コーエーテクモホールディングス、2011年3月期決算説明会を開催

2012年度はソーシャルゲームにおいて2倍の成長を実現


5月13日 発表

会場:東証アローズ



 コーエーテクモホールディングス株式会社は2011年3月期決算を発表した。売上高が前年比7%減の320億8,100万円、営業利益が33億500万円で前年比415.5%増、経常利益が47億8,800万円で58.4%増、当期純利益が5.3%増の27億4,100万円となっている。

 ゲームソフト事業では、「真・三國無双6」が国内外で出荷累計66万本を記録したほか、「戦国無双3Z」、「戦国無双3猛将伝」がリリース、ニンテンドー3DSのローンチタイトルとして「戦国無双Chronicle」が発売され日米欧で26万本を記録している。震災の影響もあり伸び悩んだ部分もあるが、ナンバリングタイトルを中心とした作品が好調だったことや、コストダウンなどにより増益となっている。

 オンライン事業についてはソーシャルゲームを中心に好調で、「100万人の信長の野望」の登録数が150万人、「100万人の三國志」の登録者数も100万人を達成(2011年4月)。2011年度上期に不採算サービスタイトルの見直しを行なったこともあり、収益が向上し、「V字回復を達成できた」としている。


【2011年3月期決算について】

 来期の方針については、パッケージタイトルについてはナンバリングタイトルの充実、新しいハードウェアに合わせたタイトルの投入、他社とのコラボタイトルの充実を挙げている。

 新しいハードウェアへのソフトの投入についてだが、3DSについて見解を問われた襟川陽一代表取締役社長は「震災の影響で任天堂さんが当初考えていた数値には至ってないと思うが、復興の気運も高まりエンターテイメント市場も回復する中で、仕切り直して主力タイトルを次々出して世界的に拡販していくと思う。短期的には予定していた数値に達していないが、中長期的に見ると(計画していた数値を)越えていくと思う」とし、コーエーテクモゲームスとしても3DS用タイトルを複数リリースしていく意向を示した。

 また、任天堂がE3での発表を表明しているWiiの後継機については、「内容を承知していないが、何らかの形でローンチにタイトルを出していきたい。(任天堂さんと)一緒に市場を作っていきたい」とコメントし、ハードと同時発売タイトルを投入する意欲を示した。

 新ハードと言えば、今期の発売が予定されているソニー・コンピュータエンタテインメントの「NGP(仮)」があるが、これについても「(対応ソフトの発売を)予定している」とし、ローンチかもしくはローンチに近い時期にNGPタイトルを投入する予定でいるようだ。

 同社は2012年度の発売タイトル本数も明かしていないが、もっとも多数のタイトルの発売を予定しているプラットフォームはプレイステーション 3だという。ただし、現状PlayStation Networkが利用できない状態となっており、この件については「プレイステーションのタイトルが遊べない状況や、ダウンロードコンテンツの一部が販売できない状況となっている。一刻も早く復旧するようお願いしている。また、PS3のユーザーにパソコンでのプレイを勧めるといった案内を行なっている」としているが、この件に関するリスクについては現状考えていないとしながらも「第1四半期が終わった頃に見直したい」と襟川氏は語った。

 また好調なオンラインタイトルの今後の展開についても明らかにした。PCを中心としたネットワークゲームについては、今期は新規タイトルの投入を見送るが、携帯/ブラウザ/スマートフォンに向けてのソーシャルゲームについては、タイトル数を倍増し20タイトルとするとしている。また、スマートフォンユーザーの課金率が好調なことから、この分野への展開を早める方針だという。ソーシャルゲームを中心としたプラットフォームへの開発効率を上げるために、現在自社で開発用のフレームワークを構築中で、この分野でのマルチプラットフォームに対し迅速に展開できる体制を構築中だという。

 ソーシャルゲームに関して市場の成長は続いているが、タイトル数が爆発的に増えているため、競争が厳しさを増しているのではないかとの問いに対して襟川氏は「自社の強力なIPを投入すると同時に、コンシューマータイトルとの連動を計る」としている。3月に発売された「真・三國無双6」と「100万人の真・三國無双」において連動企画が組まれたが、これが成功したと見ており「今期『真・三國無双6』の関連タイトルを考えていて、そこでも(ソーシャルゲームとの)連動を考えている」とコメントしている。

 この他にも襟川氏は、「具体的には言えないが」としながらも「Facebook」へ新規ゲームの提供を予定としており「近々発表する。新IPをそこで立ち上げる」と明かした。

襟川陽一代表取締役社長坂口一芳取締役浅野健二郎専務執行役員CFO

【経営方針・経営戦略】

(2011年 5月 13日)

[Reported by 船津稔]