEシステムにより提案されたガンダムAGE-1の新たな姿。格闘戦に特化しており、圧倒的なパワーで敵をうちくだく | 【ガンダムAGE-1 スパロー】 AGEシステムにより提案されたガンダムAGE-1の新たな姿。高速戦闘が得意で、忍者のようなすばやい身のこなしで敵をほんろうする |
【ジェノアス】 地球連邦軍の量産型MS。UEの出現に合わせて地球連邦軍が組織されるのと同時に配備された。パイロットによるパーソナルカスタムタイプも多く存在する | 【ガフラン】 UE(アンノウン・エネミー)とよばれる正体不明の敵。14年前突如として現われ、世界各地で破壊を繰り返している。人型からドラゴン型に変形する能力を持つ |
■ 新たなガンプラ「AG」シリーズ、ゲームもできる玩具「AGEデバイス」、「ゲイジング ハロ」などを連動した「ゲイジングリンク」
ゲイジングリンクでプラモデルと玩具などを連動する |
「ゲイジングチップ」が「AGEデバイス」、「ゲイジング ハロ」、「ゲイジングバトルベース」とつながる |
バンダイによる本シリーズのグッズ展開には「ゲイジングリンク」と呼ばれる玩具とプラモデル、フィギュアとゲームが連動した仕組みが取り入れられている。「ゲイジングリンク」には、「カスタマイズ」、「レベルアップ」、「バトル」の要素が盛り込まれている。
「ガンダム」シリーズといえばやはり「ガンプラ」。「ガンダムAGE」では、「ゲイジングチップ」を搭載した新たなガンプラシリーズとして1/144スケールで「AG(アドバンスドグレード)」(ゲイジングチップ1枚内蔵)が登場。また塗装済み完成品フィギュアシリーズ1/100「ゲイジングビルダー」シリーズにはゲイジングチップが4枚内蔵されている。
そして主人公が使用するデバイス「AGEデバイス」の玩具も登場。キャラクターボイスやアニメの効果音を内蔵した「AGEデバイス」には7つのパイロットシミュレーションゲームが内蔵されており、ゲームをプレイすることで経験値を蓄積し、レベルアップ要素も取り入れられている。
また、もう1つ登場する玩具「ゲイジング ハロ」にもバトルゲーム「ゲイジングバトル」が搭載される。劇中に登場する「ハロ」をモチーフにした形状をしている「ゲイジング ハロ」は、ゲイジングチップをスキャンすることで、自分がカスタマイズしたガンプラやゲイジングビルダーが「ゲイジングバトル」の画面に登場する。「ゲイジング ハロ」には「AGEデバイス」で得られた経験値を転送することもできる。
全国の玩具店などやイベント会場に設置される「ゲイジングバトルベース」でも、ゲイジングチップを読み取らせることでバトルゲームができるほか、「AGEデバイス」の経験値を転送することで、バトルのレベルを向上させ、登場モビルスーツが変化するといった違いが起こるという。「ゲイジングバトルベース」は基本無料でプレイできるという。
このほか、ガンプラでは1/144では「HG」シリーズでも「ガンダムAGE」を展開。1/100スケールでは来年「MG」シリーズも登場予定となっている。さらに1/48スケールで展開する「メガサイズモデル」も登場。モビルスーツ頭部をモチーフにした「マスコレ ガンダムヘッドコレクション」にも「ガンダムAGE」シリーズが全7種(シークレット1種)で登場する。
また、「ドラゴンボールヒーローズ」で展開中のカードとビデオゲームの連動で楽しめるアーケードビデオゲーム機の新シリーズとして、7月下旬から「ガンダム トライエイジ」の第0弾を稼働させるが、アニメの放映時期と同じ時期に「ガンダムAGE」シリーズのカードも登場する予定。
「AG(アドバンスドグレード)」にゲイジングチップ1枚が内蔵される。各630円。「ガンダムAGE-1 ノーマル」が10月、タイタスが11月、スパローが12月発売予定 | ||
「HG(ハイグレード)」シリーズや「メガサイズモデル」も登場予定。「HG 1/144 ガンダムAGE-1 ノーマル」は1,260円で9月下旬発売 |
「ガンダム専用起動装置 エイジデバイス」(10月発売/2,415円)。劇中の「AGEデバイス」を模した玩具で、内蔵のゲームをプレイし、経験値を蓄積できる |
「ゲイジングバトルベース」は無料でプレイ可能。「AGEデバイス」や「AG」、「ゲイジングビルダー」のデータを読み込ませることができる |
1/100スケールで展開する塗装済みフィギュア「ゲイジングビルダー」シリーズには「ゲイジングチップ」が4つ内蔵。10月発売予定で価格は「ガンダムAGE-1 ノーマル」が2,940円。別売りの強化パーツ「Gウェア」各種(各1,260円~・10月発売予定)や、今後発売されるGB(ゲイジングビルダー)シリーズの手・脚のパーツを組み換えることで、劇中のMSの換装再現はもちろん、オリジナルのMSをカスタマイズして作ることもできる |
「ゲイジングバトル」を家庭で遊べる「ゲイジング ハロ」(10月発売、5,985円) |
カードバトルが楽しめる「ガンダム トライエイジ」第0弾は7月下旬稼働開始 |
※発売時期はいずれも予定です
■ 「Gジェネ」シリーズ次回作、そして「ガンダム」のRPGがレベルファイブとの共同制作で登場
発表会では、バンダイナムコゲームスからも「ガンダムAGE」のビデオゲームに関する情報が明らかにされた。いずれもプラットフォーム、リリース時期は未定。まず、2月に最新作が発売された「SDガンダム GGENERATION」シリーズの次回作に「ガンダムAGE」が登場する。そして、本作のストーリーおよびシリーズ構成に参画している日野氏率いるレベルファイブとの共同制作により、「ガンダム」シリーズでは珍しいRPGジャンルの新作が登場する予定となっている。リリースはバンダイナムコゲームスからとなる。
「『ガンダム』という素材をどうRPGというスタイルで料理しようかと考えてきたが、細心の注意を払ってゲーム化したい。『ガンダム』というロボットを動かすゲームが大きな結果を出し、受け入れられているという状況の中で、操縦する人が乗り込んで戦うシチュエーションを大事に、人間をちゃんと動かして、人間のドラマがRPGとしてあったうえで、大きな『ガンダム』のボディに乗り込んで動かすような、自分が人間を動かすことによって、『ガンダム』という大きな存在が動くというようなリアリズムをゲームにしてみたら、これまでのゲームと違ったもの、おもしろいものがができるのではないか。『ガンダム』ファンだけでなく、RPGファンにも楽しみにしてもらえるのではないか」と日野氏は意気込みを語っていた。
「Gジェネ」シリーズ次回作に「ガンダムAGE」が登場 | 「ガンダムAGE」がレベルファイブの手によりRPGとして登場する |
(C)創通・サンライズ・毎日放送
【ガンダム トライエイジ】
(C)創通・サンライズ
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(2011年 6月 13日)